2003年9月22日発行(第2・4月曜日発行)

News Source of Educational Audiology

聴能情報誌  みみだより  第3巻  第461号  通巻546号


編集・発行人:みみだより会、立入 哉 〒790−0833 愛媛県松山市祝谷5丁目2−25 FAX:089-946-5211
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【目次】第461号

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筑波技術短期大学が「特色ある大学教育支援プログラム」に採択される

文部科学省が、国公私立大学・短期大学の教育改善に資する種々の取組を募り、そのうち、特色ある優れたものを選定し、広く社会に情報提供するなど、今後の高等教育の改善に活用するための「特色ある大学教育支援プログラム」を公募した。全国から664件の応募があり,80件が選ばれた。この中に,筑波技術短期大学の「聴覚・視覚障害学生に対する教育方法の改善―主として授業における情報保障の視点から−」が選ばれた。障害学生に関する他の採択はない。

(採択理由)
この取組は、筑波技術短期大学の建学理念・教育目的である「聴覚・視覚障害者の社会的自立と障害者教育の改善」を実現するため、教育方法開発センターを中心として全学的に実施しているもので、個々の学生の障害の程度に適した教材を作成したり支援機器を開発したりすることはもとより、手話力・点字力の研鑽に教員全員が努め、学生のコミュニケーション能力を向上させかつ学習効果を高めようとする取組です。今日、軽度の聴覚・視覚障害をもつ学生が多くの大学に在学していることに鑑みると、筑波技術短期大学の取組は優れて特色あるもので、他大学の参考になる事例です。

【目次】



新生児聴覚検査
   「療育機関がない」って本当?

新生児スクリーニングが多くの県で実施され始め,各県等で実施マニュアルの作成が進められている。先日の日本聴覚医学会でも各県の実施状況,問題点などの報告が多くの県から発表された。
それらの発表の中で,「本県には(聴覚障害乳幼児の)療育機関がない」とのスライドがあり,私が「聾学校幼稚部教育相談で行われている実態はないのか,おそらく,あると思うが,それをご存じか。ご存じとすれば,療育機関がないとスライドで示していた「療育」とは,聾学校教育相談で実施されている内容といかに異なるのかを説明していただきたい」との趣旨の質問をした。回答は,「十分に整っていないということを表そうとしたまで・・・」のような内容であったが,私自身には十分に納得できない回答であった。
先日,9月6日付け朝日新聞朝刊に掲載された「最新治療 あの手この手:人工内耳で言葉も取得」との記事の中でも,[特に問題なのは,生まれつき高度難聴の子どもが放置されていることだ。]との記述があった。この記事には他にも余りに無理解な表現があり,記事の内容に関する照会を行った。
さて,双方とも,聾学校で行っていることへの無理解と抗議をするだけで問題が済むことではない。むしろ,聾学校がやっていることを社会にアピールしていないことが原因であると私は思う。「世の中の人すべて」とまでは無理としても,少なくとも,耳鼻科医・産婦人科医には,聾学校が聴覚障害乳幼児の教育を実施していることを知っていただけるような努力をもっとするべきと考えている。
特に現在進行中の新生児スクリーニングを実りあるものにするためには,最早期からきちんとした親子フォローと教育への足がかりをつけさせる体制を整えることが重要である。この点で聾学校の価値と役割は大きい。特にモデルとして実施されている地域の聾学校は,続く事業開始県に悪影響を与えないよう療育実施主体としての重責を背負っていることを意識していくべきだと思う。
現在,新生児聴覚検査事業を開始するにあたって,「事業の流れ」を示した「○○県新生児聴覚検査モデル事業の手引き」なる冊子が作成されている。岡山県が作成したひな形を基に語句等を入れ替えるなどの対応が多い。この2ページに示されている「事業の流れ」の作成にあたっては,聾学校関係者は特に注意をして欲しい。右上は某県の「事業の流れ」であるが,療育機関に聾学校の名前が含まれていない。右下は療育機関として聾学校が指定されているが,聾学校で行われていることの中身の説明が極めてわかりにくく,教育相談が付け足しのように書いてある程度で,ともすると聾学校が非積極的であるかのような印象を受ける。
今後「新生児聴覚検査モデル事業の手引き」を作成される県等では,特に2ページの「流れ」図にきちっと聾学校を書き入れること,聾学校が積極的に受け入れをしていることが文面からわかるような記述を心がけていただきたいと思うのである。

聾学校の記載がない! 聾学校の記載がない!

