2000年3月13日(第2・4月曜日発行)


News Source of Educational Audiology

聴能情報誌 みみだより 第3巻 第385号 通巻470号


編集・発行人:みみだより会、立入 哉 〒790−0833 愛媛県松山市祝谷5丁目2−25 FAX:089-946-5211
購読料照会・新規購読申込・記事内容照会などは、郵便かFAXでお問い合わせいただくか、
下記のアドレスへメールをお送り下さい。

立入 哉 :h-tachi@ma4.justnet.ne.jp


「みみだより」ホームページ
ペーパーメディアによる「みみだより」購読のお誘い


【目次】第385号

| NEXT | BACK |「みみだより」ホームページ |



International Forum '2000
教育オーディオロジー
米国における最近の動向と今後の展望


講演概要

1.教育オーディオロジーの最近の動向
 アメリカ教育オーディオロジー協会(EAA)では,啓蒙活動とアピールと出版を行っている。EAAでは,会誌として2年に1回 Educational Audiology Review を発行し,季刊で会報 Journal of Educational Audiology を発行している。
 教育オーディオロジストは,臨床オージオロジストが行っている業務である 1)発見,2)診断,3)ハビリテーション,4)予防の4つの業務を基本的に行っていると考えて良い。この内容には,学習上および心理社会的発達に影響を与えうる聴覚障害の発見をすること,学校における教育的サポートの必要性に応じて聴覚障害の程度の診断をすること,補聴,訪問教育,経過の観察,対応の方法などのハビリテ−ション業務,聴覚管理による聴力低下の防止が含まれる。
 臨床オージオロジストが行っている業務に加えて,教育オーディオロジストには,下記の業務が加わることになる。「聴覚障害の発見と評価」との項では,スクリーニングの実施と指導,そのプログラムの管理・調整。「診断と評価」の項では,オーディオロジー的評価,聴覚中枢処理の評価,医療/教育機関への紹介,難聴についてのマネージメントも含まれてくる。「(リ)ハビリテーションと指導」の項では,聴覚補償や指導に関する内容が含まれる。[聴覚補償]としては,補聴器の評価と分析,教室内音響の評価,教室での補聴援助計画,FM音場増幅補聴援助(スピーカ式FM補聴システム)といった内容が含まれる。[指導]に関する内容には,個別教育計画(IEP/IFSP/ITP)の作成と記録,子どもへの個人的指導/スーパービジョン,子ども/両親/教師への現職教育/学校職員への相談と説明,さらにプログラムのマネージメントの仕事も含まれる。「聴覚管理」には,難聴についてのマネージメント,きこえに関する相談も含まれることになる。
さらに,「専門家としてのリーダーシップ」を図りながら,全体のプログラムの評価・研究と管理・運営,記録の保管,地域でのリーダーシップ/連携を担うことになる。
 教育オーディオロジストは,いくつも帽子をかぶり替えることも必要で,時と場合によっては,教育者となり,またはカウンセラーであるとか,サービス・コーディネータ,行政との交渉役,スーパーバイザー,地域社会とのリエゾン(連携)立て役者にもなることが必要となってくる。

2.聴覚障害児のためのコミュニケーション諸方法
 聴覚障害児のためのコミュニケーションには諸方法がある。1)ASL(アメリカ手話)を第一言語とし,英語を第二言語とするバイリンガル/バイカルチュアル思考,2)聴覚(単感覚)法(Auditory−Verbal法),3)キュードスピーチ法,4)聴覚口話法(Auditory/Ora法l),5)トータルコミュニケーション法である(詳しくは「みみだより」384号の掲載の資料を参照のこと)。
 ASL(アメリカ手話)を第一言語とし,英語を第二言語とするバイリンガル/バイカルチュアル思考(Bi―Bi アプローチ)では,アメリカとカナダのろう者の視覚言語が使用され,英語は第二言語として学ぶという方法をとる。この方法では,ろう者のコミュニティへの同化が図られる。
 聴覚法(Auditory−Verbal法)は,最新の補聴技術を駆使した保有聴力の活用によって聴くこと・話しことば・言語の発達をめざす方法で,健聴者のコミュニティへの同化を図る。
 キュードスピーチ法は,話しことばを視覚的に表出する方法で,読話にそってキューサインを使用する。健聴者のコミュニティへの同化を図る。日本のいくつかの聾学校でこの方法が採られているという実態を参観でき,キュードスピーチが国際的に用いられていることを知って驚いた。
 聴覚口話法(Auditory/Oral法)は,読話を併用しながら補聴技術を駆使した保有聴力の活用によって聴くこと・話しことば・言語の発達をめざす方法で,健聴者のコミュニティへの同化を図る。
 トータルコミュニケーション法は,口話,手指サインの体系,読話,指文字,保有聴力,さらにはキュードスピーチをも併用する健聴者,ろう者のコミュニティのどちらにも参加できることを考えた方法である。

