2003年12月22日発行(第2・4月曜日発行)


News Source of Educational Audiology

聴能情報誌  みみだより  第3巻 第467号 通巻552号



編集・発行人:みみだより会、立入 哉 〒790−0833 愛媛県松山市祝谷5丁目2−25 FAX:089-946-5211

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【目次】第467号
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補聴に関する国際フォーラム
第6回 International Forum 2004 開催
★期日 :  2月21日(土) 9:30開場 10時開会

★会場 :  足立区こども家庭支援センター
         (東京都足立区東綾瀬1−5−17)
         地下鉄千代田線「綾瀬駅」東口下車 徒歩7分

★講演 :  午前「聴覚障害児のリテラシーについて」 
        午後「軽中度難聴児に対する補聴について」
 次号に参加費前納用振込用紙を封入させていただきます。当日の混乱を避けるため,できるだけ事前にお振り込みいただきますようお願い申し上げます。

【目次】



教育オーディオロジー関係各位

本教育オーディオロジー研究会  
代表  大 沼 直 紀  

「日本教育オーディオロジー研究会」設立に向けて

 この度,教育の中でのオーディオロジーを進めるための新しい研究会発足に向けての準備がほぼ整いました。
 今,聴覚障害児に対する教育のあり方については様々な論議がありますが,その中にあっても,聴覚を併せて利用する教育環境を望み,支援を必要としている聴覚障害児とその家族がいることを忘れるわけにはいきません。その意味で教育オーディオロジーにかかわる方々に期待される役割は大きいと考えております。
 つきましては,下記の日程で本会の設立総会を開催する予定ですので,お忙しいところ恐縮に存じますが,ぜひ「日本教育オーディオロジー研究会」の設立にご賛同賜り,ご入会下さいますようお願い申し上げます。ご入会は設立総会会場にて承けたまわりますほか,総会後,決議にあわせてご入会のご案内書等を発送させていただきます。

        期 日 :  2004年2月21日(土) 13:00〜14:00
        会 場 :  足立区こども家庭支援センター
                 (東京都足立区東綾瀬1−5−17)
        交 通 :  地下鉄千代田線「綾瀬駅」東口下車 徒歩7分


【目次】



特集

「BAHA」 伝音性難聴者のための新しい補聴器

 伝音性難聴には今まで骨導補聴器を使ってきました 。 しかし,装用感,特にヘッドバンドの装用は不安定で極めて不快であるために使用の継続が困難であったり,相当の精神的苦痛を伴うものでした。
このため,スウェーデンで新しい補聴器が開発されています。 既にアメリカでは多くのユーザーがいますが,日本では認知度が低いこと,保険適用になっていないと言った理由でほとんど広がっていません。

  今回,実際にBAHAを選択し,手術を受け,使用されておられる2名の方から原稿を頂戴できましたのでお届けします。


『BAHAを語る――サイボーグも悪くない!?』    
 堀 智久・伊藤 有紀子
 
なぜ,我々の身体は,皮膚で終わらねばならず,せいぜいのところ,皮膚で封じこめられた物までしか包含しないのだろうか,と ――――Haraway, Donna J.

1.BAHAとは
 BAHAとは,‘Bone Anchored Hearing Aid’のそれぞれの頭文字をとった略称のことであるが,直訳すれば,「骨に停泊させる補聴器」である。これは,もともと,伝音難聴の骨導式補聴器ユーザのために開発された補聴器である。たとえば,外耳道閉鎖症や慢性的な中耳炎,外耳奇形といった気導式補聴器を使うのが難しい人が該当する。
 このBAHAが欧米の骨導式補聴器ユーザに支持されているのは,従来の骨導式補聴器がさまざまな問題点を抱えていたためである。ひとつは,従来の骨導式補聴器が頭痛,皮膚の痛みを余儀なくさせるという点である。骨導式補聴器は,音を骨に振動させて伝えるため,振動子が常に皮膚の上から圧迫される必要がある。そのため,たとえば,ヘアバンドや眼鏡の両者シャフトで固定することによって,これを使用する間,常に頭蓋骨を圧迫しなくてはならないのである。
 もうひとつは,音質の劣化という問題点があった。骨導式補聴器の場合,音を骨に振動させて伝えるが,実際には皮膚の上から圧迫して音を伝える。皮膚の上から音を振動させると,ときに目立った音質の劣化が見られることがあった。とりわけ,BAHAとBAHAが適応になる方が使用する気導補聴器を比較すると,BAHAの音質の方が良好である。
 それから,外観的な理由もあるだろう。骨導式補聴器は,振動子を固定するために,男性でもヘアバンドをしなければならないといったことがあり,客商売ができないといった不満の声があった。BAHAの場合には,とてもコンパクトで,髪の下にすっきりと隠せてしまうため,外観にうるさい若い人に絶大な人気を集めている。

