前回の徒然草の投稿から半年以上もの間があいてしまった。いつもこんなことを題材にして書いてみようと思いきや,やはりこれはよくないな,と躊躇してしまった。一番ひっかかるのが「特に自分の専門でないのに,こんなことを素人の目で書いてしまっていいのだろうか」ということである。そんな感じで過去半年近く,ふくらみそうになりかけていた風船がしぼんでしまった。とくに,学生時代から興味のあったことは,聴覚障害児の言語習得に関してであるが,どういった立場をオーディオロジストとしてとればいいのか実際の教育現場にいないので,いまだにわからないことがある。けれど,専門でない立場でもいいから正直にオーディオロジストとして自分の思っていること考えていることを書いてみてもいいのではないか,と思い筆をとることにした。
音声言語習得のためには,口話法(Oral Approach)がとられたり,また同じ流れを汲む Aural-Verbal Therapy が使われたりするということは知っている。わたしの知っている限りでは,この二つの方法は手話を用いない。ただ,多くの教育の現場では,手話が多少持ちいれられているようである。よって,狭義の口話法とAural-Verbal法は一部の教育機関を除いては使われていないというのが正しいようである。カナダで働いているスピーチセラピストの友人に手話導入の意義に関して話したことがあるが,未だに手探り状態のような複雑な問題であるという感じを筆者はうけた。例えば,手話を導入すると手話に頼りすぎて,「聞くことによる」音声言語発達の阻害になるおそれがあるといわれたりしている。複雑なことに,手話一つとっても,音声言語の文法にのっとった同時法的手話やら,英語とは全く違う構造をもつ英語手話(American Sign Language)があるようである。英語手話の使用者には,「ろう文化」(Deaf Culture)のこともある。さらに,英語手話の使用者の中でも,少なくとも音声言語の読み書きができるようにバイリンガル・バイカルチャルを提唱し始めている。要するに,教育現場では口話法か手話かという2者選択の問題ではなく,もっと複雑なようである。これでは,聴者である親は,どれが一番自分の子どものためにいいのか,路頭に迷ってしまう。ただ,先天性難聴児の9割程の親は聴者といわれているので,できるならば子どもが聴者の社会で関わっていけるようにと,口話を望む親が多いと推測される。
2.
教育オーディオロジスト(Educational Audiologist)
口話法・Aural-Verbal法を提唱するのはオーディオロジストの存在意義とも関わってくるという意味でそれを支持するのはごく自然のような感じもする。例えば,口話法を用いているカナダの聾学校には必ず教育オーディオロジストが雇われている。身近に顔なじみのオーディオロジストがいることによって,頻繁な聴覚検査をはじめとして補聴器・FMシステムの管理などきめ細かいサービスが生徒は受けられる。私の知っている限りでは,あるバンクーバーのオーラルスクールのオーディオロジストは人工内耳の普及に伴い,人工内耳の微調整も行うようになったといっていた。話しはそれるが,ここニューファンドランド州唯一の聾学校では,口話と手話を導入しているトータルコミュニケーション(TC)法が用いられており,そこで雇われているオーディオロジストは音声言語と同時法的手話(サインイングリッシュ)を用いて生徒と話している。
カナダの州によっては,18歳以下の子どもはオーディオロジストしか補聴器をフィッティングをしてはならないという条例がある。あと,私の働いている州では,学校に通っている子どもの場合,どんな難聴度でも政府から無償で補聴器が普及されているので,当然私のクリニックに来ることになる。よって,オーディオロジストが学齢期の子どものサポートをする機会は多い。
ただ残念なことに,聾学校もしくは普通学校に雇われている数少ないオーディオロジストを除くほとんどのオーディオロジストは教育現場とは直接関わることはない。いわゆる教育オーディオロジストはカナダでも5人いるかいないかであろう。私も例外ではなく,生徒がちゃんと補聴器をつけているのか,適切に用いているか,学校での成績は大丈夫なのか,ほとんど情報が入ってこない。親にきいても家で装用しているかどうかはわかるが学校でとなるとわからない。一番の信頼しえる情報源は,地域の学校を一括して難聴児のサポートをしてくれている特殊教育の先生たち( Itinerary Teacher for the Deaf and Hard-of-Hearing もしくは Hearing Resource Teacher)である。ITDHHの先生には,教員免許をもちさらに大学院レベルで教育を受けた人が多い。その子の難聴度と年齢によって,どのぐらい頻繁に訪問するかはまちまちであるが一週間に一回もしくは2回程度,勉強を中心にサポートをしている。