※たとえば,下記のような説明はどうでしょうか。
(1)療育機関
療育機関としては,○○聾学校教育相談があります。
聾学校では主に次のことを行っています。
ア 0歳〜3歳未満の乳幼児に対する教育相談
 親子関係を育て,子どもの全面的な発達を促すために,保護者への援助,遊びやきこえ・ことばの指導を行っています。
イ 幼稚部から高等部(専攻科)までの教育
ウ 通常の学校に準じた内容による教育
エ 自立活動など個別の教育支援計画に基づく個別の支援・教育
オ 社会自立を見通した進路指導と卒後フォロー

【目次】



シンポ開催
  新生児聴覚スクリーニング検査を考える京都シンポジウム

現在、聴覚に障害を持つ子どもの早期発見・早期治療をめざしてAABR(自動聴性脳幹反応検査)等の医療技術を活用した新生児聴覚スクリーニング検査が各地で実施され始めています。しかし、障害の可能性が保護者に告知された後の情報提供や心理面への具体的な支援体制、障害発見後の早期支援のあり方等に関し未整備のままという問題を残しています。私たちは、スクリーニング検査が聞こえない子どもたちの幸せに真につながるためには、医療の専門家や機器販売業者、行政などの観点からだけではなく、教育・療育関係者、研究者、保護者、当事者である聴覚障害者等の意見も広く取り入れた上での偏りのないオープンな検討作業が必要だと考えます。
そのために、去る5月18日に東京で「新生児聴覚スクリーニング検査を考えるシンポジウム」を開催し、様々な立場の意見に耳を傾けました。そして、さらに今回は、厚生労働省のモデル事業として全県的に体制をつくり、検査事業を進めておられる秋田県と岡山県から報告をいただき、今後のスクリーニング検査とその後の支援のあり方などについて、療育・教育関係者、保護者、当事者の立場からの意見も交えながら討論を深めたいと考えています。互いの意見交換を通し、共に問題への認識を深めることが出来ればと願う次第です。ぜひ御参加いただければ幸いです。

1.開催日時   2003年12月7日(日)10:00〜16:30

2.開催場所   佛教大学四条センター(地下鉄烏丸線四条駅下車すぐ)
         京都市下京区四条烏丸北東角 京都三井ビル4F

3.主 催    新生児聴覚スクリーニング検査を考えるシンポジウム準備委員

4.参加費    3500円

5.参加定員   200人

6.参加締切   11月15日(土)ただし、定員になり次第締め切ります。

7.申込方法   ・下記の事項を明記の上、ファックスか電子メールでお願いします
          @氏名(漢字)
          A氏名(カタカナ)
          B住所(郵便番号も)
          C連絡先(電話・ファックス・電子メールの別)
          D所属(聴障者団体・親の会・教育関係・医療関係学生・一般)
          Eろう・難聴・聴者の別

8.申込先    ファックス 042−379−1171(準備委員会事務局)
         電子メール unhs_simpo@yahoo.co.jp
          ・申し込みいただき、参加可能な方には、「準備委員会」名義の
           銀行口座番号等をお知らせしますので、銀行振込みで参加費を
           お支払い下さい。
          ・定員に達し、参加できない方にはその旨ご連絡いたします。

9.昼食について   昼食は当センターではおとりになれません。
           お近くのレストラン・食堂等をご利用下さい。

10.プログラム(予定)やむをえない事情により、変更することもあります。
   9:30  開場   受 付
  10:00  開会   開会挨拶・企画趣旨説明 木島照夫(準備委員代表)
[午前の部・講演]  司会 南村洋子
  10:10〜10:55   講演@「岡山県新生児聴覚検査事業の実施状況と今後の課題
               御牧信義(倉敷成人病センター小児科)
  10:55〜11:40   講演A「秋田県新生児聴覚検査事業の実施状況と今後の課題
               片桐貞子(オリーブ園)
  11:40〜12:50   昼食・休憩
[午後の部・パネルディスカッション]司会 上農正剛(準備委員・九州保健福祉大学)
  12:50〜13:10   基調発表@「ろう学校教員の立場から」
                 前田 浩(全国聴覚障害教職員協議会)
  13:10〜13:30   基調発表A「聴覚障害児の親の立場から」
                 稲田利光(全国難聴児をもつ親の会)
  13:30〜13:50   基調発表B「聴覚障害者(団体)の立場から」
                 當間正敏(京都府聴覚障害者協会)
  13:50〜14:00   休憩
  14:00〜16:10   質疑応答・討論
           パネリスト
               御牧信義、片桐貞子、前田浩、稲田利光、當間正敏
  16:10〜16:30   まとめ       上農正剛(コーディネーター)
      16:30   閉会挨拶・終了 河崎佳子(準備委員・佛教大学教育学部)

11.その他    ・手話通訳およびパソコン要約筆記がつきます。
          ・当日、参加されない場合も参加費はお返しできません。
          ・定員に制限があるため、当日申し込みはできません。