 さて,ではBAHAはいったい,どのような仕組みなのだろうか。BAHAは,なんと「骨に補聴器(以下振動子と呼ぶ)の受け台(以下,接合子)を挿入するためのチタン(以下,骨導端子)を埋め込んでしまう」というなんとも画期的なアイディア―「骨と骨導端子が融合する原理(osseointegration system)」―を採用している。つまり,あらかじめ,外科手術によって,耳の後ろに接合子をつけるための骨導端子を埋め込んでおき,その上に補聴器本体を着脱できるようにしようというのである(図1,図2,図3参照)。

 小さなチタンの骨導端子が,耳の後ろに埋め込まれて,この上に接合子を載せて骨と補聴器(振動子)のつなぎ役をする。接合子の上に,BAH
A補聴器本体をのせ,骨導端子を通じて直接音を骨に振動させる。そうすることで,従来の骨導式
補聴器の問題点,圧迫感による痛みといった諸問題を解決してしまおうというのである。なんとも実に,シンプルかつ画期的な方法である。
2.BAHAをつけるまで
 BAHAにやっかいなところがあるとすれば,外科手術によって,チタンの骨導端子を埋め込まなくてはならないということである。これは局部麻酔でできるような簡単なものであるが,ここで,その手術の流れを簡単に説明しておこう。

  
 @直径25mm程度の大きさに皮膚を半円形に切る。
 この中心部は,チタンの骨導端子・接合子が置かれる場所となる。  
 

 A小さいドリルで,骨の中に小さな穴をあける。 

 Bチタン製の骨導端子を骨の中に埋め込む。 

 C@で切り取られた皮膚をもと戻す。 

 D皮膚の上から貫通するかたちで,小さい穴をこの部品の真上にあける。 

 E接合子をBで埋め込んだチタンの骨導端子の上に取りつける。 

 F抜糸,骨が完全に治癒すれば――約3ヶ月かかる――,
 そのうえにBAHA本体が取りつけられるようになる。
                             


3.BAHAの付加機能
多くの補聴器がそうであるように,BAHAもまたさまざまな付加機能が付いている。はじめからその機能が内蔵されているものもあれば,改めてアクセサリを購入し,取りつけなくてはならないものもある。また,現在よく使われているBAHAには,「BAHAコンパクト」と「BAHAクラッシック300」があるが,それぞれの性能は微妙に異なっている(図4,図5)

 ここでおもしろい二つのアクセサリをご紹介しよう。ひとつは,「ディレクショナル・マイクロフォン」であり,もうひとつは「ディレクショナル・クロス・マイクロフォン」である
(図6,図7)

ひとつめの「ディレクショナル・マイクロフォン」は,「BAHAコンパクト」のみ取りつけ可能なものであるが,これは騒がしい場所で人と会話をするときに便利である。BAHAコンパクトの下に小さなマイクを取りつけ,これによって横と後ろからの音を弱め,前方の音を強調する。レストランや繁華街といった騒がしい場所で,比較的接近距離で相手と会話をしているときに,その効果を発揮してくれる。

 ふたつめの「ディレクショナル・クロス・マイクロフォン」は,「BAHAクラッシック300」のみ取りつけ可能なものであるが,両側難聴の人が,BAHAを片側しか装着していない場合に,反対方向から音を聞くのに便利である。このアクセサリーは,BAHAを装着している耳の反対側の耳に装着するものであり,それとBAHA本体は,首の後ろでコードでつながっている。BAHAを装着していない側の音をこのアクセサリで拾い取って,BAHA本体の方に音を伝えてくれるしくみになっている。

 ほかにも,テレコイルやオーディオケーブルといった重要なアクセサリはあるし,BAHAクラッシックのみ付いている金属音を弱める機能があったりする。これらも,若者に支持を集めるポイントの1つになっているだろう。