3.難聴児の早期発見の意義
端的にいえば,「言語獲得後の中途難聴の患者の場合ならば,人との会話ができるように聞こえをよくし,先天性難聴の子どもの場合なら音声言語の獲得をさせる」というのがオーディオロジストの究極の目的である。なぜ,新生児聴覚スクリーニングをするかというと,早いうちに難聴を発見できれば,早期介入(補聴器を含めたハビリテーション)が行え,なるべく正常聴覚児に近いことばの発達が期待できる為である。Yoshinaga-Itano先生の研究はオーディオロジストの間でも有名で,最低でも先天性難聴児の補聴器装用を6ヶ月以内にできるようにここのクリニックはめざしている。最近の人工内耳の普及もあり,「難聴の早期発見と教育環境と適切なハビリテーションにより音声言語を習得する可能性が誰にでもある」という前提に現代オーディオロジストはたっているといってもいいだろう。
例えば,スクリーニングで難聴が発見された場合,年齢が数ヶ月以下であればABRトーンで閾値を求める。これで,500ヘルツから4000ヘルツまでのだいたいの閾値が求められるので数ヶ月の赤ちゃんでも補聴器のフィッティングは可能である。また,子どもの場合は大人と比べて外耳道が小さく早く成長するので,正確な装用効果を測定するためには実耳測定法をできるだけ頻繁に行うのがのぞましいとされている。学齢期の子どもは,FMシステムの導入も教育現場でなされる。もちろん,家庭でのFMシステム使用の場合は自己負担になってしまうがそれができれば理想である。このようにして,少しでも残存の聴力が言語習得のために最大限用いられるように日夜オーディオロジストは努力を惜しまないのである。
4.教育現場にいないオーディオロジストとして遭遇した問題
ただ,やはり私たちがいくら努力してもままにならない問題はいくつもある。読者には,次の二つの例から推測していただきたい。
例1)学生時代に行った実習先でのこと。3歳になるテリー君(仮名)は両耳とも中等度の難聴がある。両親は,手話を使うろう者(英語でいえば頭文字が大文字のDeaf)である。補聴器を常時装用すれば,いつかは話すこともできるし,普通学級に入ることもできる。けれど,親は常に彼とは手話で会話するし,オーディオロジストにフィッティングしてもらった補聴器もテリー君につけさせている様子もない。その時の担当のオーディオロジストと親とは,筆記でコミュニケーションをとっていた。
例2)半年前,イーサン君(当時1歳半)に始めて会ったとき,かなりの難聴があるということが観察していてもわかり,聴覚検査とABRの検査結果からも両側準高度難聴が確認された。早速補聴器のフィッティングをしたのであるが,親は子どもがいやがりすぐはずすから一日中ずっと補聴器をつけるのは不可能,といってきた。
断っておかなければならないのは例1)も例2)も「こういう場合はこうしなければならない」ということを学校では習わなかったことであり,ましてや,ひとつだけの答えが正しいという問題でもない。以下は筆者(または一緒にいた担当のオーディオロジスト)がどう対応し感じたかをまとめてみた。
例1)に関してであるが,オーディオロジストができることといえば,音声言語獲得の可能性が十分あることを説明し納得してもらった上で,最終的な決定権は親にあることを明白にする意外にないという結論に至った。基本的には親がやはり自分の子どもがどんな言語獲得をするかを決定する権利をもつ。それを,私たち聴者の価値観でおしつけてはならないと思う。手話も言語の一つなのであるから,最低限でもそれが獲得できるならば,親の怠慢や,英語でいう「NEGLECT」で子どもの音声言語の獲得の機会をのがしてしまったという訴えはできない。親がろう者としての誇りをもち子どもにも手話だけの言語獲得を望んでいるのなら,わたしたちにそれ以上のことはできない。
ただ,わたしならば子どもの安全の為にも,補聴器の常時装用をすすめると思う。また,もしかしたら,もともと例1)のろう者の親だって何が一番子どもにとってわからないからオーディオロジストのもとにきたのかもしれない。今は子どもには手話をと思っているろう者の親だっていつ考えを変えるかもしれない。