          なお、今回はかなり早いペースで申し込みが始まっています。
          お早めに申しこみいただきますようお願い申し上げます。

【目次】



研究会開催
  第3回 金沢方式研究会学術集会

日時:平成15年10月12日(日)午後1:00〜3:00
場所:金沢大学医学部附属病院3F カンファレンスルーム(口腔外科外来の向かい)

内容:
 開会の辞 石崎静江(金沢方式研究会会長)
 
1.金沢方式で訓練中の高度聴覚障害幼児(4歳)の経過
   林 和子(静岡県在住)
   能登谷晶子(金沢大医学部保健学科)
 
2.コミュニケーションモードの移行
   金沢方式の特徴である手話から口話への移行について
   原田浩美(福岡国際医療福祉専門学校・金沢大学大学院医学系研究科)
 
3.2−3歳代で人工内耳手術を受けた高度聴覚障害幼児2例の経過
   小林智子(金沢大学大学院医学系研究科)
   橋本かほる(福井県小児療育センター)
   能登谷晶子(金沢大医学部保健学科)
 
4.100dB以上の高度難聴児を育てたお母さんの報告
      0歳から12歳まで
   小浦美樹(金沢市在住)
   能登谷晶子(金沢大医学部保健学科)
 
閉会のあいさつ 石崎孝彦(金沢方式研究会顧問)
 
 
※発表時間は1演題15分、質疑10分を予定しています。
※非会員の方は資料代として当日1000円をお支払いください。
 
※問合せ先
  金沢方式研究会事務局
   金沢大学医学部耳鼻科内076-265-2413, Fax076-234-4265

【目次】



FM国際会議
  FMに関する国際会議
  音問題を解決し,クリヤなコミュニケーションを
  ACCESS : Achieving Clear Communication Employing Sound Solution

会期:2003年11月11〜13日
会場:ハイアット・リージェンシーホテル イリノイ州 シカゴ
プログラム:
11日 8:10〜8:40「基調講演」 Mark Ross
   8:50〜11:40「FMの原理/近年の技術」司会 Linda Thibodeau
   ・FMの基本原理,近年におけるFM技術の進歩
   ・指向性マイクとFM技術を用いた雑音下での言語聴取能の改善
   ・コミュニケーション,心理的および身体的な健康状態における補聴器とFM    技術の効果
   ・人工内耳とFM
   ・専門用語の標準化
   13:25〜16:00「FMの候補者と適用」司会 Carol Flexer
   ・FMと乳幼児
   ・聴覚処理障害,広汎性発達障害,注意欠陥多動性障害とごく軽度の障害
   ・オーディトリーニューロパシー
   ・音場増幅システムと個人用FM技術の統合
12日 8:10〜11:15「フィッティングの問題とオプション」司会 Lucille Beck
   ・成人難聴者におけるFM使用の効果
   ・最新の補聴器とFM技術の評価
   ・FMと人工内耳の接続
   ・教室における学習環境最適化のための音響デザインと教育法
   ・聴覚処理障害がある学齢児童における個人FMの使用
   ・聴者,ごく軽度の難聴者,一側性難聴者へのFMのフィッティング
   13:10〜16:25「管理」司会 Chelry DeConde Johnson
   ・増幅への機能および心理的な順応
   ・聴覚学習/技術の発達(小児の症例研究)
   ・FMのカウンセリング(成人の症例研究)
   ・ADA法および同法の適用ガイドライン
   ・行政/保険の問題
   ・消費者/両親のパネルディスカッション
   16:25〜16:55「FMの臨床への統合」司会 David Fabry
   ・将来的な研究のニーズ/臨床的なニーズ
   ・結びの講演 Mark Ross
照会先:Phonak東京事務所
 〒100-0004 千代田区大手町1-5-1 イーストタワー4階
 TEL:03-5219-1272,Fax:03-5219-1201,E-mail;access2003-japan@phonak.jp



「ACCESS FMに関する国際会議」の概要について,ホナックジャパン社から日本語訳をご提供いただけました。会議の内容には,今後の日本でのFM補聴にとっても重要な視点が含まれていると思います。なお,まだ会議参加の登録は可能です。誌面制限のため,演者の所属先は省略しています。


指向性マイクロホンとFM技術を用いた雑音下での言語聴取能の改善
Michael Valenteら
補聴器装用経験がある中等度から高度感音難聴の45名のユーザーに、2施設において5つの聴取条件下で評価した。5つの聴取条件は1)非装用時、2)無指向性で装用時、3) 指向性で装用時、4) FMを一側に装用時、5)FMを両側に装用時、である。各聴取条件において、HINT文章テストを0度の角度から呈示し、スピーチノイズを45度、135度、225度、315度の角度で呈示した。結果では、各装用条件において有意な改善が認められ、その違いの度合いは無指向性から指向性へ、一側FMから両側FMへと条件を変えると大きくなった。本研究において、指向性マイクロホンおよびFM技術の使用により、雑音下の言語聴取が有意に改善した結果を図示する。


