2004年3月22日・4月12日発行合併号(第2・4月曜日発行)

News Source of Educational Audiology

聴能情報誌  みみだより  第3巻  第472号  通巻557号


編集・発行人:みみだより会、立入 哉 〒790−0833 愛媛県松山市祝谷5丁目2−25 FAX:089-946-5211
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【目次】第472号

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新刊図書紹介
   ようこそ きこえない娘たち

『ようこそ きこえない娘たち』
以前,「聴覚障害児の母親の手記」というのが,もてはやされた時期がある。聴覚障害を指摘された母親に「まずはこれを読んで」と数冊を差し出す際に,必ずと言っていいほど,「体験記」が含まれていた。しかし,ここ十年ほどの間,こうした習慣が廃(すた)れてきたような気がする。一つは保護者の活字離れがあろう。本を読むことなく,インターネットでチラっと見て,それでわかったつもりになるという悪弊の蔓延があろう。二つめは,最初から体験記を見せると,余りに高い目標すぎて,「自分には決してできない」と逆にへこたれてしまう保護者が増え,期待した効果が得られにくくなったこともあろう。
さて,本書はある意味で,「聴覚障害児の母親の手記」なのかもしれない。しかし,一方で,素晴らしい子育てのドキュメントでもある。つらい思いをどう乗り越えたかという従来の体験記と一線を画し,「きこえない娘たち」によって,世界が広がり,自分自身,家族,社会がどう変わっていったか,いわば障害の価値付けという視点が繰り返し繰り返し述べられている点に,今の時代の「母親の手記」としての新しさを感じることができる。
聴覚障害児教育関係者に広く広くお読みいただきたい一冊である。


「ようこそきこえない娘たち:監督、この映画に字幕を付けてください」
佐原郁代著 明石書店 1680円(税込み)238p ISBN:4-7503-1878-7
【著者紹介】1955年大阪府生まれ。聴覚障害のある双子の娘をもつ。個人発信の通信誌『みみネットいしかわ』を創刊するほか、アニメ映画の字幕付き上映運動を展開。現在、講演活動などで活躍中。

【内容構成】
プロローグ
1章 きこえない娘たち
ようこそ! ミカエルー出産/緊急事態発生一診断/宇宙から見れば−受容/「きこえ」の仕組みと補聴器一医療/聴覚口話法一教育
2章 空飛ぶ船でやってきた双子たち
私の中のメルヘンー空飛ぶ船でやってきた双子たち/親がなくては子は育たない一子育てするのは誰?/はじめに「こころ」ありき/英瑠の反乱/劇あそびが日常生活/聴力低下10回と耳鼻科の先生/おかあさんの頭はコンピュータ/こころのキャッチボール/幼児期を振り返って/元気に1年生
3章 だって、一緒に観たいじゃん!
『PiPi』に字幕を!/ピピを日本中に飛ばしたい!/言い続ける人でいなければ/『チンパオ』の字幕と熊本県の展開/メッセンジャーとしての役割を果たしたい
4章 みんなと一番に生きていく
学校教育の中での娘たち/英瑠の感性/実歌の感性/みんなの中で生きていく娘たち
5章 「出会い」ってやつぱり素晴らしい!
お互いの人権を守り合う努力をする21世紀に/NHK金沢放送局の「ろくまる文庫」−映像に字幕と手話を付けて/「耳の日フェスタ Feel together 2004」/「出会い」ってやっぱり素晴らしい!
あとがき

購入は以下の方法がお得です。
■A方法:インターネット上で注文
1冊から定価ですが,送料無料で購入できます。
1冊あたり1680円のみ(送料無料)
cover
上の画像をクリックすると注文できます。
■B方法:複数冊以上の割引販売
  (下記の申込書にて注文した場合のみ)
5冊以下=1冊あたり1680円+送料300円
6〜9冊=1冊あたり1344円+送料300円
10冊以上=1冊あたり1344円のみ(送料無料)
※計算をすると,4冊まではA方法がお得。5冊買うなら,B方法で6冊買う方がお得。6冊以上はB方法がお得です。



