2000年10月23日(第2・4月曜日発行)

News Source of Educational Audiology

聴能情報誌  みみだより  第3巻  第399号  通巻484号


編集・発行人:みみだより会、立入 哉 〒790−0833 愛媛県松山市祝谷5丁目2−25 FAX:089-946-5211
購読料照会・新規購読申込・記事内容照会などは、郵便かFAXでお問い合わせいただくか、
下記のアドレスへメールをお送り下さい。

立入 哉 :h-tachi@ma4.justnet.ne.jp


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ペーパーメディアによる「みみだより」購読のお誘い



【目次】第399号

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「みみだより」400号記念バックナンバー集CD−ROMについて

「みみだより」400号記念で,バックナンバー集CD−ROMを作成します。
301〜399号をCD−ROMの形体で配布します。
一太郎10形式の文書ファイルとHTML形式の双方を集録予定です。
HTML形式のファイルと新ホームページは児玉良一先生のお世話で作成進行中です。
HTML形式のファイルはインターネットのブラウザがあれば読むことができます。
但し,HTML形式のファイルは319号以降のみとなります。
何枚作成したらよいかわかりませんので次号で予約を受付する予定です。

【目次】



愛媛大学公開講座

「聴覚障害児教育とそのアプローチ」のご案内

− アメリカ,人工内耳装用児の教育の今 −


 聴覚障害の教育は,いま曲がり角にきているといわれて数年がたちました。人工内耳装用児の増加,教育への手話の導入,児童生徒数の減少,インテグレーションする子どもの増加,いわゆる専門性をもった教職員の入れ替わり等,枚挙にいとまがありません。そんな中で,先生方は多忙をきわめており,じっくりと考えながら全体を見据えることが難しくなってきています。また,研修も自分達がいま抱えている問題を心おきなくじっくりと話し合っていく場がほとんありません。
 そこで,今回は、これからの聴覚障害児教育を担っていく立場にある先生方を対象に,在外研究で見てきた諸外国での人工内耳装用児の取り組みに関する報告を中心とした話題をもとに、これからの聴覚障害児教育の方向について考えてみる機会を持ちたいと考え,冬の公開講座を計画しました。
 なお,報告は全般的な問題提起と最近の考え方に関する情報の提供が中心で,皆さんのかかえる問題を自分達で提起し,整理していくなかで,日本の療育や教育システムの中での方向性を探れたらと考えています。
 どうぞ,奮ってご参集下さいますようご案内申し上げます。

開講日時  2001年2月10日(土)13時〜11日(日)14時
会  場  愛媛大学教育学部 北21教室,愛媛大学職員会館
 〒790-8577 松山市文京町3番地
 (電話&FAX 089-927-9513)
対  象  聴覚障害の教育およびリハビリテーション,その他関連領域にかかわる学校・学級・施設等の教職員,専門職員
定  員  60人
申込方法  2月2日(金)までに,現金書留で必要事項を記入した受講申込書と,80円切手を貼付し返信先を記入した長3封筒および受講料 5,500円(国庫納付金)を添えて,教育学部学務係(〒790-8577 松山市文京町3 電話:089-927-9377)に申し込んで下さい。

内  容   (講師の都合により一部変更になる場合があります)
 10日(土)  
 13:00-13:10  ガイダンス
 13:10-16:50  報告「アメリカ,人工内耳装用児の教育の今 T」
 報 告 者  高橋信雄(愛媛大学)
 司会・進行  澤田道夫(広島市 やまびこ園)
 18:00-  実践交流会(職員会館大会議室)
 11日(日)  
  9:00-12:00  報告「アメリカ,人工内耳装用児の教育の今 U」
 報 告 者  高橋信雄(愛媛大学)
 司会・進行  立入 哉(愛媛大学)
 13:00-14:00  まとめ

照 会 先  愛媛大学教育学部  立入 哉(TEL:089-927-9513,FAX:089-946-5211)
 高橋信雄(TEL:089-927-9514)へお尋ね下さい。



2000年度愛媛大学教育学部公開講座受講申込書

年  月  日  
愛媛大学教育学部長殿

 貴学 公開講座「聴覚障害児教育とそのアプローチ」(2月)を受講したいので,受講料5,500円を添えて,下記により申し込みます。
申込者氏名  
現住所 電話  
FAX  
勤務先 電話  
FAX  
情報補償(手話通訳等)の要・不要について,お書き願います。