4.BAHA装用者を支えるサポート体制を!
 ところで,どうして欧米では20年も前からBAHAが使われていて,9000人以上ものBAHAユーザがいるというのに,日本では,両手で数える程度にしか存在していないのだろうか。
 その理由のひとつは,単純に,BAHAが日本でよく知られていないということがある。あとで対談する伊藤さんというBAHAユーザも,この私も,たまたま英語からBAHAの情報を詳しく知ることができたから,BAHA装用に辿りつけたのである。BAHAの情報は今のところ日本語では詳しく知ることができず,そのため,私たちがBAHAの英語の情報を日本語に訳してホームページに載せたものがあるから,興味のある方は,ぜひそちらを参考にして欲しい。私たちがつくったホームページで,BAHAのことは,おおよそわかると思う。
 もうひとつの理由は,このBAHAは今のところ,諸々の事情があって,厚生労働省の補助が受けられないことである。そのうえ,日本のBAHAユーザは,私と伊藤さんも含めて,両手で足りるくらいしか存在していないのだから,そのサポート体制がきちんと整っているはずがない。たとえば,厚生労働省で認められている外耳道形成術だと,医療費は厚生医療の対象となり,補聴器は補助具として補助金が受けられるから,この二つを抱き合わせれば,ほとんどお金の負担がかからない。それに対して,BAHAだと,厚生医療の対象にはならないし,BAHA本体も自分のお金で買わなくてはならないから,個人の負担がとても大きい。もう少し,外耳道形成術と同程度に,BAHA装用者を援助するサポート体制があってもよいのではないだろうか。


【目次】



対談 堀智久(BAHAユーザ)×伊藤有紀子(日本初BAHAユーザ)
: 今日は,伊藤さんのBAHAの体験を聞かせていただけるということになっています。よろしくお願いいたします。

: さっそくなんですけど,伊藤さんは,確か,僕と同じく生まれつきの両側の外耳道閉鎖症ということでしたよね。ご自身の聴力とかは,わかりますか?

伊藤: 両耳とも,だいたい伝音性の75デシベルくらいです。[障害者手帳の]6級を持っています。でも,聾学校とかは通ったことがなくて。「言葉の教室」には行った覚えがありますけど。

堀: そうですか,聴力的には僕とほとんど変わらないですね。でも,僕と違って,特殊教育を受けてきたとかいう経験はないんですね。で,自分で自分のことを聞いているみたいで,変なんですけど(笑),不便なこととかはないですか?

伊藤: それは,もちろんあります。補聴器をつけても,やっぱり聞こえにくくて。誰かに声をかけられても気づかなかったり,無視されたりとか。

: そうでしょう? だから,僕の場合には,幼稚部まで聾学校にいたんですけど。それで,小学校の2年生のときに外耳道形成術をした。結果は,うまくいかなかった。だから,今こうして,BAHAユーザになっちゃっているわけですけど(笑)。

伊藤: 私の場合,5歳ぐらいの時に,〔外耳道形成の〕手術をしたんです。それは,堀さんと同じように,結果としては,なにもかわらなかった,うまくいかなかったんです。全身麻酔で3週間も入院して,大変だったらしいですけど。‘らしい’というのは,その時は,ただ親に言われるがままだったので,あまり覚えてないんですけどね。

: BAHAを使うまで,ずっとヘアバンド型の補聴器を使用されていたということでしたね?

伊藤: そうなんです。そのヘアバンド型の補聴器というのが,小さい時はあまり不便さを感じなかったんですけど,周りの目が気になる年頃になると髪型も自由にできなくて,すごい不満だったんです。陰口言われたり,日常感じる煩わしさがあったり。感情の起伏の激しい私は,何度もヒステリーになって親にあたったことか……(笑)。

: ああ,そうですねえ。親にあたる,ヒステリーっていうのは,さておき(笑),あれは確かに不便ですね。僕も使ってましたから。ところで,やっぱり,「オシャレとかしたい」っていうのは,大事ですかね?