「ようこそ きこえない娘たち」注文書      FAX送信先=076−244−1369



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【目次】



新通信手段
   『伝助くん』ファックス→携帯通信

FAXから携帯電話への通信手段が生まれた(既報「みみだより」470号 19ページ)。

「伝助くん」は手書きの文章・画像など,ファックスで送信した内容をそのまま,受信登録者の携帯電話などにe-mailとして直接送信する通信手段です。

携帯同士のメールはもう当然のように行われています。携帯mailや,e-mailアドレスを持っていない人と,携帯メールとの通信はできないものと考えられていました。

例えば,図のように携帯メールを持っていない,または使えない方が,聴覚障害の家族(子どもや孫)の携帯にメッセージを送りたいとします。今まではメールが使える携帯を持っている誰かに「メールを送って!」と頼まなくてはなりませんでした。しかし,手元にファックスがあれば,特定の番号にファックスを送信すると,ファックスに書いた内容(画像イメージ)が携帯にmail添付画像として送信されるというシステムです。
つまり,送信者がパソコンや携帯電話を持っていなくても手元にファックスがあれば,伝えたい内容をe-mailとして携帯mailを持っている相手に伝えることができるのです。

また,メールでは表現しにくい内容,たとえば「地図や図を簡単に送信する」ための方法としても利用できます。さらに,「ファックスを持っていない相手にファックスの内容を伝える」ための方法としても利用できます。

伝助くん
紹介先:
株式会社 ケイネットシステム
徳島県徳島市川内町平石住吉209−5
徳島健康科学総合センター405
FAX:088−637−1210
E-mail info@knetsystem.com
受信側イメージ
通常は登録したファックス(3台以内)から携帯1台に送信できる「Aタイプ」を用います。その他に,送信できるファックスは1台で,あらかじめ登録した36台以内の携帯のその都度選択した携帯(マークシートにマークする)に対して,一斉配信する「Bタイプ」があります。
システムタイプA システムタイプB
■たとえば,こんな使い方・・・・
「タイプA」
1)実家のおばあちゃんから孫の携帯に直接メッセージが送信できます。
2)メールを打つのが手間なのでササッと手で書いてメッセージを送信できます。
3)地図などや写真などをファックスから送信できます。

「タイプB」
1)学校など公費の携帯mailがない状況で,5年生の親や子ども,時には6年生対象に一斉に通知を送りたい。
2)自宅にファックスを持っていない相手が複数いて,ファックス連絡に苦労している場合。

■システムがわかりにくい場合は,ホームページからデモの申込みができます。
システムのイメージがわかりにくい場合は,デモを申し込んでください。デモを行うためには,発信者の登録が済ませてあるファックスと,メールの送受信ができる携帯電話が必要です。http://www.fits-net.com/fukushi/

■費用
●初年度登録費用 3,150円(1年間利用する費用を含んでおります)
●次年度からは 2,100円(FAX番号やアドレスの変更費用を含んでおります)

※ファックスの送信は0120で始まるフリーダイヤルに送ります。ですから,発信者には3,150円の支払いのみしかかかりません。ファックス内容を送信先は,携帯だけではなく,通常のe-mailアドレスも指定できます。
※24時間自動受付をしているので,急な連絡もいつでも送信可能です。約1分で配信されます(ネット回線により多少時間がかかる場合もある)。
※「携帯メール→ファックス」の自動送信も技術的には可能なので,料金システムなどを検討中です。「携帯メール→ファックス」が可能になった時点で改めてお知らせをします。

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審議会報告
   中央教育審議会第20回分科会

2004年2月24日,中央教育審議会初等中等教育分科会(第20回)が開催され,「今後の特別支援教育の在り方について」(最終報告)が報告された。実質的な審議はなく,報告に留まった。その際,「対応した施策の概要」という資料が配付された。詳しくは下記のホームページを参照のこと。

また,同日,初等中等教育分科会から「特別支援教育特別委員会」の設置について案出された。具体的検討項目案には,「盲・聾・養護学校制度の見直し」があげられている。いわゆる特別支援学校,障害種別を超えた(いわば障害児はごちゃまぜでいいという)総合制への検討が加えて行われる可能性がある。今後の審議に注目する必要がある。特別委員会は,夏頃までに「中間まとめ」,年内には最終報告を出すことが要請されている。