3.教育オーディオロジストと人工内耳
 近年,人工内耳の装用も広がりを見せている。教育オーディオロジストは,適応基準やインフォームドコンセントに関わる事項に始まる術前から術後まで関わっていくことが求められる。(詳しくは「みみだより」383号の掲載の「教育オーディオロジストと人工内耳」を参照のこと)。
 FDAが定める人工内耳の一般的適応基準は,改正されたばかりである。1)生後12ヶ月以上,2)重度の両側感音性難聴,3)補聴効果が全くみられない/あるいはほとんどみられないこと,4)心理学的・医学的に禁忌とされる事項がないことであり,特に 1),2)の項が改正された。
 インフォームドコンセントについては,1)手術の選択についての紹介,2)全ての経過を理解すること,3)役立つ機器として理解すること,4)過度な期待をいだかせないこと,5)外科的手術に伴う危険,6)マッピングをくり返すことや術後のリハビリテ−ションが必要であること,7)教育的に役立つ援助機器であるという観点について,保護者に説明することになる。
 教育オーディオロジストは,保護者に適応条件と機器の正しい情報を伝えることや,地域の人工内耳センターのスタッフと共に,評価・マッピング・フォローアップについての知識を得ること,家族が人工内耳の知識を得られるよう情報とリソースを提供してサポートすることが業務となる。

4.聴覚的スキルの発達
 補聴器や人工内耳を装用している子どもに対する「聴覚的スキルの発達」の促進に関与する教育オーディオロジストの役割は大きい。ここでは,個々の子どもに適した目標を設定すること,聴覚的スキルの発達を促すための活動,様々な状況におけるスキル使用状況を観察し評価すること,目標に近づくための技術/方略の展開を図っていく資質が求められる。
 現在,アメリカでは多くのカリキュラムが発表され,その有効性が実証されている。「みみだより」383号の掲載の「聴能発達プロフィール」や「聴覚活用に関する年間目標と短期目標の示唆」は,この1例である。アメリカでは,IEP(個別教育計画)に,聴覚的スキルの発達に関する内容を含むことが求められており,IEP作成に関与することも教育オーディオロジストの責任である。IEP会議では,教育的配慮が必要な聴覚障害であることの確認,子どものニーズ(と長所)の確認,適切な措置の決定,目標とその目的の設定,個々のニーズにあわせた支援サービスを確認,“最も制約の少ない環境”への教育的措置の決定を行う。
 IEPには,オーディオロジストの役割,難聴の影響についての情報,聴覚的スキルの目標,補聴器や代替するストラテジーの使用と自立について,記述することになる。この中で,教育オーディオロジストは,オーディオロジカルサービスのニーズと評価,補聴器とFM補聴機器のメンテナンスとモニタリング,補聴器とFM補聴機器の装用指導,聴覚的スキルの発達を考えていく。
 さらに,クラス担任と連携していくなかで,教室での補聴援助/その他の補聴援助機器,教室で配慮すべき工夫,教室と教師の選択,聴覚的スキルのカリキュラム,手話を使用した聴覚的スキルの発達,難聴と聴覚機能についての情報について,実施と啓蒙を図っていく(詳しくは「みみだより」383号の掲載の「通常学級の担任教師への紹介状」を参照のこと)。特に,教室での補聴援助/その他の補聴援助機器については,初めに現職教育を行い,そのサポートを継続していくこと,トラブルに対する対処法などを伝達することが必要である。

