2001年3月12日(第2・4月曜日発行)

News Source of Educational Audiology

聴能情報誌  みみだより  第3巻  第407号  通巻492号


編集・発行人:みみだより会、立入 哉 〒790−0833 愛媛県松山市祝谷5丁目2−25 FAX:089-946-5211
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立入 哉 :h-tachi@ma4.justnet.ne.jp


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【目次】第407号

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研究会開催
  第4回「インパクト臨床検討会」

さて、例年開催しております「インパクト臨床検討会」を本年は以下のように開催したいと思います。周波数圧縮変換型補聴器も日本に導入してから5年以上が経とうとしています。人工内耳との兼ね合いで適用の幅が益々広がりつつありますが、フィッティングの仕方や適用の意味合いなど種々の問題や疑問が寄せられています。今回の検討会では、そうしたことを踏まえ、再度原点に立ち戻って、周波数圧縮変換の意味やその効果、適用の範囲などを症例を通して考え直して見たいと思います。
先生方の多数のご参会をお待ち申し上げています。

1.日 時: 2001年 5月12日(土)10:00〜16:00
2.場 所:大阪市中央区神崎町4-12 味覚糖UHA館4階(TEL:06-6767-6040)
3.内 容:10:00〜 イントロダクション「インパクトの基本的使用法」
      11:00〜 インパクトのハード・ソフト面の改良
      13:00〜 聴力および聴力型に基づいたフィッティング
      14:00〜 年齢に基づいたフィッティング
      15:00〜 論議とまとめ
4.定 員:60名
5.照会先:インパクト臨床検討会事務局
      ダナジャパン大和研究所・技術部 杉浦公恵(TEL:046-260-3312)
会場案内図(味覚糖UHA館)
交通案内■新大阪駅より=地下鉄御堂筋線→「心斎橋駅」→長堀鶴見緑地線「松屋町駅」下車
    ■天王寺駅より=地下鉄谷町線→「谷町六丁目駅」→長堀鶴見緑地線「松屋町駅」下車
    ■難波より=地下鉄御堂筋線→「心斎橋駅」→長堀鶴見緑地線「松屋町駅」下車



「インパクト臨床検討会」参加申込書   送信先FAX:046−260−3310

お名前:________________________  所属先:________________________________
連絡先:(郵便番号 □□□−□□□□ )__________________________________
 _____________________________________
連絡先:電話____________ FAX_______________


【目次】



補聴器情報

★AVR社は人工内耳のスピーチプロセッサに直接接続できる小型FM受信器を開発
AVR社 logicomCI
Extend-Earの開発で知られているAVR社は,人工内耳のスピーチプロセッサに接続できるFM受信器を開発した。製品名は「logicomCI」。人工内耳のスピーチプロセス(音声情報処理)には,より良いSN比が必要とされ(雑音を抑え音声を強調すること),このため,従来はスピーチプロセッサと同じぐらいの大きさのFM受信器を装用する必要があった。「logicomCI」は,19×19×13mmの本体に外部入力端子用のプラグが付いているような外観で,PR48電池で約70時間,使用できるという。なお,対応周波数帯は 216-217MHzの中から4つの周波数をプログラムによって設定できるようになっている。この周波数帯は日本の電波法では使用が認められていない周波数帯であり,受信器は輸入できても,発信器(FMマイク)は正式には輸入できない。スピーチプロセッサにちょこっと差し込めばよいだけのものだけに,教室で学ぶ人工内耳装用児にとっては大変使いやすいものだろうと想像できる。また電波法のために快適な装用が阻害されるということになる。

★超指向性をめがねのツルで実現,マイクロホンアレー補聴器に一歩
オランダのデルフト工科大学では,眼鏡のツルの両側に多数のマイクを組み込み,マイクロホンアレーによる超指向性マイクを実現した補聴器を開発した。SN比を向上させるためには,上記のFMによる方法が代表的だが,指向性(マイクが向いている方向の音を集音し,それ以外からの方向の音が入りにくくなる)ことによって,面と向かっている人の声を聞き取りやすいようにするという方法がデジタル音声処理技術の発達で補聴器に取り付ける指向にある。しかし,現行の2〜3つのマイクから構成される指向性マイクによる雑音抑制は9dBほどど言われ,FMまでにはSN比を向上できない。そこで,よりマイクの数を多くし,指向性を高めるという動向にあるが,小さい補聴器の中に4つ以上のマイクを組み込むことは事実上不可能である。このため,3年ほどまえにはFMマイクの中に5つ程度のマイクによるマイクロホンアレー超指向性マイクを組み込み,集音した音をFM補聴器に電波で送るという方法がとられた。今回のデルフド工科大学の方法は,眼鏡のツルにマイクロホンアレーを組み込んだことに特徴がある。1つの解決策ではあろうが,補聴器を装用するために眼鏡をかけなければならないと言うこと自体がユーザーに受け入れられるであろうか・・・。