特別委員会を設置する理由

特別支援教育の推進に関する重要事項を調査審議するため、初等中等教育分科会に特別委員会を設けて審議することが適切である。

具体的な検討項目案
1.盲・聾・養護学校制度の見直し
2.小・中学校における特別支援教育の推進体制の整備
3.その他



これによって,初等中等教育分科会の下には,教育課程部会,教員養成部会(この中には,「特殊教育免許の総合化に関するワーキンググループ」が設置されている;活動は中止中),教育行財政部会,幼児教育部会に続き,5番目の部会として存在することになる。

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研究会開催
   大阪聴覚障害教育研究会

第24回研究会案内

大阪聴覚障害教育研究会は、設立後9年目を迎えました。この研究会は、始めて聴覚障害児を担当した教職員や、聴覚障害児を担当してまだ間がない教職員を主な対象としています。
学期ごとに研究会(1学期は、聴覚障害児に指導をする上で基礎となる内容のレクチャー、2学期は、聴覚障害者やその保護者の体験談を聞く、3学期は、少し専門的な内容の講演会というように設定しています)と夏休みにワークショップを実施しています。
今年度1回目の研究会を下記のように開催いたします。

1.日 程  2004年5月22日(土)

2.会 場  大阪市立聾学校会議室
(会場へは、地下鉄谷町6丁目駅7番出口を出て右に向かい、上本町1丁目の交差点を越え、左に曲がってください)

3.時 程  12:30受付 13:00開始(終了は16:45の予定)

4.テーマ  聴覚障害児教育入門

5.内 容  『聴覚障害児のきこえ、補聴器の基礎』
 徳田 浩一 先生(大阪市立巽東小学校)
『通常の学級でのサポート、障害の理解』
 足立 貢 先生(大阪市立泉尾北小学校)
『大阪市立聾学校の通級指導教室のシステム』
 渡辺 祥子 先生(大阪市立聾学校)

6.対 象  教職員のみ

7.会 費: 会 員は無料(会員の対象は、大阪市と守口市の教職員です)
非会員は500円

*事前申込みの必要はありません。
*情報保障として手話通訳が必要な場合のみ、下記事務局まで、5月7日(金)までにFAXにて連絡をしてください。

【問い合わせ先】
大阪聴覚障害教育研究会 事務局:大阪市立泉尾北小学校 難聴学級 足立 貢
〒551‐0031 大阪市大正区泉尾2-21-24 пF06-6551-0028 FAX:06-6493-6450
ホームページ:http://www.geocities.co.jp/CollegeLife/4958/

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研究会開催
   聴覚リハビリテーションの基礎

第30回日本コミュニケーション障害学会プレセミナーのご案内

第30回日本コミュニケーション障害学会に先立ち,5月21日(金)の夕方に下記のようなプレセミナー(講演)を予定していますので,ご案内いたします。


日 時  2004年5月21日(金)18:30−20:00
内 容  聴覚リハビリテーションの基礎(仮題)
−コミュニケーションストラテジーの指導−
講 師  Nancy Tre-Murray Ph.D.(アメリカ聾中央研究所研究部長)
会 場  愛媛大学共通教育大講義室(愛媛県松山市文京町3番)
会 費  無料(このセミナーは,日本コクレアのご厚意によります)

講師略歴
・現Central Institute for the Deaf 研究部長
ワシントン大学教授(前アイオワ大学)大学院聴覚リハビリテーションコースを担当
Academy of Rehabilitative Audiology 学会長.1998
著書:
Cochlear Implants and Children : A Handbook for Parents, Teachers, and Speech and Hearing Professionals (Alexander Graham Bell Association for the Deaf, 1992)
Let's Converse : A How To Guide to Develop and Expand Conversational Skills of Children and Teenagers Who Are Hearing Impaired (Alexander Graham Bell Association, 1995)
Communication Training for Hearing-Impaired Children and Teenagers (Pro-Ed, 1992)
Communication Training for Hearing Impaired Adults and Older Teenagers (Pro-Ed. 1998)


第30回日本コミュニケーション障害学会は5月22日(土),23日(日)の日程で開催されます。養老猛司氏による特別講演,藤田保医師による教育講演(共に手話通訳,要約筆記つき)などがあります。参加方法,会場などは,学会ホームページをごらん願います。 http://ehime2004.hp.infoseek.co.jp/