伊藤: 当たり前ですよ! 特に女の子は気にします。贅沢なことだとは思いますが,とても大事なことです。あと,機能的な理由として,ヘッドバンドの補聴器では,常に振動子を骨に当てていないといけないので,ずっと圧迫されることによる,頭痛や皮膚の痛みにも悩まされました。

: 確かにルックス的な問題というのは,意外にも重要かもしれませんね。「ただ,普通の女の子としてオシャレがしたい」,それが社会福祉的には贅沢なこととされてしまう。
 それに,あの圧迫はしんどいですね。あの継続的な圧迫感っていうのは,使ってみた人にしかわからない。もしかしたら,そのルックス的な問題にしても,継続的な痛みにしても,今まであまりにも軽視されすぎてきたんじゃないだろうか。特に聴力テストで「○○デシベル上がった」という測定っていうのは,どうしても本人の主観とはかけ離れたところにいってしまう。もうすこし,その人の生活全体を評価する測定尺度,たとえば,QOLによる測定とか重視されるべきなんじゃないだろうか。

伊藤: BAHAの良い点については,さきほどのルックス的なところもありますし,なによりも,補聴器をつけているという装着感がほとんどないです。入浴時に思わずBAHAをとり忘れたことをシャワーを浴びる瞬間に気づいて血の気がひいたほどです(笑)。

: それは,ありますね。でもそういうことって,使っていない人には,わかんないんですよ。ほんとに。あと,手術の楽さもあるでしょう?

伊藤: そう,手術がとても楽。入院は1週間,局部麻酔で時間は3時間くらいでした。アメリカでは,日帰り手術だって言いますし。歯の治療で行うインプラントと同じやり方らしくて,全身麻酔で行われた外耳道形成手術よりかなり手軽な感じでしたね。もちろん成功率はBAHA手術の方が圧倒的に高いので,確かな効果と安全性を兼ねそろえていて,この方法はシンプルかつ明快で本当によくできたものだと思います。

: そうですね。ところで,僕が個人的によく質問を受けることなんだけど,耳の後ろの金属のチタンが露出しているのを見てゾッとする人が多いみたいなんだけど。どうだろう?サイボーグみたいだ!って(笑)。なんて失礼なヤツだ,って思うんだけどね。

伊藤:そんなこと言ったら,先ほどの歯のインプラントだって,そうじゃないですか!ピアスだって,入れ歯だって,人工のものを身につけている人は他にたくさんいると思います。なにも皮膚に覆われている必要はないじゃないですか。私にしたらコンタクトレンズの方がよっぽど恐い感じがしますけどね。

: なるほど。そういうのっていうのは,一番初めにやる人が勇気のある人なのかもしれないね。とすると,日本で一番初めにこの手術を受けられた伊藤さんが,一番の怖い者知らずっていうことになるなぁ(笑)。



★編集部注)★
 BAHAコンパクトはホナック社のMicroLinkにも対応しています。
 図のようにBAHAコンパクトとPhonak MicroLink「MLx」とを接続することで,FM補聴システムが使用可能になります。

 操作は通常のマイクロリンクと同じで
 ○がoff,●でFM使用可能,●●がFMとBAHA内マイクとの併用となります。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
参考サイト
http://www.earreconstruction.com/baha-hearing-loss.htm
http://www.connevans.com/products/sect_01c_2003.pdf


【目次】



CD紹介

デジタルムーン/無限音階 松武秀樹

 松武秀樹と聞くと「第4のYMOメンバー」としてご存じの方も多い。「YMO」とはイエローマジックオーケストラ。坂本龍一らで3人で結成されたテクノポップグループ。「テクノポリス」など当時のシンセサーザーを駆使した音楽は世界中でヒットした。このYMOの音を創ったシンセサイザープログラマが松武秀樹。
 松武氏は自らのシンセテクニックを駆使して作成した無限音階を当時のアナログレコードで発表し,私自身も探したものの入手できず,幻のレコードになっていた。それが他の廃盤レコードと抱き合わせで【数量限定】でCD化された。この音源はYMOのアルバム「BGM」でも使用されている。

無限音階とは,聴覚上の錯覚を利用した音。例えば,
 
   

 上記のように左にずれていくと,音が下がっていくように聞こえるが,一方で高音部に新たな音が生まれて,さらに次々と下がっていくので,あたかも無限に下がっていくように聞こえてしまうという現象。
 松武氏は「特殊なシンセプログラムが必要で,通常のシンセで無限音階を創るのは非常に難しい」と述べている。