【目次】



情報提供
 椅子や机の足にテニスボール

 「椅子の脚にテニスボール」の運動が全国的に広がりを見せています。5ページ掲載の新聞記事もその一例です。この運動の起源などについては下記の関連記事をご覧下さい。関連記事 みみだより393号392号377号360号,354号,327号など



NPO法人によるテニスボール配布開始

 教室内の環境改善の取り組みの一つとして、テニスボールを机や椅子の脚の下に付ける取り組みを全難言協事務局が窓口として行ってきました。今までは,全難言協と日本プロテニス協会が連携して,この事業を行ってきましたが,今後はスポーツ用品のリサイクル推進活動をしている特定非営利活動法人グローバル・スポーツ・アライアンス(GSA)が全難言協事務局とともに、この活動を支援していくことになりました。
 さらにボールの輸送賃をGSA側でご負担いただけるようになりました。

【テニスボール供給・申し込み窓口】
特定非営利活動法人 グローバル・スポーツ・アライアンス(GSA)
テニスボール担当:吉永様
〒107-0052 東京都港区赤坂2-11-15-5F
TEL:03-5575-6777 FAX:03-5575-0888 URL=http://www.gsa.or.jp

【お申し込み方法】
 学校名、住所、電話番号、FAX番号、代表者氏名、必要テニスボールの個数を明記の上、FAX(03-5575-0888)または、e-mail(e-mail:recycle@gsa.or.jp)にてお申し込み下さい。(なお、児童一人あたり椅子机の脚の数×8個のボールが必要になります。40人学級だと320個です)。

 なお,テニスボールの配布に関しては,@ボールの受け取りにかかる費用は、GSA側にご負担いただける,Aテニスボールの加工作業・取り付けは,申込校の責任で行うこととなります。もちろん,ボール代そのものは無料です。

 現在,「需要より供給が多く,ボールは余剰気味」だそうです。



アメリカでも紹介されていたテニスボールによる雑音抑制

 先日,蔵書の整理をしておりましたら,過去に受け取っていたアメリカの雑誌に机や椅子の足にテニスボールをすることによって,椅子の引きずり音が軽減されるというように紹介されているのを見つけました。この雑誌は,Auditory-Verval International という会が発行している AURICLE という雑誌の第9巻4号1997年発行に掲載されています。現在,著者のPamela Talbot 氏にアメリカでのテニスボール運動の起源について照会をしています。

【目次】



研究会開催
 愛知県立岡崎聾学校研究発表会

テーマ「聴覚障害児の『生きる力』の育成を目指して」
−ふれ合いを基盤とした総合的な学習の指導・支援の在り方−

 本校は、平成11・12年度の2年間にわたり愛知県教育委員会より「教育課程」の研究委嘱を受け、「総合的な学習の指導・支援の在り方」について研究をすすめてまいりました。このたび研究発表会を下記のように開催する運びとなりまいたので、ご案内いたします。

1 日時  平成13年1月31日(火) 午後12時15分〜午後4時
2 場所  愛知県立岡崎聾学校
3 日程  12:15〜12:45  受付
 12:45〜13:35  公開授業
 13:45〜14:00  開会行事
 14:00〜15:10  研究発表、指導講評
 15:15〜16:15  講演
 演題「生きる力」を育む新たな学校づくり
 講師 愛知教育大学非常勤講師 伊藤安彦氏
 16:15〜16:30  閉会行事
4 交通
・名鉄本線:東岡崎駅下車 バスターミナル(名鉄バス)DE番線で「奥殿陣屋」
 「豊田市」「足助」「東名岩津」行きに乗車、約20分。「東蔵前」下車、東へ徒歩
 約10分。
・JR東海道線:岡崎駅下車 JRバス「東名岩津」「三河上郷」行きに乗車、約25分。
 「蔵前」下車、東へ徒歩約10分。
5 照会先・参加申込先
12月15日(金)までに電話またはFAXでお申し込みください。
〒444-2111 愛知県岡崎市西阿知和町字御用田1-23
電話 0564−45−2830 FAX0564−45−2830
http://www.apec.aichi-c.ed.jp/project/sogo/ken/ken12/okaro/0okatop.htm
6 その他
(1)参加費、資料代は必要ありません。
(2)校舎建築中のため、なるべく公共交通機関をご利用ください。