コミュニケーション、心理的および身体的な健康状態に及ぼす
補聴器と周波数変調(FM)技術の効果
Carl Crandell
最近の概算によると、合衆国の2900万人以上の人々がある程度の難聴を示している。感音難聴(SNHL)がある人の主な不満は、特に雑音や反響がある場所でのコミュニケーションの困難さである。感音難聴によりコミュニケーションが困難になるため、難聴者はQOLの低下(社会的、個人的、感情的な領域における低下)を経験する場合もある。QOLの低下による直接的または付随的な結果として、難聴が個人の身体的健康や良い生活に、有害な影響を及ぼす場合がある。とりわけ、文献研究では感音難聴(SNHL)のある人達に、高血圧、虚血性の心臓病、不整脈、変形性関節症のような身体的な問題がある傾向が高いことを示している。これらを考慮し、今回は以下について述べる。1)難聴とQOLの問題の関係、2)補聴器と周波数変調(FM)の利用が心理社会的および機能的健康状態に与える効果。これらのデータの臨床的および理論的示唆について議論する。


公共の場における聴覚的なアクセス:問題と選択肢
Cynthia L. Comptonら
公共の場での聴覚的なアクセスがこれまでほぼ13年間法的に要求されてきたにも関わらず、十分には整備されてこなかった。その理由として、第一に、ほとんどの消費者が、彼らが利用できる様々な補聴援助技術(HAT)に気づかないままでいる。第二に、この技術に慣れ親しんでいる人達が装置を求めたり使用したりする際にフラストレーションを感じた経験があることである。HATの使用経験がある各個人は以下の事項を含む様々な要因に依存している:1)システム整備の質/適正、2)システムの聴取者の耳/補聴器へのアクセス、3)物的調達(例:システム借用の簡便性)、4)システムの使用法に関する消費者の知識、5)システムを供給する担当者へのトレーニング。研究の知見と臨床経験を参照し、以下の問いについて提議する。:1)消費者に様々なシステムや放送手段に自分で接続できるように期待するのは非現実的だろうか? 2)便利で、安定した効果があり、すべての人々が聴覚的にアクセスできるような方法を設計することは可能だろうか?


専門用語の標準化
Linda Thibodeau
過去数年間でFM技術は著しく変化し、専門用語の標準化の必要性が増してきた。加えて、FM技術を用いた電気音響的な評価、実耳評価、行動評価を行うことがAmerican, Speech, Language, Hearing Associationによって推奨され、また、これらの評価の幾つかは携帯用の補聴器評価システムに組み入れられた。多様なシステムの性能に関する情報交換は、共通の専門用語を使用することにより促進されるであろう。それゆえ、FMのハードウェア、特徴、測定プロトコルの分類がなされるべきである。双方向システムを利用した投票で、メーカー、オーディオロジスト、言語病理学者、教育者が使用できるような、好ましい専門用語を判断し、本会議の会報で出版する予定である。


FM候補者の問題と「入門編」
Gail M. Whitelaw, Ph.D.
聴性行動は、この入門編で以下のように診断される子ども達を分類する上で、しばしば重要な指標の一つとなる。―聴覚処理の障害、注意欠陥多動性障害あるいは、多動を伴う/伴わない注意欠陥障害、自閉性障害あるいは広汎性発達障害。何が正常ではない聴性行動と考えられるかに関する観察に基づいて、FM技術はしばしばこれらの3つの集団に推奨される。一般的に、技術は聴覚障害を補償し、適切な環境を供給するとみなされている。しかしながら、判断は基本的に表面的な有効性に基づいているため、これらの集団の誰もがFM技術を使用して効果があるかどうかについては、疑問の余地があるかもしれない。教育者の間では、FM技術の使用が聴覚的な問題を解決する万能薬のようにみなされる場合もある。
本演題の目的は、以下のような障害を持つ子どもがFMを使用する候補者とされる際の問題点について述べる。:聴覚処理の障害、注意欠陥障害あるいは自閉性障害。各グループにおける症例の異質的な特徴を挙げつつ、各診断の特徴を呈示する。聴性行動の観点から各診断について対比する。教室内で信頼性のある評価を行うための教育的な配慮や、候補者の判断に役立つ質問表や観察尺度を含めたツールを呈示する。候補者に関して検討されるべき適切なFMのオプションや技術の判断について議論する。異なる候補者判断が基礎となる聴性行動と現存の診断に基づいて呈示される。各障害の症例研究が呈示され、時間の許す限り診断のプロセスと選択肢について説明する。