5.軽度や一側性の難聴を持つ子どもたち
 現在,教育オーディオロジストは,正常と難聴の境界に位置するような軽度の聴覚障害児や一側性の難聴をもつ子どもたちにも積極的にアプローチをしている。軽度な聴覚障害児,例えば,20dBの子どもも教室の中ではきこえが不十分であることが多い。このような場合は,スピーカ式FM補聴システムを導入することが必要である。スピーカ式FM補聴システムとして,パソコンに付属するようなスピーカにFM受信機を組み合わせ,教師が持つFMマイクからの音が聞こえるようにするものである。また軽度と分類される子どもにはFM補聴器を積極的に推薦している。この場合のゲインの設定は,教師が教室のどこにいようとも,教師が子どもから1m離れた場所から話している時と同じ音圧で声が聞こえるように考えて設定する。伝音性難聴児の場合には,FM補聴器の出力先に骨導端子を付けたものを使用している。
 1998年のベスらによる研究によると,正常と難聴の境界〜軽度の範囲となる難聴児の留年率は,3学年であれば地域の平均値が3%であるのに対し,難聴児は29%,6学年では,地域平均値4%に対し難聴児は36%,9学年では,地域平均値8%に対し難聴児は47%であり,また,友達関係,自尊心の持ち様にも難聴の程度が影響を与えていると報告している。一側性難聴については,35%の留年率であると報告している。このように少なくとも,10倍程度,留年率に差があることは大いに着目すべきである。正常と難聴の境界の感音性難聴,あるいは一側性難聴をもつ子どもは,どのクラスにもいる。しかし,これらの子どもたちは発見もされず,サポートも受けていない。

6.教育オーディオロジストの数と立場
 さて,今,アメリカでは教育オーディオロジストの数の問題が取り上げられている。聴覚障害児の数と教育上の重要性とを見合わせたとき,学校にいるオージオロジストの数は認められない
ほどに少ない。“ 必要とされる人数”は“ 採用されている人数”と大きく乖離している。この現在の状況は,断じて,認められるものではない。
 いくつかの数字をあげてみる。聴覚障害児の数については,1992年にモントゴメリーとフジカワは,5.9%〜12%であると発表し,ニスカーは1998年に4.9%〜14.9%であると発表した。ベスは1998年に学齢期の聴覚障害児は 11.3%であると発表し,その構成を以下のように報告している。
 では,これらの内,教育的配慮が必要とされる聴覚障害児の割合はいくらほどであろうか。古い推計値ではあるが,米国公共保健事業(1964)は 1.6%,1991年のマトキンによる値は,1.4%である。この内訳は,最重度難聴が0.1%,軽度〜重度難聴が0.7%,一側性難聴が0.2%,中耳炎などの伝音性難聴が0.4%,合計で1.4%であるという。
 次に,教育オーディオロジストの数について,ASHAおよびEAAは,3〜21才の子どもについては,12,000人に1人の教育オーディオロジストが必要であると推奨している。つまり教育的配慮が必要とされる聴覚障害児が1.4%であるとすると,聴覚障害児 168児に1人の教育オーディオロジストが必要ということになる。現在,全米で,採用されている教育オーディオロジストの人数は,1,017人であり,割合にすると,44,625児の子ども当たり1人,教育的配慮が必要とされる聴覚障害児 625児当たり1人の教育オーディオロジストしかいない。ASHAおよびEAAの推奨値に照らすと,さらに 2,665人の教育オーディオロジストが必要という計算になる。また,これらの計算値には,3才未満児は含まれていない。従って,十分なサービス提供のためには,さらなら加配が必要であり,現状の数は到底,納得できる数ではない。
 こうした環境の中で十分なサービスが提供できないことにより,聴覚障害児が高校を中退するとか,大学を卒業できないであるとか,雇用・就職が安定しないと言う現状を生んでいる。教育オーディオロジストの活動が充実することで,学習環境が改善し,学力が向上ができ,人との関わりの形成が向上し,自分の立場の主張ができ,義務教育後に向けての準備も備えた聴覚障害児が育つことが補償されえる。
 教育オーディオロジーが聴覚障害児の学習環境や学力,人間関係形成,自己の確立,就職環境整備を補償し,これらのサービスが受けられない子どもをなくすために,ネット(網)をはって,そうした子ども達を受け止める必要がある。EAAを中心に,教育オーディオロジストが,考え・意見を共有することや,情報を共有すること,リソースを共有すること,責任を共有することが必要であると考えている。聴覚障害児は,今もこれからも危機的状況にある。学校に属する教育オーディオロジストは,現状打開の糸口である。