今から思えば,最低でも「いつでもわたしたちの扉は開けてありますからどうぞ」という気持ちはテリー君の親に伝えておきたかった。特にこういう時に,筆者は「少しでも手話ができたら,こころがもっと通じあうのに」,という後悔の念にかられる。余談ながら,わたしの周りのオーディオロジストは,けっこう手話に興味をもつ人は多いし,初級コースをとったという人もいる。「手話は絶対にだめ」という価値観をオーディオロジストがもつのは,ろう者との関係をたってしまうと言う意味でも残念であるしよくないような気がする。この思いがオーディオロジストの中で少数派ではないと願っているが。
例2)については,やっと少しずつ改善しつつあるが,最初慣れないうちは嫌がって補聴器をはずしてしまった。そういう時は,イーサンが他の遊びに夢中になっている時に,すばやくつけて,つけたあとは「楽しい」と思うようなことをするように勧めた。例えば,踊りたくなるような音楽をかける,イーサンが好きな遊びをする,もしくは好きなテレビ番組を見る,などである。
イーサンは,2週間に一回程,スピーチセラピーの為に,同じ職場で働いているSTのもとに通ってきている。担当のSTと話し合って,3ヶ月ぐらいの間に徐々に装用時間を増やすように(また最終的には一日中装用するように)計画表を作った。親にはSTに会いに来たときに毎回,「毎日何時間装用させたか,補聴器・イヤモールドの点検をしたか,電池は換えたか」とSTに報告してもらった。ただ,3ヶ月たっても,まだ毎日4時間程,ひどい時は2時間弱という状態が続き,担当のSTも筆者も困惑してしまった。しかも,ある決まった音は発するが,2歳になるというのにまだ単語らしい単語を話さない。二人で話しあった結果,「もしかしたら,音声言語獲得の為にどれだけ補聴器の装用が大事か親は本当には理解してはいないのかも」ということになった。母親は若いシングルマザーで,しかも初めての子どもなのでわたしたちの説明だけでは不十分だったのかもしれない。
いろいろとSTと悩んでいる時に助け舟が出た。先に説明したいわゆる特殊教育の先生たち(ITDHH)である。私が働いている州では,この先生たちは学齢期前の子どもであっても担当することになっている。ITDHHの先生たちにとって有利なのは,もっと頻繁に子どもを訪問することができ(イーサンの場合,週に一回の割合),家庭環境もみることができるという点である。
ITDHHの先生の訪問が始まったとたん,親の態度がすごく真剣になったように感じた。イーサンの担当のITDHHの先生とは頻繁に電話をして連絡をとっているが,きいたところ,最初の訪問では,口話法を始めとした言語獲得のためのいろんな方法,あとは可能性としての聾学校での教育など全て説明したということである。補聴器装用の重要性もそのときに説明して,どのようにすればイーサンに SOUND AWARENESS ができるかも実際にやってみせたという。
母親にとってみれば,オーディオロジスト・スピーチセラピスト・ITDHHの先生が口を揃えて同じことを言えば,一日中補聴器装用をすることの重要性がいやでも納得させられたのだろう。
例2)に見られるように,チームワークは大事である。だから,これはカナダに限ったことではないと思うが障害をもつ子に関わる全ての専門家がチームになって計画する「支援計画」(Individual Support Service Plan 略してISSP)というものがある。難聴児の場合ならば,担任・ITDHHの先生・心理学の先生・スピーチセラピスト・オーディオロジスト・親などがチームを組み,最低でも一年に一回,計画が一緒にたてられる。なるだけ早い段階でのチームの連携が欠かせないので,イーサンのISSPも近いうちに計画されている。
5.おわりに
今回の「徒然草」は,オーディオロジーの専門外のことを書いたので,多少はがゆい気もしますが,少しでもカナダでの経験が生かされ,考えるきっかけになれば幸いです。
上前 牧(うえまえ まき)
カナダ言語聴覚士協会認定オーディオロジスト
ブリティッシュコロンビア大学,オーディオロジー修士プログラム卒
現在ニューファンドランドの公立病院勤務
質問ご感想のある方は
makiuemae@hotmail.com までどうぞ。
【目次】
1.日時:2005年2月27日(日) 午後1時〜5時
2.場所:三木記念ホール(岡山市古京町1−1−10−602)
3.プログラム
13:00〜 挨拶
13:30〜 講演「ノートテイクがもたらしたもの
〜岡山大学法学部における聴覚障害学生支援を振替って〜」
岡山大学法学部助教授 黒神直純先生
14:30〜 講演「難聴と耳鳴りについて
〜見えない障害を感じるために〜」
岡山大学大学院医歯学総合研究科 福島邦博先生
15:30〜 アトラクション:川崎医科大学オーケストラ部の演奏
同時開催 13:00〜 補聴器と補聴器周辺機器の展示
難聴関係書籍の展示販売