松武秀樹

 デジタル・ムーン+謎の無限音階

 ソニーミュージック MHCL-297  
   税別 2200円

  収録曲は下記の通り

   11 宇宙への出発(上昇音階)
   12 宇宙からの帰還(下降音階)
   13 ワープ航法 Part 1(連続上昇音)
   14 ワープ航法 Part 2(連続下降音)

http://www.sonymusicshop.jp/detail.asp?goods=MHCL-297

無限音階についての詳細は、東京工業大学 平野拓一先生のホームページに詳しい。

http://www-antenna.ee.titech.ac.jp/~hira/hobby/edu/sonic_wave/sh_tone/sh_tone.pdf

【目次】



研究助成

松下視聴覚教育助成
第30回松下視聴覚教育助成 実践研究助成募集のお知らせ

視聴覚・情報通信メディアを効果的に活用し、教育課題の改善に取組む実践的な研究計画を助成します。


  1. 応募資格 団体を単位とします。(個人での申請は受け付けません)

  2.   
    • 学校教育 = 学校(幼稚園・小学校・中学校・高等学校・盲学校・聾学校・養護学校)
              複数の学校にわたる教職員で構成された研究グループ
              教育センター・教育研究所

    •     
    • 社会教育 = 社会教育施設(視聴覚センター・生涯学習センター・公民館など)

  3. 助  成
     
      一般研究=助成金 30万円+映像・情報機器贈呈(60件)

        <映像・情報機器は、以下から1つのコースを選択>
           Aコース ビデオプロジェクタ 1台 シリウスJr.(TH-L735)
           Bコース DVDレコーダ/DVDビデオカメラ 各1台(DMR-E100H,VDR-M30K)
           Cコース ノートパソコン 2台 Let's note(CF-W2BC1AXS)

            *製品についての詳細は、上記品番よりPanasonicホームページをご覧ください。
            *商品は同等性能以上の他機種に変更になることもあります。

  4. 応募方法

      所定の申請書に、申請団体名・研究計画などの必要事項を記入し、申請団体の公印と研究代表者の印を捺印の上、当財団迄ご提出ください。

  5. スケジュール

    • 募集期間  2003年12月1日〜2004年1月31日(消印有効)
    • 結果発表  2004年3月10日(応募者全員に通知します)
            http://www.mef.or.jp/activity/activity_02.html

  6. 過去の助成例


  7. ■長野県立松本ろう学校「聴覚に障害のある子どもが積極的にことばを習得し、イメージを広げていくようにするためのマルチメディア教材と情報機器の活用のあり方」

    ■広島県立広島ろう学校呉分校「国語教科書教材の「日本語ー日本手話CD−ROM」の開発および授業実践研究」

    ■筑波大学附属聾学校「聴覚障害に関するバリアフリー学習用教材の開発と活用」

    ■宮城県立ろう学校「聾学校におけるインターネットを活用した特殊教育諸学校との共同学習〜マルチメディアの活用による総合的な学習の創造〜」


【目次】



シンポ開催

大学教育における聴覚障害学生支援のあり方を探る


【目次】




衛星劇場

日本語字幕入り映画放送

 釣りバカ日誌8 2月 8日(日) AM 7:00〜
 座頭市物語    15日(日) AM 7:00〜
 AIKI    22日(日) AM 7:00〜
 切腹    29日(日) AM 7:00〜
*字幕入り放送へのご意見/リクエスト等は 衛星劇場編成部まで FAX:03-5250-2324
*受信に関する照会は パーフェクTV FAX:03-5802-8438か,上記衛星劇場まで。
        衛星劇場 http://www.eigeki.com/
        衛星デフシアター http://www.eigeki.com/smsvc420.html

【目次】




研究会開催

電子情報通信学会/日本聴覚障害・教育工学研究会

電子情報通信学会,日本聴覚障害・教育工学研究会共催
教育工学研究会(ET)
  1. 聴覚障害者のための皮膚電気刺激による音楽リズム伝達システム
      ○川島光郎(筑波技短大)

  2. 日本手話学習支援ソフトの開発
      ○米山文雄・石原保志・新井孝昭(筑波技短大)

  3. 聴覚障害学生の創造性の育成を目指したデザイン教育実践の事例
      ○永井由佳里(筑波技短大)・野口尚孝(北陸先端大)