【目次】



公開講座開催
  筑波技術短期大学公開講座

筑波技術短期大学では、聾学校、難聴学級、通級指導教室等で聴覚障害教育に携わっておられる先生方を対象として、昨年に続いて下記の二つの公開講座を開くことになりました。先生方の夏の研修計画の中に加えていただきたく、ご案内いたします。募集要項は5月下旬に全国の各教育機関あてにお送りします。

「現代聴覚障害教育研修講座」
 1 期 日  2001年7月30日(月)31日(火)8月1日(水)
 2 会 場  筑波技術短期大学聴覚部
 3 内 容  講義や実習の形で、聴覚障害教育全般にわたる基本的な考え方、具
       体的な指導の方法、コミュニケーションのあり方、新しい知見、今後
       の方向性等を提示します。
 4 受講料  7,500円(予定)
 5 募集人数 30名
 6 照会先  筑波技術短期大学聴覚部一般教育等 根本匡文
        TEL/FAX:0298-58-9340 E-mail:nemoto@a.tsukuba-tech.ac.jp

「補聴器のフィッティング」
 1 期 日  2001年8月2日(木)3日(金)4日(土)
 2 会 場  筑波技術短期大学聴覚部
 3 内 容  補聴機器の選択・調整法、聴覚補償のガイダンスとカウンセリング
       の技法、聴覚活用の教育方法などについて、基礎から応用までのコー
       スに分かれて演習します。
 4 受講料  7,500円(予定)
 5 募集人数 40名
 6 照会先  筑波技術短期大学聴覚部教育方法開発センター 大沼直紀
        TEL/FAX:0298-58-9411 E-mail:ohnuma@a.tsukuba-tech.ac.jp

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★ホームページ紹介

愛知県立岡崎聾学校
http://www.okazaki-sd.aichi-c.ed.jp/
愛知県立一宮聾学校
http://www.ichinomiya-sd.aichi-c.ed.jp/

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無料配布
  青い鳥はがきを無料配布します

総務省では、身体障害者および知的障害者の福祉に対する国民の理解と認識を更に深めることを目的として、青い鳥郵便葉書を発行しています。この葉書は、郵便局で販売するほか、身体障害者およひ知的障害者は希望により20枚分を無料で受け取ることができます。

1 配布の対象 身体障害者手帳(1級または2級)
2 受付期間 2001年4月2日(月)〜5月31日(木)
3 配布枚数 20枚
4 申込手続

★事前申込(4月2日〜19日)
1)郵便局に身体障害者手帳を提示し、所定の用紙に必要事項を記入します
(所定の用紙は、郵便局、福祉事務所及び児童相談所等の窓口にあります)
2)4月20日以降、申し込みをした住所に郵便で送られてきます。
★発行日以降(4月20日〜5月31日))
1)住所を受け持つ集配郵便局に直接申し込めば、その場で受け取ることができます。

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新刊関連図書

★ファイト! 武田麻弓著 幻冬舎 533円 4-344-40078-X(同名本の文庫版)
★耳鼻咽喉科診療プラクティス3:新生児・幼児・小児の難聴
池田勝久他編 文光堂 13000円 4-8306-3314-X
★難聴高齢者サポートハンドブック:耳が遠くなったときの介護・生活支援・補聴器
難聴高齢者のサポートを考える研究会編著 日本医療企画 1200円 4-89041-440-1
★写真と図でおぼえる手話で話そう
田中清監修 西東社 1200円 4-7916-1050-4
★事例でみる発達と臨床:カウンセリングの現場から
杉原一昭編著 北大路書房 2600円 4-7628-2212-4
★自閉症幼児の他者理解 別府哲著 ナカニシヤ出版 4500円 4-88848-601-8
★障害児が学校へ入るとき 障害児を普通学校へ・全国連絡会編
千書房 メディアクロス発売 1600円 4-9980669-9-4
★視覚障害幼児における潜在能力の開発と補償機能の形成に関する研究
新谷守著 風間書房 12000円 4-7599-1262-2
★ハンディをもつ若者の進路:義務教育後の進学と就職
小笠毅著 岩波書店 440円 4-00-009227-8
★十歳の囚人
D.R.シャンカー著 山田蘭訳 角川書店 933円 4-04-286501-1

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