15:30〜 補聴器無料相談
4.主催:日耳鼻岡山地方部会,岡山県難聴者協会,岡山市聴覚障害者協会,
岡山市中途失聴・難聴者協会
5.後援:岡山県,岡山県医師会,岡山県身体障害者福祉連合会
岡山県社会福祉協議会,山陽新聞社,山陽放送
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【目次】
3月
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釣りバカ日誌3
男はつらいよ 望郷篇
CASSHERN
下町の太陽
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6日(日)AM 7:00〜
13日(日)AM 7:00〜
20日(日)AM 7:00〜
27日(日)AM 7:00〜
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字幕入り放送へのご意見/リクエスト等は 衛星劇場編成部まで FAX:03-5250-2324
受信に関する照会は,パーフェクTV FAX:03-5802-8438か,上記衛星劇場まで。
【目次】
研究会開催
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大阪聴覚障害教育研究会 第26回研究会 |
1.テーマ:「聴覚障害児の育ちと、教師のかかわり」
2.日 時:2005年3月5日(土)午後2時〜午後4時30分(受付は1時30分より)
3.講 師:中井 弘征 先生(奈良県立ろう学校)
4.会 場:大阪市立南小学校(地下鉄心斎橋駅または長堀橋駅下車徒歩約5分)
5.内 容
講師の中井先生は,奈良県立ろう学校幼稚部の子どもたちの指導に長年携わってこ
られました。特に近畿教育オーディオロジー研究協議会の事務局長を務められるな
ど聴能教育の分野では,トップレベルのご活躍をされています。
今回は,聴覚障害児の幼児期においては,どのような考え方の元に指導を展開し
ていく必要があるのか,特に聴能・言語の指導を進めていくために必要なことにつ
いて具体例を挙げお話しをしていただこうと思います。
また学齢期以降の聴覚障害児に対しても聴覚管理等の指導をされているご経験か
ら,聴覚障害児の成長を追いながら,それぞれの時期で必要となる教師のかかわり
につきましてもお考えをうかがおうと思っています。
6.参加対象:教職員のみ
7.参加費 :会員無料,会員外500円
8.参加申込み
特に必要ありません。直接会場までお越しください。
情報保障として手話通訳が必要な場合のみ,準備の都合上2月4日(金)までに下記事
務局までFAXで連絡をしてください。
【問い合わせ先】
大阪聴覚障害教育研究会 事務局 大阪市立泉尾北小学校 難聴学級 足立 貢
〒551-0031 大阪市大正区泉尾2-21-24 FAX:06-6493-6450
ホームページ:http://www.geocities.co.jp/CollegeLife/4958/
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【目次】
聾教育においては,長年の実践の中で,様々な言語指導の方法が生み出され,継承されてきました。しかし,経験の豊富な教員の退職に人事異動の激しさが相まって,専門性の継承がうまくなされていない状況が指摘されています。
「聾学校では精読より多読を」「聾学校用語からの脱却」「絵を見せて・物語を聞かせての内言化」これらは,30年前に出版された坂本多朗先生の著書「けんちゃんシリーズ」に述べられている事柄です。それが,今も新鮮に感じるのは,時間をかけて築かれてきた数々のメソッドが,うまく受け継がれていないからかもしれません。
今回は話しことばから書きことばに移行する時期にどのような指導が大切であるか、言語指導の先達である坂本多朗先生にご講演いただきます。
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1.日 時 2005年 3月5日(土)10:00〜15:00(受付開始 9:30〜)
2.日 程
10:00〜10:45 事例報告「小学部低学年における読み聞かせの取り組み」
愛媛県立松山聾学校 小学部
11:00〜15:00 講演「話しことばから書きことばへ」
元大阪府立堺聾学校長 坂本多朗先生
(12:00〜13:00 昼食・休憩)
3.会 場 愛媛県視聴覚福祉センター 4階 多目的ホール
〒790-0811 愛媛県松山市本町6-11-5 FAX(089)923-9224