  4. 聴覚障害者のための音声認識技術を活用したルピ付きリアルタイム字幕システムによる授業支援
      ○三好茂樹・石原保志・西川俊・小林正幸(筑波技短大)

  5. 聴覚障害短期大学生のコミュニケーション方法の選択性に関する研究
      ○石原保志(筑波技短大)

  6. 聴覚障害者のためのネットコミュニケーション支援システム開発
      ○栗田るみ子(学芸大)・橋本健志(風夢)・宮寺庸造・横山節雄(学芸大)

  7. 〔特別講演〕聴覚補償と情報保障−人工内耳をつけて手話を使う人の出現
      ○大沼直紀(筑波技短大)

  8. FM補聴器の適用評価の検討    一雑音負荷音場請書検査結果を補聴器周波数特性から見る一
      ○中瀬浩一(筑波技短大)
14. 講義のユニバーサルデザインを目指した情報提示方法に関する検討
     ○野村美穂・西美由起・河野剛・佐々木浮・伊藤慶明・伊藤憲三(岩手県立大)

  *9〜15演題は視覚障害や教育工学一般の演題のため省略
 

【目次】




ミニ・ニュース


★GNダナジャパンが「GNリサウンドジャパン社」に社名を変更
 旧ダナジャパン社はGNグループによる買収により,GNダナジャパン社となり,さらに「デンマーク本社の世界的戦略の一環」から,GNリサウンドジャパン社と変更された。なお,社屋所在地,電話番号などの変更はない。
   http://www.gndanajapan.com
★JTRS電話リレーサービスで携帯電話も使用可能に
 JTRS電話リレーサービスとは,インターネットを利用して,文字や手書き文字(絵)と音声電話とを双方向でリレーしてくれるサービス。話し相手がメールやファックスを備えていない場合,聴覚障害者からアクセスすることは困難。そこで,インターネットで送信した文字を,先方の電話などに声で話してくれ,先方の返事を文字で戻してくれるサービス。詳細は444号6ページ,または, http://www.normanet.ne.jp/~mimi/mimi444.html#JTRS を参照。
 今まで,文字を送る方法としてパソコンしか選ぶことができなかったが,今回,携帯電話から送信することができるようになった。ドコモはiアプリ,ボーダフォンはvアプリ,auではezアプリをダウンロードすることが必要。
 さらに,音声の電話から,利用会員の携帯電話へJTRS電話リレーサービスを通して会話することも可能になった(この場合もユーザー登録が必要)。
 新サービスの詳細は,http://www.jtrs.co.jp/manual.html を参照のこと。

【目次】



 今年も「みみだより」をどうぞよろしくお願い申し上げます。
 今年は早春から「現代補聴器講」の連載を始めたいと思っています。
「デジタル補聴器 変遷から振り返って」の連載が中途半端になっていますが,その後の補聴器新製品の続出で対応できなくなっておりますので,新連載を通してフォローしたいと思っています。