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衛星劇場
 日本語字幕入り映画放送

11月  守ってあげたい ・・・・・・・・・・・・   5日(日)AM7時から
 30日(木)PM1時から
 学校V ・・・・・・・・・・・・・・・・  12日(日)AM7時から
 釣りバカ日誌9 ・・・・・・・・・・・・  19日(日)AM7時から
 男はつらいよ 寅次郎の青春 ・・・・・・  26日(日)AM7時から

12月  カルメン故郷に帰る ・・・・・・・・・・  10日(日)AM7時から
 男はつらいよ ・・・・・・・・・・・・・  17日(日)AM7時から
 東京物語 ・・・・・・・・・・・・・・・  24日(日)AM7時から
 幸福の黄色いハンカチ ・・・・・・・・・  31日(日)AM7時から

字幕入り放送へのご意見/リクエスト等は 衛星劇場編成部まで FAX:03-5250-2324
受信に関する照会は、パーフェクTV FAX:03-5802-8438か、上記衛星劇場まで。
詳しくは、〒104-0045 中央区築地4-1-1 東劇ビル5F 衛星劇場まで。

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関連新刊図書

★先天盲開眼者の視覚世界
 鳥居修晃著 東京大学出版会 5500円 4-13-011111-6

★エッセンシャル臨床心理学:30章で学ぶこころの謎
 氏原寛著 ミネルヴァ書房 2600円 4-623-03279-5

★絶対モーツァルト法:高周波音が脳を活性化する
 篠原佳年著 マガジンハウス 1500円 4-8387-1257-X

★知的障害者の人格発達
 Edward Zigler著 田研出版 4700円 4-924339-81-4

★乳幼児の急性呼吸器感染症と中耳炎
 砂川慶介監修 国際医学出版 900円 4-906215-31-9

★ダウン症児の赤ちゃん体操:親子で楽しむふれあいケア
 藤田弘子著 メディカ出版 2200円 4-89573-412-9

★言語臨床入門
 内須川洸著 風間書房 1800円 4-7599-1218-5

★思い出の歌を手話でうたおう:心にのこる四季の歌
 伊藤嘉子著 黎明書房 1700円 4-654-07593-3


【目次】



胎動
  学習支援員・指導助手制度

 通常学級に在籍している難聴児の学習支援については以前より不十分さが指摘されていた。難聴学級の先生が親学級に出向き,ノートテークをするような支援も行われているが,難聴学級の教員数もそう豊かではなく,とはいえ,親学級担任にすべての責任を負わせるにも限度がある。
 一部では,そうした児童・生徒に対して,大学生ボランティアが付き,親学級の授業に入り,ノートテークを行ったり,手話を付けて説明をするというサービスを実施している地域もある。しかし,報酬・資質・責任といった面で学校教育現場で広がるには至っていない。
 そうした中,各地で学習支援員,指導助手という形で通常学級に補助教員を付ける動きが広がっている。制度的には,担任教師の授業補助という形で一定数以上の教室に補助教員を付けているが,この制度を障害を持つ子ども達の学習補助にあたらせることや,最初から障害児に対する学習補助とい名目で担当者を募集する動きも見られるようになった。
 下は松山市の制度だが,「学校生活支援員」という名称で,障害児童・生徒に対する学習支援と帰国子女等に対する学習支援を行う人を今春から募集し,理由があって退職した元教員などを雇用し配属している。
 次ページの北海道新聞の取材(ペーパーメディア参照)によれば,こうした制度は各地で行われつつあるようだ。学習支援が必要な子どもに適切な形で補助をつける制度は障害の有無に関わらず重要であり必要な施策だと思われる。「難聴」だけを念頭に置かず,対象を広くとらえて必要を訴えていくことがポイントではないだろうか。

学校生活支援員などを募集

【目次】



関聴懇式典
  関東聴覚障害学生懇談会 25周年記念式典

期 日: 2000年11月18日(土)
会 場: 早稲田大学(西早稲田キャンパス)
〒169−8050 東京都新宿区西早稲田1−6−1
TEL:03−3203−4141 FAX:03−3202−2836
定 員: 200人(実行委員を含む)
参加費: 学生(関東聴懇会員)・高校生 6000円
学生(関東聴懇非会員)・関東聴懇のOB・OGの方々・一般参加 7000円
*懇親会会費(一律4000円)は別途,懇親会は高校生参加不可
懇親会: 同日20時から22時まで 魚民(高田馬場駅の近く)会費:4000円
参加申込方法:
(1) 専用の申込書があるので下記に請求して下さい。
(2) 参加費、懇親会費、宿泊費を郵便振替で下記口座へ振り込んで下さい。
口座番号:10140−75565121
口座名称:関東聴覚障害学生懇談会代表者 長谷川美幸
照会先: 〒362−0021 上尾市原市1737−2 田中啓行気付
関東聴覚障害学生懇談会設立25周年記念式典実行委員会
TEL&FAX:048-723-3815,Eメール:s51hiro@maple.ocn.ne.jp