 なお,スライド・資料の翻訳には下記の先生方のご協力を得ました。記して深くお礼申し上げます。
塩原病院  緒方啓一先生     川崎市立聾学校  橘 光子先生
日本聾話学校  富澤晃文先生     佐賀県立ろう学校  間島恵子先生
筑波大学附属聾学校  板橋安人先生     岡山かなりや園  野村裕子先生

【目次】



字幕付き上映
  ビデオシアターで映画,字幕付きで上映

 この度,下記の通り字幕付「ドラえもん」の映画を封切りロードショウの期間中に,ぱるるプラザ山口にて上映していただくことになりましたのでお知らせ致します。

1.作 品 名  ドラえもんのび太の太陽王伝説 他2本
2.上映期間  3月11日〜4月14日
 【うち,字幕付は3月25日(土)・26日(日)】
3.上映時間  @10:00〜 A12:45〜 B15:30〜 C18∴15〜
4. 場所  ぱるるプラザ山口(山口市惣太夫町1−15)1F
 TEL:083−934−3333
5. 料金  大人1700円,大学生1500円,他1000円

 昨年,聴覚障害の子どもたちにも共に楽しめるように,県内ではめったに行なわれない字幕付テープでの上映をぱるるプラザ山口の支配人様のご協力で,春と秋に2回実現できました。
 しかし,昨年の2回の上映は,封切ロードショウの期間が終わってから,後日,4Fホールにて特別に上映をしていただいたものでした。ところでこれが実のパリアフリーなのでしょうか。私たちが目指してるのは,一般の人達と共に楽しめることが当たり前で,字幕付上映が特別なものではない社会なのです。つまり封切ロードショウの期間中に字幕付上映を願っているのです。この事は支配人様にはよく理解をしていただいたのですが,残念ながら地方都市である山口県に数少ない字幕付テープ(西日本に1〜2本)を封切ロードショウの期間中に入手するのは困難でした。また,ぱるるプラザはビデオシアターです。制作会社の東宝(株)に問い合わせたところ,ビデオシシアターのテープには,まだ字幕付のものがないとのことでした。そこで東宝本社や関西支社にお願いした結果,全国で初めてビデオシアターのテープに字幕が付き,封切ロードショウの期間中に上映されることになりました。
 今後も字幕付上映を継続していただき,山口県内どの地域にいても封切ロードショウの期間中に字幕付き映画を観ることができる劇場が増えることを願っています。

白石小・中学校ことばの教室親会
会長 針間嘉代子

また,中国新聞は,このことを3月3日付朝刊で報道した。
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn00030302.html

【目次】



機器紹介
  Speech ViewerV(Windows版)

Speech Viewer3-1
 IBMから聴覚障害児用の発音練習用ソフト「Speech Viewer V(Windows)」が発売されている。これまでの「Speech Viewer U」までは,英語版しかなかったのだが,今回待望の日本語版の発売となった。
 主な機能としては,視覚などによるフィ−ドバックを使用して,音の存在,声の大きさ,ピッチ,有声音/無声音,発声の開始,発音のタイミングなど,入力音声の状態を楽しいアニメ−ションによって練習できるようになっている。また,その入力音を再生し,確認することもできる。そして,スピ−チ入力のスペクトルをあらかじめ指導者によって作成された音素モデル(1ファイルにつき24個の音素)のスペクトルと比較することによって,2つのスペクトル・セットの間の距離を認識できる特徴を持っている。価格:141,300円
 http://www.jp.ibm.com/accessibility/soft/speechv3.htmlから,ソフトの概要・Q&Aをみることができる。
照会先:IBM SNSセンタ−  TEL:03-3664-4646 FAX:03-3664-4645
    [SNS]とは,Special Needs Systemの略語です。