オーディトリーニューロパシー/ディスシンクロニーを伴う
患者の管理におけるFM技術の役割
Linda J. Hood, PhD.
オーディトリーニューロパシー/ディスシンクロニー(AN/AD)を伴う患者の評価と管理は今なお臨床的な課題である。臨床的な差異は、聴性脳幹反応の欠落や中耳の筋反射によって示唆されるように、OAEや蝸牛マイクロホン電位、第八脳神経からの非同期的な神経反応によって表わされるような、機能的な外有毛細胞に基づいている。AN/ADはあらゆる年齢において患者が認められ、原因も多様である。内有毛細胞、シナプス、神経機能のメカニズムが関係すると思われる。オーディトリーニューロパシー/ディスシンクロニーの患者は聴覚および他の特徴について非常に多様であり、経時的な聴覚機能の評価も幾つかの種類に分かれる。AN/ADを持つ患者の中には、静寂下での単語や文をある程度理解できる患者も何人かいるが、全体的には、限られた量の刺激が呈示される状況でさえ、ことばの理解が困難であることが認められる。神経の情報伝達に明らかな影響があるため、一般的にAN/ADを持つ患者の管理は、音の検知や増幅に関する問題にはあまり注意されず、視覚情報の供給や、適切で明白な聴覚刺激が可能な場面に偏りがちである。大部分の患者にとって補聴器が有効ではないとみなされる一方で、FMシステムは何人かの患者で有効であり、特に静寂下の聴取環境で言語聴取能力が残っている患者において有効だった。人工内耳もまた多くのAN/ADの患者にとって管理可能な選択肢である。AN/ADがあり、人工内耳を受けない乳幼児の言語学習には、聴覚情報に加えて幾つかの視覚情報も取り入れられるべきである。Kresge Hearing Research LaboratoryにおけるAN/ADのデータベース情報から、評価と管理の留意点、そして言語聴取と言語学習の示唆について議論する。


顕著な難聴を持つ成人におけるFM技術の使用 T:候補者
Colleen Noeら
成人難聴者のFM使用は、雑音下でのことばの理解を改善する点で効果があるにも関わらず、成人層においてFMはあまり使用されていない。候補者を判断するためのはっきりした基準に欠けていることが、使用者が少ない原因の一つであろうとされる。生態学的な観点から候補者を判断する方法をとる。この観点から、候補者判断のために少なくとも3つの要素が用いられる。:(1)残存聴力、(2)個々の患者の日常的なコミュニケーション活動における聴覚的な必要度、(3)コミュニケーションが生じる物理的および社会―文化的環境。本演題では、このアプローチに基づいた候補者判断のプロトコルについて記述し、2施設でのVAMC Audiology Serviceでの活動でこのプロトコルを適用した初期の結果について説明する。本研究は米国Phonakによってサポートされた。


顕著な難聴を持つ成人におけるFM技術の使用 U:成績
Theresa Hnath Chisolmら
成人層におけるFM技術の潜在的な患者の同定は、最適な指導結果を保証するための第一ステップである。成績はダイナミックな指導体制を用いることによって影響されるであろう。この体制では、FM技術が解決をもたらす特殊な状況をシステマティックに同定する。問題の解決は、適切に修正された目標を伴った評価において査定される。我々の候補者プロトコルを通して同定された患者における、このアプローチの評価について示す。本研究は米国Phonakによってサポートされた。


様々な聴取条件でのFM送受信によるFMおよびSN比の利点
Rainer Platz
本演題の初めに、FM信号送受信において、話者の口から聴取者の補聴器に入力されるまでの信号伝達について、簡単に述べる。この単純化したモデルに基づいて、我々は、いわゆるFMの利点と呼ばれる、幾つかのキーパラメーターの影響について調査する。FMの利点に加えて、私達はSN比の利点を活用している。つまり、FMの伝達を活用することにより、SN比を増すことがFMシステムの特徴である。
独立したオーディオインプット(FM入力信号が補聴器のマイクロホンと平行して接続される部位)を備えた補聴器と、備えていない補聴器を使用する際に、補聴器のマイクロホンをミュートにする場合としない場合の両方について、幾つかの異なる症例について、FMとSN比の利点について議論し、その一方で、FMシステムをフィッティングする際の制限についても議論する。話者の口元とリモートマイクロホンの距離、話者と聴取者との距離、スピーチのレベルと背景雑音のレベルが、FMおよびSN比に与える影響について述べる。
本演題の第二番目には、第一番目に示した関連箇所に基づいて、独立したオーディオインプットを備えている補聴器と、備えていない補聴器の症例において、FM出力レベルの一般的な調整について概説する。ここでは、プログラム可能なFMのオーディオ出力レベルの問題点と固定レベルのものとを比較して得られた利点についても議論する。
我々は、最適な設定はリモートマイクロホンと音源の距離、あるいは背景雑音のレベルのように、最も頻繁に使用する状況に依存するため、ユーザーによって異なる、ということを示す。例えば、最適なFMのフィッティングは一般的に箱型の送信機のユーザーに対してと、手で持つマイクロホンを使用しているユーザーに対してとでは異なり、ラペルマイクロホンもまたブームマイクロホンなどと比べると状況が異なる。