【目次】



冊子紹介
  欠格条項にレッドカードを

欠格条項にレッドカードを
 「欠格条項」とは特定の職業について障害者の就労を門前払いにするだとして,その見直しを図るよう訴える運動が続いています。本書は,見直しに対する提言,関係者の声,欠格条項の実様を報告しています。本書は下記のホームページまたは書店で入手できます。
 http://www.butaman.ne.jp/~sakaue/restrict
 また発行元団体「障害者欠格条項をなくす会」では講演会の開催や会員向けに会報の発行などをしています(個人会費 3,000円:照会先=FAX:03-5256-0414)。
 聴覚障害児の明るい進路を確保するためにも,こうした条項の撤廃に向けて,まず知り,そして運動を高めていっていただきたいと思っています。
 書店注文の際は,ISBN:4-921189-01-03をお知らせ下さい。

【目次】



体験入学
  宮城県立ろう学校 高等部一日体験入学

 耳に不自由を感じている中学2,3年生の皆さん,来たる高校進学をめざし一生懸命に頑張っていることと思います。自分の目指す志望校は決まりましたか。私たちの宮城県立ろう学校高等部は,産業工芸科,機械システム科,被服科それに理容科の4つの職業科をもつ専門高校です。4つの職業科では,普通教科にも力を入れるとともに,それぞれの科の特色に応じて専門的な知識と技術を,実際に体験を通して学習しています。また,大学や専門学校を希望する生徒のために,選択科目を設けて特別な授業を行い,進路希望の実現を目指しています。
 この度,宮城県立ろう学校高等部をより深く,そして広く知ってもらうために一日体験入学を計画しました。皆さんの参加を期待しています。

1 期 日  11月15日(水)9:00〜15:20
2 場 所  宮城県立ろう学校(大会議室・視聴覚室・各科実習棟等・寄宿舎)
3 日 程  @受付   9:00〜9:10(学校玄関)
 A開会行事   9:15〜10:30(大会議室)
  ・高等郡・専攻科の概要説明/・在校生体験発表
 B高等部・専攻科授業見学  10:40〜11:30(各教室)
 C昼食・休憩  11:30〜12:30(大会議室)
 D各科に分かれて体験学習  12:45〜14:45〈各科実習棟)
 E閉会行事  14:50〜15:00(大会譲室)
 ※寄宿舎見学(希望者のみ)15:05〜15:20(寄宿舎)
4 昼 食  本校の給食を用意します(代金320円は当日受付で納入して下さい)
 ※ただし,保護者並びに引率職員は,弁当をご持参下さい。
5 所持品  筆記用具,上履き,給食代(320円)
 体育着(産業工芸科,機械システム科への体験入学希望者のみ)
6 申込方法  原則として保護者同伴です。担任の先生に申し込んで下さい。
7 締 切  10月25日(水)
8 体験学習の内容
  産業工芸科  ライトスタンドを作ろう
  機械システム科  みんなでつくろう!! ペーパーウェイト
  被服科  わくわくステンシル! −オリジナルTシャツを作ってみよう−
  理容科  かつらの髪をカットしたりセットしてみよう
9 照会先  担当者 宮城県立ろう学校 高等部 田島憲子
 住所 〒982−0003仙台市太白区八本松2丁目7−29
 TEL(022)248−0648 FAX(022)246−0446

【目次】



■ペーパーメディアによる「みみだより」購読のお誘い■

 「みみだより」は月に2回の定期出版物です。印刷体の「みみだより」を購読希望の方は、上記のfaxかe-mailでお名前、ご住所をお教え下さい。折り返し、見本誌と購読料振込用紙をお送りいたします。購読料は、月300円です。 年度締めで、各年度とも、3月までの残月数×300円を前納していただきます 。なお、著作権の関係で、ホームページで閲覧できる記事は、印刷体の「みみだより」のうち、インターネットでの公開許諾を得られた記事内容に限ります。


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