関連学会誌・研究会誌 Contens


★シネ・フロント (318)2003
「特集・アイラブピース」 30-43
★THE HEARING JOURNAL 56(7)2003
「Tutorial on microphone technologies for directional hearing aids」Stephen C. Thompson 14-21
「Quantifying microphone directivity」Andrew B. Dittberner 22-30
「How fitting, patient, and environmental factors affect directional benefit」ToddA. Ricketts 31-39
「Real-world performance of directional microphone hearing aids」
 Brian E. Walden, Rauna K. Surr, and Mary T. Cord 40-47
「Multi-microphone and adaptive strategies」Jan Wouters 48-51
「Better listening ahead as directional technology advances」
 Ruth A. Bentler and Andrew B. Dittberner 52-53
「HJ SHOWCASE: Directional microphone technology」Advertising feature 54-55
「NUTS & BOLTS: Don't forget the power CROS」Robert L. Martin 56-58
「Hearing & Children: FM as a part of primary amplification」
 Johnnie Sexton Sponsored by Oticon 59-65
★THE HEARING JOURNAL 56(9)2003
「Bluetooth is beginning to make its mark in hearing healthcare」John Florian 28-35
「Researchers report on a field test of a non-occluding hearing instrument」
 Jurgen Kiessling, Sabine Margolf-Hackl, Stefanie Geller, and Steen Ostergaard Olsen 36-42
「HEARING & CHILDREN: The changing look of classroom/group amplification」
 Diantha McFadde 51-54
★THE HEARING JOURNAL  56(10)2003
「Is probe-mic measurement of HA gain-frequency response best practice?」
 Harvey Dillon and Gitte Keidser 28-33
「Speech perception in children using advanced acoustic signal processing」
 Judith Gravel, Laurie Hanin, Ellen Lafargue, Janie Chobot-Rodd, and Yael Bat-Chava 34-41
「Internal noise in hearing aid microphones: Its causes and consequences」
 Stephen C. Thompson 46-47
★Journal of the American Academy of Audiology 14(7)2003
「Hearing Aid Troubleshooting Based on Patients' Descriptions」
 Lorienne M. Jenstad, Dianne J. Van Tasell, and Chiquita Ewert 347-360
「Audiometric Correlates of the Unaided APHAB」
 Robyn M. Cox, Genevieve C. Alexander, and Ginger A. Gray 361-371
「The Influence of Listener's Gender on the Acceptance of Background Noise」
 Deanna S. Rogers, Ashley W. Harkrider, Samuel B. Burchfield, and Anna K. Nabelek 372-382
「Tympanometry in Newborn Infants −1kHz Norms」Robert H. Margolis, Sandie Bass-Ringdahl,
 Wendy D. Hanks, Lenore Holte, and David A.Zapala 383-392
★Journal of Deaf Studies and Deaf Education 8(4)2003
「Assessment of Prelinguistic Behaviors in Deaf Children: Parents as Collaborators」
 Esther Dromi 367-382
「Vocabulary Assessment of Deaf and Hard-of-Hearing Children: From Infancy Through the
 Preschool Years」Amy K. Prezbindowski and Amy R. Lederberg 383-400
「Assessment of Language Skills in Young Children with Profound Hearing Loss Under Two
 Years of Age」
 Pauline Nott, Robert Cowan, P. Margaret Brown, and Gillian Wigglesworth 401-421
「Hearing Status, Language Modality, and Young Children's Communicative and Linguistic
 Behavior」Johanna G. Nicholas and Ann E. Geers 422-437
「The Language Proficiency Profile-2: Assessment of the Global Communication Skills of Deaf
 Children Across Languages and Modalities of Expression」
 James M. Bebko, Rosemary Calderon, and Robert Treder 438-451
「The Profile of Multiple Language Proficiencies: A Measure for Evaluating Language Samples of
 Deaf Children」Gayle Goldstein and James M. Bebko 452-463
「The Contribution of Phonological Awareness and Receptive and Expressive English to the
 Reading Ability of Deaf Students With Varying Degrees of Exposure to Accurate English」
 Barbara Luetke-Stahlman and Diane Corcoran Nielse 464-484
★International Journal of Audiology 42(7)2003
「Auditory processing disorders in adults and children:evaluation of a test batery」
 Karin Neijenhuis, Ad Snic and Paul van den Broek 391-400
「The binaural interaction component(BIC) in childoren with central auditory processing
 disorders(CAPDs)」
 Wolfgang Delb, Daniel J. Strauss, Gregor Hohenberg and Peter K. Plinkert 401-412
「Minimal response levels for visual reinforcement audiometry in infants」
 G. Parry, C. Hacking, J.Bamford and J. Day 413-417
「New speech tests reveal benefit of wide-dynamic-range,fast-acting compression for consonant
 discrimination in children with moderate-to-profound hearing loss」
 Josphine E. Marriage and brian C.J.Moore 418-425
「Candidacy and the Childoren`s Implant Profile:is our selection appropraiate?」
 Lindsey C.Edwards 426-431
「Examinaition of differences between successful and unsuccessful elderly hearing aid candidates」
 Larry E. Humes, Dana L. Wilson and Andrew C. Humes 432-441
★International Journal of Audiology 42(8)2003
「Expectations about hearing aids:demographic and audiological predectors」
 Michael Bille and Agnete Parving 481-487
「Effects of a hearing protection campaign on the discotheque attendance habits high-school
 students」Viktor Weichbold and Patrick Zorowka 489-493
「Peak-to-peak equivalent sound pressure level」
 Peter M. Haughton, Guy R. Lightfoot and John C. Stevens 494-495





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