音響配置システムと個人用FM技術の統合
Carol Flexer, Ph.D.
リモートマイクロホンを使用する装置には数種ある。:ハードワイヤー、個人用FMそして音響配置システムである。リモートマイクロホンを使用する全体的な目的は、距離と雑音の問題を克服してSN比を改善することである。細かく見ると、これらの装置は聴取者の脳に過剰な信号を送る可能性もある。候補者と適用の問題はそれぞれの装置によって異なり、ある装置を必ずしも他の物に代用できないのである。
単語を弁別するためには、すべての子供達が成人に比べて、より大きな信号とより静かな環境を必要とする。それは、子どもの脳が成熟しておらず、子どもは成人のように洗練された自動的な聴覚認知ができないために起こる症状である。それゆえ、学習可能な環境を作り出すために、全ての教室は音響的な管理と好ましいSN比を必要とする。学習には“クリアな”明るさが必要であるように、“クリアな”音も必要である。
音響配置システムは、教師がワイヤレスマイクロホン送信機を装用することによって機能する。教師の声はラジオ電波(FMの送信)か、光線(赤外線)を通して増幅器へ送信され、その後、部屋の周囲に設置されたスピーカに伝えられる。
全ての子供達が音響的にアクセス可能な環境の候補者であるため、全ての教室に、個別なものよりもむしろユニバーサルなデザインに基づいた赤外線音響配置システムを推奨する。個人用FMシステムを装用する多くの難聴児らが普通学級に参加するため、彼らは音響配置システムが設置されている教室に入るだろう。
個人用FMシステムを音響配置システムに混同することについて自ずと疑問が生じる。一方は他方よりも良いか?個人用FMシステムと音響配置システムは同時に使用され得るか?教師は二つのマイクロホンを必要とするか?
それらの質問について議論する。どのようにして、個人用FMと音響配置システムを活用し合うことができるかを示すことに、焦点を絞る。補聴器の装用児は、教室内の両方の技術を用いることで、利益を得るだろう。加えて、“ユニバーサルデザイン”の概念について、個別のものと区別する。


難聴児の学習環境を最適化するための音響ガイドラインと教育方法
J. E Dockrellら
雑音の調査とアンケート調査が、あるプロジェクトの一部として、ロンドンの小学校で行われた。;初期のデータは、教師が教室内で雑音の影響を少なくし、子どもの注意と聞き取りを促進するための方法をわずかしか持っていないことを示唆した。現在の研究は、教室内でのコミュニケーションを効果的に行うための、音響的、教育的な障壁の両方を認識することを含んでいる。教室内での騒音環境に関する研修中の教師の知識と態度ならびに難聴をもつ子ども達の必要性についてアンケートを収集した。広範囲の小学校において雑音の調査が行われた。雑音の調査は、ロンドンの小学校の子ども達は現在推奨されているガイドラインよりも高いレベルの雑音に曝されているが、学校内の雑音レベルは概して子ども自身と教室内での活動によって占められていることを示した。研修中の教師は、雑音による特に難聴児にとっての負の影響について、わずかなトレーニングしか受けていなかった。これらの問題を緩和し得る対処方法への意識が少なかった。さらに、研修中の教師の大部分において、特に背景雑音を避ける必要のある教室活動はない、と述べていた。教室管理に関する、これらの結果についての示唆が議論される。