4.後 援 四国地区聾学校長会
5.参加費 会員は無料(会員外は1000円)
6.対象者 聴覚障害児教育関係者及び保護者
7.申込み方法
聾学校の会員・会員外…各校の事務局員に申込用紙を提出してください。
その他の会員・会員外…事務局代表にFAXで申し込んでください
8.情報保障
手話通訳,要約筆記,ループなどの必要な方は,申込書にお書きください。手配の関
係から2月15日までにお申し込みください。当日希望されても手配できませんのでご
了承ください。
9.託児サービス
研修会中の 9:50から15:00までの間,託児サービス(親元を離れても泣いたりしない
小学生以下のお子さんが対象)を行います。
利用をご希望の方は,2月15日までにお申し込みください。折り返し,事務局より
ご利用の際の相談をいたします。
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10.その他
会場付近には食事のとれる場所が多
くはありません。昼食はご持参くださ
るか,受付時のお弁当券販売をご利用
ください。
●交通機関●
■JR松山駅から
伊予鉄市内電車(環状線)で8分
「本町6丁目」下車、徒歩2分
■伊予鉄松山市駅から
伊予鉄市内電車(環状線)で15分
「本町6丁目」下車、徒歩2分
■駐車場
センターの駐車場は収容台数が少な
いため,当日は,愛媛整肢療護園の駐
車場もお借りしています。
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照会先:徳島県立聾学校内 四国教育オーディオロジー研究協議会事務局 樋口恵子
徳島市中徳島町2丁目104 TEL:088-652-8594 FAX:088-655-3497
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四国教育オーディオロジー研究協議会 講演会申込書
申し込み締め切り:2005年2月22日(火) 送信先=FAX:088−655−3497
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1.氏 名 ( )( 会 員・非会員 )
2.所 属 ( )
TEL ( )
FAX ( )
3.情報保障 ( 手話通訳 ・ 要約筆記 ・ ループ )
4.託児サービス( 希望する
お子さんの人数と年齢 人:年齢 )
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【目次】
トライアングル勉強会「思春期の子どもの変化とその見かた」
−小児精神医学の立場から−
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講師:太田昌孝先生[東京学芸大学教授]
(東京学芸大学付属教育実践支援センター 特別ニーズ教育支援部門)
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小学校低学年では全く心配がなかったのに,高学年,中学になり様々な悩みを抱える聴覚障害のお子さんもいます。思春期の子どもにどのように接したらよいのか,困っていらっしゃる保護者の方もいるでしょう。成長の節目のこの時期,子ども達の心や体はどのように変化しているのでしょうか。そしてその態度や行動の変化をどのように理解したらよいのでしょうか。
今回の勉強会は,長く東大病院の小児精神科部の中心的なメンバーとして小児の精神発達の問題とその臨床に携わっていらっしゃった太田先生に,思春期の子どもについてどう考え接していったらいいかをお話して頂きます。
障害を持つ子どもの発達評価の方法として有名な太田ステージを開発された先生に,お話を伺える貴重な機会でもありますので,保護者の方はもとより,聴覚障害の教育・福祉関係の方々,学生さんなど皆様ぜひご参加ください。
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【目次】
第20回国際聴覚障害教育会議(ICED)がオランダで開催されます。
詳しくは,http://www.iced-2day.org/ にアクセスして下さい。
期間:2005年7月17日(日)〜20日(水)
会場:オランダ・マーストリヒト・エキジビジョンマッドコングレスセンター(MECC)
会議日程:
7月17日(日)プレコングレス,受付,マーストリヒト訪問
7月18日(月)基調講演,一般発表,基調講演,一般発表,歓迎パーティ
7月19日(火)基調講演,一般発表,基調講演,一般発表,夕食会