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公開講座開催
   筑波技術短期大学公開講座 予告

筑波技術短期大学では,聾学校,難聴学級,通級指導教室等で聴覚障害教育に携わっておられる先生方を対象として,昨年に続いて下記の二つの公開講座を開くことになりました。先生方の夏の研修計画の中に加えていただきたく,ご案内いたします。募集要項は5月下旬に全国の各教育機関あてにお送りします。

「現代聴覚障害教育研修講座」
1 期日 2004年7月26日(月)27日(火)28日(水)
2 会場 筑波技術短期大学天久保キャンパス
3 内容 講義や実習の形で,聴覚障害教育全般にわたる基本的な考え方,具体的な指導の方法,コミュニケーションのあり方,新しい知見,今後の方向性等を提示します。
4 受講料 8,200円
5 募集人数 30名
6 問い合わせ先 筑波技術短期大学障害者高等教育センター 根本匡文
TEL/FAX:029-858-9340 E-mail:nemoto@a.tsukuba-tech.ac.jp

「補聴器のフィッティング(基礎コース)」
1 期日 2004年8月2日(月)3日(火)4日(水)
2 会場 筑波技術短期大学天久保キャンパス
3 内容 補聴機器の選択・調整法,聴覚補償のガイダンスとカウンセリングの技法,聴覚活用の教育方法などについて,基礎的な内容をコースに分かれて演習します。
4 受講料 9,200円
5 募集人数 45名
6 問い合わせ先 筑波技術短期大学障害者高等教育センター 中浩一
TEL/FAX:029-858-9407  E-mail:nakase@a.tsukuba-tech.ac.jp

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番組改編
   NHK:字幕付き番組,番組名変更

まずは,便利なお知らせ
字幕付きの番組が一覧できるようになっています。
@NHKホームページ(http://www.nhk.or.jp/)を開く
A「番組表」をクリック
B「文字放送番組一覧」をクリック
以上の操作で,検索時点以後の字幕付き番組が表示されるようになっています。
http://www3.nhk.or.jp/hensei/genre/genre_jimaku.html からも閲覧可能

この春から,字幕付きになった教育テレビの主な番組は下記の通りです。
参考:http://www.nhk.or.jp/school/
「たったひとつの地球」(月曜午前9:30〜9:45)
「わかる国語 読み書きのツボ」(月曜午前10:00〜10:15)
「わかる算数 4年生」(月曜午前10:15〜10:30)
「みんな生きている」(月曜午前11:00〜11:15)
「おはなしのくに」(火曜午前10:00〜10:15)
「ETVアンコールアワー」(水曜深夜 24:00〜24:50 随時)
「日本の話芸」(土曜午後2:15〜2:45)
「アニメ・カードキャプターさくら」(土曜午後6:30〜6:55)
「アニメ・無人惑星サヴァイブ」(木曜午後7:30〜7:55)
「ETV特集」(土曜午後10:00〜11:30 随時)
※その他,多くの番組が字幕付きになっています。
上記の字幕付き番組表でご確認ください。
【その他の字幕入り番組(例)】びっくりか/わかる算数4年生/くらし探偵団/ティーンズTV・GO!GO!ボランティア/アニメ・忍たま乱太郎/アニメ・十二国記/わかる国語 だいすきな20冊/わかる国語 だいすきな20冊/サイエンス・ゴーゴー/みんな生きている/日本とことん見聞録/たったひとつの地球/3つのとびら/にんげん日本史/地球だい好き 環境新時代/アニメ・カスミン/NHKアニメ劇場 火の鳥

■「聴覚障害者のみなさんへ」は、
「ろうを生きる 難聴を生きる」というタイトルに変わりました。

 放送時間も変わります
本 放 送:  土曜日 20:30〜20:45
再 放 送:  日曜日  6:45〜 7:00
再々放送: 翌土曜日 20:30〜20:45
再々々放送:翌日曜日  6:45〜 7:00
 放映チャネル=NHK教育テレビ
ろうを生きる 難聴を生きる