新しいデジタル信号処理技術の補聴器を用いたFMシステムのフィッティング
Mary Hostler, BA, Med
イギリスで2001年から2002年まで、子どもの補聴器サービスの近代化(Modernization of Chindren's Hearing Aid Services :MCHAS)パイロットプロジェクトが行われ、11施設の小児オーディオロジークリニックと教育支援機関が参加した。FMシステムのフィッティングと使用に関わる課題の一つである、新しい技術のデジタル信号処理(DSP)の補聴器を用いたフィッティングと管理に関する幾つかの課題が生じた。
イギリスでは伝統的に、FMシステムはクリニカルオーディオロジストよりもむしろ聾学校の教師によって供給され、調整される。プロジェクトに先立って、11のパイロット施設におけるほとんどの聾学校教師が、定期的な補聴器の電気音響的な検査を行い、FMシステムの使用時にレスポンスを比較するために、純音刺激を備えた検査装置を使用していることがわかった。子ども達の大部分は、リニアのアナログ補聴器を使用していた。新しいDSP補聴器のほとんどは、マルチチャンネル、高速で作動するワイドダイナミックレンジコンプレッションを含めたノンリニア処理方法を取り入れている。ハウリングキャンセル、雑音抑制、デュアルマイクロホン、マルチメモリのような特徴も紹介されている。
MCHASのプロジェクトとPhonak UKのFM使用に関するデータを用いた本研究において、FMシステムの設定とトレーニングの必要性において直面する課題について、概略を述べる。
ノンリニア補聴器を用いたFMシステムの設定に関する、新しい手続きについて述べる。軽度からハイパワーのDSP補聴器とMLx受信機を含めた、様々なFMシステムを組み合わせた、電気音響学的な分析の例を幾つか紹介する。
新しいFM技術の開発と使用の際に生じる課題;検査刺激の選択、雑音抑制や全高調波歪の測定のような特徴の影響などについてまとめる。加えて、FMシステムを新しい補聴器技術とともにフィッティングし、チェックし、使用するにあたっての幾つかの基本的な操作上の問題について強調する。
最後に、本研究はMCHASプロジェクトの最中に明るみに出た、DSP補聴器によってFMシステムへの電磁気による干渉が生じる懸念への注意について触れる。本研究では、この干渉の特性をはかり、その問題を改善する方法を考慮した、ある研究について述べる。


人工内耳装用者における
ワイヤレスFMシステム使用時と非使用時の雑音下での語音了解度
F.B. van der Beekら
目的:本研究は、実生活の状況を反映するように開発された研究所の設定で、人工内耳装用者における静寂下および雑音下の語音了解度について、標準タイプのヘッドピースマイクロホンに比べて、ワイヤレスFMマイクロホンシステムを使用した場合の効果を評価する。
方法:一側にクラリオンCU人工内耳を埋め込んだ、13名の言語習得後失聴者が本研究に参加した。各被験者の、プラチナスピーチプロセッサ(PSP)に接続した標準タイプのヘッドピースのマイクロホン使用時と、同じPSPにワイヤレスFMマイクロホンシステム(ハンディマイク/マイクロリンク;Phonak、Bubikon、スイス)使用時について検査した。CVC単語テストの語音了解度について、8種類のスピーチノイズを一定した状態で出す「カクテルパーティ」設定で検査した。
結果:静寂下における語音了解度の成績は、どちらのマイクロホンでも有意な差はなかった。雑音下における言語聴取の測定では、語音聴取閾値(SRT、呈示された音韻の50%を正しく回答する)がFM使用時においては、標準タイプのヘッドピースのマイクロホンに比べて、7.4dB改善したことが認められた。静寂下における、ヘッドピースマイクロホン使用時の言語聴取成績と、ワイヤレスFMマイクロホンシステム使用時の語音聴取閾値におけるゲインには、関連が認められなかった。人工内耳装用期間とFMシステムの効果には関連がなかった。効果が著明に認められた例では、FMシステムを利用することによって、語音聴取閾値がSN比-13.2dBになった例が一例あり、これは本研究における健聴被験者の結果である、平均語音聴取閾値SN比-13.0dBよりも良好だった。
考察:人工内耳装用者は雑音下の言語聴取において、FMを使用することにより有意に高い成績を示した。その得点は健聴者のレベルに達する。静寂下においてデメリットはなかった。しかしながら、日常生活における人工内耳装用者のワイヤレスマイクロホンシステムを使用する利点について評価をするには、さらなる研究が必要である。


Phonak MicroEarの臨床的知見
Gail M. Whitelaw, Ph.D.
MicroEarは、聴取者に必要なSN比を高めて健聴の聞こえに近づけるために使用する目的で設計された、FM受信機である。この受信機は耳かけ形補聴器と挿耳形補聴器の両方に利用でき、送信機のオプションも幾つかある。イヤーレベル受信機の音響的な特徴と、送信機の選択肢の柔軟性は、聴覚処理の障害がある患者に適している。
本演題では、MicroEar FMを使用した成人および小児の臨床的知見について概説する。小児の知見では、聴覚処理の障害がある学齢期の児童が、学習の場でMicroEar システムを使用する機会を得た研究の結果について、焦点を絞る。これらの結果に基づき、聴覚処理の障害を持つ児童らに関して、候補者選択、フィッティング方法、MicroEarを使用した場合の予後の成績について述べる。これらを支持する特殊な症例の知見も述べられる。
聴覚処理に問題のある成人例が、MicroEarを使用した臨床的知見についても述べる。外傷による脳障害や、原因不明の聴覚処理の障害がある成人症例数例に対する、本システムの適用について示す。本システムを使用した成人からのフィードバックに沿って、フィッティングで考慮する点について述べる。経済的補助の問題についても簡単に触れる。