Speech Viewer3-2




【音の存在を確かめましょう】
 音が出ているかをマイクから声を入力して確認します。声が出ていれば、画面のアニメーションは動きます。アニメーションは4つ用意されています。

http://www.jp.ibm.com/accessibility/soft/sv002.gif

【目次】



機器紹介
  ヤマハ ミュ−ジックテ−ブル

 これは,日常生活用のダイニングテ−ブルに楽器や音響機器の機能を盛り込み,高齢者向けの音楽を取り入れたレクリエ−ション活動を支援する機器として販売されている楽器?である。
ヤマハミュージックテーブル
 使用方法は,5人掛けテ−ブル卓上に配された,色付きの丸型の模様部分(10カ所)が電子楽器のパッドになっており,ここを叩くといろいろな音が出るようになっている。
 音源は,打楽器をはじめ,環境音や動物の鳴き声など様々な楽器の音色が145種類収められている。
 これらを使って,リズムパート別の伴奏に合わせた打楽器の演奏や「音当てクイズ」,「リズム遊び」など,音を使ったゲームが楽しめるように工夫されている。また,内蔵フロッピィディスクドライブで再生される曲に合わせて,パッドを叩き,打楽器音などを出して音を楽しむこともできるようになっている。
 本体にはスピーカとアンプが内蔵されており,外部入出力端子が設けてあり,CDにつないで音楽を楽しみながらパッドを叩くなどの使用も可能となっている。
 これは高齢者向けの製品として発売されているため,レクレーションとしての機能が豊富だが,とにかくトントンとたたくと,叩いたリズムがきれいな太鼓の音で返ってくる感触は何とも気持ちが良いものである。出力音圧が不足気味とも思うが,外部にギターアンプなどを接続すれば,音質は非常によいので,満足できる音を出せる。ろう学校幼稚部や通園施設での使用,特に重複障害を持つ子どもなどに,ぜひ使わせたい1台である。

 価格: ヤマハミュ−ジックテ−ブル『MCT−100』…480,000円
ミュ−ジックテ−ブルプレイメニュ−『MTS−100S』…35,000円
(MTS-100Sはオプションの曲を収録,最初は不必要)
 音源: AWM2音源,ドラムセット系20音源,邦楽打楽器系12音源
人の声27音源,動物の鳴き声17音源,環境音145音源など
 寸法: 直径154cm×高さ71cm,67Kg

照会先: ヤマハ株式会社 国内楽器営業本部 管・教育楽器営業部
〒430-8650 静岡県浜松市中沢町10-1 TEL:053-460-2407

【目次】



紹介
  関東学園ヴェルボトナル研究所

 1998年4月、群馬県館林市に「関東学園ヴェルボトナル研究所」(所長 クロ−ド・ロベルジュ氏)が開設された。ヴェルボトナル法は残存聴力、また言葉のリズム、イントネーションを最大限に活用し「聞き取りと発音」を育てる穏やかで効果的なメソッド。指導対象児は聴覚や言語(構音・吃音・読字など)の面で困難を抱いている幼児や児童となっている。

住 所: 〒374-8555 群馬県館林市大谷町625
TEL 0276-74-9847(直通) FAX 0276-74-4481
下記に紹介する講習会・研究会・図書などの詳細は下記のホームページで閲覧可能。
http://www.kanto-gakuen.ac.jp/verbo/verbo.htm

ヴェルボトナル法講習会(第3回)の開催
 聴覚・言語障害児の教育に当たっておられる先生、保護者等の方々にヴェルボトナル法の理論及び指導の技法についての講習会(第3回)を開催致します
1.日 時   7月22日(土)・7月23日(日)
2.場 所   館林市大谷町625 関東短期大学教室
3.内 容   講習会プログラム『音声リズム』
4.講 師   関東学園ヴェルボトナル研究所 所長 クロード・ロベルジュ他
5.講習料   5,000円 資料費共(1日のみの場合も同額)
6.照会先   上記の関東学園ヴェルボトナル研究所の住所まで

ヴェルボトナル法勉強会の開催
1.日 時   毎月1回(原則として第四土曜日)
  午前10時から12時(初級)/午後1時から3時(経験者)
2.場 所   関東学園ヴェルボトナル研究所
3.会 費   1,000円/回
4.照会先   上記の関東学園ヴェルボトナル研究所の住所まで

研究シリーズ(刊行物)のご案内
 第6巻「難聴児訓練の一方法 振動器」
 第27巻「ヴェルボトナル法に関する科学的研究:聴覚障害児の統合への道」
などを発行。1冊630円(送料160円別)。電話での申込は受けないので,入手希望者はFAXか郵便で申し込むこと。
 申込先:上記の関東学園ヴェルボトナル研究所の住所まで