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研究会開催
   茨 城 補 聴 研 究 会

茨城補聴研究会第4回研究会のご案内
「各機関からの話題提供2」

第2回研究会に続いての「各機関からの話題提供」続編です。前回は教育機関からでしたが、今回は医療機関と補聴器販売店からの報告です。
茨城県メディカルセンターでは乳幼児の補聴指導、言語指導、成人の補聴指導、診断・聴力の管理等を行っています。今回はその中でも補聴器相談についての報告です。
教育や医療機関の他に補聴に関わる職種として認定補聴器専門店や認定補聴器技能者があります。今回は認定補聴器技能者である大和田氏により認定補聴器専門店での補聴器フィッティングの現状について報告していただきます。
多領域多職種の人が集い、補聴について考え合うよい機会としたいと思います。多くの関係者のご参加をお待ちしています。

1.内容
1)「聴覚センターにおける補聴器相談について」
 照沼久美子 氏(茨城県メディカルセンター 言語聴覚士)

2)「認定補聴器専門店における補聴器フィッティング」
−医療機関との連携、デジタル補聴器の適合、改正薬事法について−」
 大和田貴之 氏(イリカ福祉メディカル株式会社 認定補聴器技能者)

3)情報交換

2.日 時:2004年5月15日(土)午後1時〜午後4時(予定)
3.会 場:茨城県立霞ヶ浦聾学校(茨城県稲敷郡阿見町上長字後山3の2)
4.参加資格:教育・医療・福祉機関の教職員・医師・言語聴覚士等、補聴器販売店・補聴器メーカー、保健師等
5.参加費:無料(ただし、資料代を徴収することがあります)
6.申し込み:5月10日までに下記事務局にメールまたはfaxで申し込みください
7.照会先:
茨城補聴研究会 事務局(中瀬 浩一)まで
勤務先:筑波技術短期大学 障害者高等教育センター 障害者支援研究部門
Tel&Fax:029-858-9407  e-mail : nakase@a.tsukuba-tech.ac.jp

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福 祉
   福祉手当・特児手当額の改定

障害児福祉手当,特別児童扶養手当の手当額が減額となる!

特別児童扶養手当、特別障害者手当、障害児福祉手当及び福祉手当(経過措置分)の額については、物価の変動に応じて自動的に額を改定する「自動物価スライド制」がとられている。つまり,物価の上がれば手当額も上がり,物価が下がれば手当額が下がる仕組みになっている。実は2000年,2001年,2002年と続けて消費者物価指数が下がっているが,特例措置として減額にはせず,据え置きとしてきた。昨年2003年度の消費者物価指数は、前年比0.3%の下落となったことから,再度,額を据え置くか,下げるかが注目されていた。結局,2月の国会で昨年度の消費者物価指数の下落分(−0.3%)のみの改訂が行われることとなった。手当額の減額は制度始まって以来初めてのこと。

 従来この4月から 
 障害児福祉手当  14,480円  →  14,430円  手帳2級所持児の一部※
特別児童扶養手当(1級)  51,100円  →  50,900円  手帳2級所持児
特別児童扶養手当(2級)  34,030円  →  33,900円  手帳3級所持児

※)手帳2級所持児のうち,補聴器を用いても音声の識別困難な児。
具体的には左右の500,1000,2000Hzのすべての聴力が100dBを越している児が対象。

参考)
特別障害者手当
福祉手当(経過措置分)
障害基礎年金1級(月額)
障害基礎年金2級(月額)
  従来
 26,620円
 14,480円
 83,025円
 66,417円
  この4月から
 → 26,520円
 → 14,430円
 → 82,758円
 → 66,208円

【目次】



「聴覚検査法」が新しくなっています

前471号で小さく扱っているので気づかなかった方も多いと思いますので,改めて掲載します。

★AUDIOLOGY JAPAN 46(6)2003
「聴覚検査法(2003)1,オージオメータによる純音聴力(閾値)レベル測定法」601-620
「聴覚検査法(2003)2,語音聴覚検査法」621-637
「聴覚医学会用語集」638-673

【目次】



セミナー開催
   第17回 シーメンス補聴器セミナー

1.内容
■デジタル補聴器新製品のご紹介
スーパーパワーデジタル補聴器シリーズ【昨年12月〜本年1月発売開始】
PRISMA 2 DSP/INFINITI PRO SP/PHOENIX 313
福祉用デジタル補聴器【本年2月発売開始】
LITE 3 VC/LITE 3 HP VC
新生児向けデジタル補聴器新製品【導入検討中】
(参考出品)
■フィッティング症例報告(成人・小児)