7月20日(水)基調講演,一般発表,基調講演,一般発表
参加登録:聴覚障害,難聴に関連する教育,医学に興味のある方はどなたでも参加自由
です。登録は下記のサイトでおこなうことができます。
http://www.parthen-impact.com/pco/40_50071/participant/
登録料:3月15日以前 495ユーロ,6月30日まで 545ユーロ,以後 595ユーロ
※発表申込は既に締め切られています。
会議参加のための団体旅行が計画されています。
旅行日程:
2005年7月16日(土):成田または関空発(午前)→アムステルダム→マーストリヒト着
7月17日(日)〜7月20日(水):マーストリヒト滞在 第20回聴覚障害教育会議出席
7月21日(木):マーストリヒト発→アムステルダム→7月22日:成田または関空着
通訳:現地にて通訳を用意いたします。
会議中,ドイツ語,フランス語,スペイン語,英語手話の通訳サービスがあります。
1.旅行代金
成田発Aプラン 455,000円,Bプラン 425,000円(関空発は それぞれ25,000円追加)
(代金には登録料,代行手数料,国内およびオランダ空港税は含まず)
2.募集人員 35名(最小催行人数30名)
3.締 切 2005年3月1日(火)
4.参加申込 下記,照会先に募集要項,申込用紙をご請求下さい。
近畿日本ツーリスト 東京イベントコンペンション支店「ICED DESK」
〒101-0051 東京都千代田区神田神保町2-2 共同ビル6階
TEL:03-3263-5581 FAX:03-3263-5961
事務局 〒272-0827 千葉県市川市国府台2-2-1 筑波大学付属聾学校内
TEL:047-371-4135 FAX:047-372-2672
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【目次】
会議開催
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障害者放送協議会放送・通信バリアフリー委員会セミナー
障害者のための情報保障 |
2003年12月1日から地上波デジタル放送が開始されています。今回は英国より,字幕放送の責任者で,欧州議会での勧告の採択においてキーパーソン的役割を果たしたマーク・ホダ氏とマーク・ダウンズ博士を招き,英国での地上波デジタル放送についての取り組みや,障害者を扱う番組のコンテンツの対処法などについての状況を報告していただきます。
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1.日 時 2005年2月20日(日) 12:30〜17:30(11:45 受付開始)
2.場 所 弘済会館 東京都千代田区麹町5-1
JR四ツ谷駅 または 地下鉄有楽町線麹町駅下車 徒歩5分
3.内 容
12:30 開会挨拶
12:35〜12:55 「情報通信政策とアクセシビリティ」飯島信也(総務省)
12:55〜13:55 「テレビ番組における障害者の権利擁護」
マーク・ホダ氏(王立聴覚障害者研究所)
14:10〜15:10 「EUにおける地上波デジタル放送」
マーク・ダウンズ博士(王立聴覚障害者研究所技術部長)
15:10〜15:30 放送事業者の取り組み:日本民間放送連盟に依頼中
15:45〜17:20 意見交換・質疑応答
マーク・ホダ氏,マーク・ダウンズ博士
兒玉 明氏(日本身体障害者団体連合会会長)
高岡 正氏(全日本難聴者・中途失聴者団体連合会理事長)
岩井和彦氏(日本ライトハウス常務理事)
金子 健氏(全日本手をつなぐ育成会理事,明治学院大学教授)
司会 寺島 彰氏(浦和大学総合福祉学部教授)
4.主 催 (財)日本障害者リハビリテーション協会
5.参加費 無料
6.募集人数 200名(事前申込が必要:下記の照会先に参加申込をすること)
7.申込方法 参加希望者の @名前(ふりがな),A所属,B連絡先の郵便番号,C住
所,D電話番号,EFAX番号,Fe-mailアドレス,G[1) 車イス使用,
2)手話通訳が必要,3) 点字プログラムが必要,4) パソコン要約筆記が必要,
5) その他の情報保障の必要性]のうち該当する場合は追記をして,下記に
申し込んで下さい。
FAX:03-5909-8284 e-mail: ic@dinf.ne.jp 担当:中村麻有子
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【目次】
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