聴覚技術の発達の量的測定:小児の症例研究
Arlene Stredler Brown, M.A.ら
子どもが難聴と認められたら、オーディオロジストはその子どもに適切な増幅をする。子どもの聴取能に基づいて、オーディオロジストはしばしばFM技術の使用を勧める。オーディオロジストは指導/教育チームの重要なメンバーであり、このチームは子どもの機能的な聴覚技術の発達を確かにする責任がある。プログラムを進めていく上で客観的な情報が必要とされる。機能的な聴能指標(Functional Auditory Performance Indicators :FAPI)は、あらゆる年齢の子どもに使用できる客観的な評価方法である。このプロトコルは指導者あるいは教育者が両親と協力して用いるべきである。FAPIでは、子どもの聴能をスキルの段階に分けて同定する。加えて、FAPIでは子どもが異なる聴取状況でどのように対処するかについても同定する。FAPIの得点を付けると、聴覚段階に沿った各カテゴリーの成績をパーセンテージで計算する。FAPIは客観的に子どもの聴覚技術を測定でき、経時的に聴覚技術の変化をモニターできる、優れた評価法であり、聴覚技術の発達のガイドラインを示す。FAPIを紹介し、FAPIを用いた症例研究を示す。


FMのカウンセリングの問題:思春期および青年期
Kris English, Ph.D.
子どもから大人への移行の時期に多くの困難があることはよく知られている。この時期、十代の若年層は同年齢集団の関係、自主性、アイデンティティの形成、就労の準備、そして身体的な変化に対峙しなければならない。心の不安や気分の揺れと同様に自己意識が増す。この調整プロセスに難聴が加わると、我々は多くの問題に苦闘している彼らに接することになる。増幅を用いるかどうか判断することは、これらの苦闘の中で小さくはない。
オーディオロジストに多い質問:移行期にある彼らにとって、我々はサポートシステムの一部なのだろうか、それとも、我々は強硬な“増幅の取締り人”のメンバーであるかのように問題をさらに悪化させているのだろうか。どのようにして難聴を担う意識を、両親から本人へ移行するのを手伝えるのだろうか?どのようにして彼らに自分自身の聞こえのゴールを決め、最も自分で興味が持てるものを見出し、自信を持ち、そして自己弁護する知識を身につける機会を与えることができるのだろうか。このセッションでは症例研究を示し、オーディオロジストがどのようにして以下のようなカウンセリングの格言の知恵を用いることができるのかについて述べる。「何も我々に教えてくれるものはなく、何も我々には他者から学べるものはない。心の奥深くから洞察し、自分で答えを見出すしかない。」


室内の音響、語音の可聴性と語音了解度:モデリングとシミュレーション
Arthur Boothroyd, PhD.
室内での様々な位置における語音聴取を予想できるモデルを示す。部屋の大きさ、話者の方向、背景雑音そして反響時間を用いて、音声の可聴性指標を導き出す。この測定法は、干渉のレベルを超える有効なスピーチシグナルのパーセンテージである。有効なスピーチシグナルは、直接のスピーチシグナルと、初期の反響成分(初期反響)の組み合わせの対数として、示される。干渉は、背景雑音と後期の反響成分の組み合わせの対数で示される。明瞭度指数の理論におけるように、有効なスピーチ情報は30dBの範囲を超えて均等に分布していると考えられる。その後、音声の可聴性指標の機能として、音韻認知を予想するために確立理論が用いられている。熟達度要素(j-およびk-要素)が、分離された状況や文脈中の単語の認知を予見するために加えられる。感音難聴の効果では、言語の複雑性と言語の知識が実証的なデータに基づいて、これらの予見に組み入れられている。このモデルはソフトウェアの刺激に組み入れられており、オーディオロジストが理解し、実証し、人工内耳や補聴器の装用者が、音響的に困難な環境で聴取するための問題を解決する上で助けとなる。


小児および成人のFM技術:保険と法律
Donna Sorkin
補聴援助装置の定義や必要性は変化してきた。障害を持つアメリカ人法は、単に施設が定められた数の受信機を備えるだけではなく、補聴援助装置をどのように操作すべきなのか評価する「結果」について特定している。教育施設、就労の場、そして公共施設(劇場やスポーツスタジアムなど)は、小児と成人にコミュニケーションのアクセスを提供することが求められている。自宅で使用する個人用FMの保険は、装置にお金を払っている大部分の人々に適用され得る。このセッションでは、現在のFM供給の法的な必要条件と、症例に保険を適用する方法についてガイダンスする。

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衛星劇場
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    11月  男はつらいよ 寅次郎わが道をゆく      9日(日)AM 7:00〜
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         群青の夜の羽毛布             23日(日)AM 7:00〜
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