2.会場( 各地とも,セミナー 13:30〜,懇親会 17:30〜 )
開催地 会場 開催日
札 幌 センチュリーロイヤルホテル 5月12日(水)
仙 台 ホテルメトロポリタン仙台 5月14日(金)
東 京 笹川記念会館 5月19日(水)
名古屋 メルパルク名古屋 5月17日(月)
大 阪 メルパルクOSAKA 5月25日(火)
岡 山 メルパルク岡山 5月26日(水)
福 岡 パピヨン24 5月28日(金)
 
3.照会先・申込先:
シーメンスヒヤリングインスツルメンツ梶^セミナー事務局
TEL:042-765-5613 Fax:042-765-5601 e-mail:web-post@siemens-hi.co.jp
4.申込み方法
下記の申込書に記入の上,ファックスまたは,
http://www.siemens-hi.co.jp/resaler/mailform3.html からも申込み可能。



シーメンス補聴器セミナー申込書      FAX送信先=042−765−5601
お名前                所属先
電話番号               FAX番号
参加会場    (  札幌 ・ 仙台 ・ 東京 ・ 名古屋 ・ 大阪 ・ 岡山 ・ 福岡  )
                      ※ご希望会場を○で囲んでください。

【目次】



セミナー開催
   早期増幅による音への気づき

ホナックが主催の国際会議。毎回,乳幼児の補聴に関して有名なゲストを迎えて,セミナーが集中的に開かれる。開催後,ぎっしり詰まった講演集が発行されることでも有名。

"A Sound Foundation Through Early Amplification"

After the overwhelming success of the first two pediatric conferences Phonak is pleased to announce the 3rd International Pediatric Conference to be held in Chicago from November 4 - 6, 2004.

The conference will focus on maximizing the use of residual hearing in infants through the provision of early amplification. An international team of 24 world renowned pediatric audiological experts will present a range of issues related to this timely and important topic.
http://www.phonak.com/professional/conference/chicago2004.htm

【目次】



ミニ・ニュース

■「みみだより」470号8ページで紹介した「赤外線補聴システムinfraPORT他」に関するホームページができました。
URL: http://www.eyearsystem.com
照会先e-mail : smilly@eyearsystem.com

■「みみだより」ホームページに「サイト内検索」機能が加わりました。
http://www.normanet.ne.jp/~mimi/
いつもHP作成をしていただいている児玉良一先生,吉村重美さん,大藪敏昭先生にこの場を借りまして,改めて,厚く御礼申し上げます。

■「機関車先生」が実写映画に
ストーリー:舞台は昭和30年代の瀬戸内海に浮かぶ小島,葉名島の小学校に赴任した吉岡先生は,口をきくことができませんでした。子ども達は彼の不思議な魅力にひかれ「きかんしゃ先生」というあだ名をつけて慕います。
既にアニメ映画作品として公開されていて,ビデオも市販されている。このたびの実写映画の撮影は香川県丸亀市の本島を中心におこなわれているという。
参考:http://www.ijuin-shizuka.com/kikan/

【目次】



衛星劇場
   日本語字幕入り映画放送

5月  橋のない川
 釣りバカ日誌3
 恋愛寫眞
 学校
 ここに泉あり
2日(日)AM 7:00〜
9日(日)AM 7:00〜
16日(日)AM 7:00〜
23日(日)AM 7:00〜
30日(日)AM 7:00〜
6月  蒲田行進曲
 男はつらいよ 柴又より愛をこめて
 ぼくんち
 学校U
6日(日)AM 7:00〜
13日(日)AM 7:00〜
20日(日)AM 7:00〜
27日(日)AM 7:00〜

字幕入り放送へのご意見/リクエスト等は 衛星劇場編成部まで FAX:03-5250-2324
受信に関する照会は,パーフェクTV FAX:03-5802-8438か,上記衛星劇場まで。
衛星劇場 http://www.eigeki.com/
衛星デフシアター http://www.eigeki.com/smsvc420.html

【目次】



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