【目次】



図書案内
  聴導犬ものがたり ジェミ−とペッグ
  月刊「たくさんのふしぎ」1999年11月号

聴導犬ものがたり ジミーとベック
 イギリスに住んでいる聴覚障害の青年ジェミ−と、彼と一緒に住んでいる聴導犬ペッグの話。ジェミ−とペッグの一日の生活の様子や、英国聴導犬協会における聴導犬になるための訓練過程を紹介している。全ペ−ジとも、カラ−のイラストや写真が豊富で、見やすく、内容も分かりやすく書かれてあるため、おすすめの一冊と言えよう。

 ジャパン聴導犬協会 代表 有馬もと作、MAYUMI写真、福音館書店刊、定価 700円。
 なお,本書は小学生対象の月刊誌の1作として発刊された冊子なので,注文の際は,月刊誌名「たくさんのふしぎ」と「99年11月号」であることを明記すること。

【目次】



新刊図書紹介
  キラッと生きている 障害あるがまま

キラッと生きてる 障害あるがまま
 この本は、「NHK障害福祉賞」に全国から寄せられた実践記録をもとに構成されており、1995年から1998年までの「実践記録入選集」40編の中から15編が選ばれ収録されている。よって、本書の内容は障害者本人の手記から障害者とともに歩んでいる人による実践記録と幅広く、1編1編からそれぞれの筆者の思いが熱く伝わってくる。その中で、聴覚障害のお子さんを持たれたお母さんによる手記が1編載っている。息子さんを孤立させないために積極的に近所の子どもたちと一緒に遊ばせたり、初めて「ポ−ポ−」と言った時のエピソ−ドなど、言葉を求めて送ってこられた生活が様々な思いとともに綴られている。
 NHK厚生文化事業団編、集英社刊、1300円。
 ISBN:4-08-781161-1。

【目次】



関連新刊図書

★「プライド」ろう者俳優 米内山明宏の世界
米内山明宏著 法研 1600円 4-87954-326-8
プロローグ  ろうは私の個性である
第一章  ろうの両親をもつ幸福
第二章  誰のためのろう教育か?
第三章  自分らしい表現を求めて
第四章  言葉を超えた世界
第五章  映画制作ノート 「アイ・ラヴ・ユー」の現場から
エピローグ  語り継ぎたい「ろう者の歴史」

★ミス・アメリカは聞こえない:聴覚障害児を育てた母親の記録
ダフネ・グレイ著 径書房 2300円 4-7705-0174-9

★新図説耳鼻咽喉科・頭頸部外科講座 1「内耳」
森山寛ほか編集委員 メジカルビュー社 18000円 4-89553-848-6

★障害者ときょうだい:日本・ドイツの比較調査を通して
三原博光著 学苑社 1800円 4-7614-0001-3

★児童福祉六法 平成12年版・・・・・・・・(福祉関係者は必携!)
児童福祉法規研究会監修 中央法規出版 5500円 4-8058-4240-7

★障害者福祉論
丸山一郎編著 建帛社 2800円 4-7679-3303-X

★社会福祉における人権と法
片居木英人著 一橋出版 1100円 4-8348-0205-1

★医療・保健専門職の倫理テキスト:悩める医療スタッフと学生のための事例集
砂屋敷忠編 医療科学社 2300円 4-900770-82-5

★発達障害児における神経心理学的研究
注意・同時処理・継次処理・プランニングの発達と障害
小林久男編著 多賀出版 8500円 4-8115-5651-8

★学習障害:発達的・精神医学的・教育的アプローチ
斎藤久子監修 ブレーン出版 2800円 4-89242-644-X

★教師をめざす若者たち
大橋功著 プレジデント社 1500円 4-8334-9053-6
★福祉先進国の創造 佐藤耕造著 創樹社 1500円 4-7943-0558-3

★発達障害児のための運動レシピ:スポーツレクリエーションへの展開
九重卓著 不昧堂出版 1900円 4-8293-0386-7
★福祉立国への挑戦:ジョギング知事のはしり書き
浅野史郎著 本の森 1700円 4-938965-24-0

★点字どうぶつえん 菊地清絵 同友館 1800円 4-496-02954-5

★臨床高次脳機能評価マニュアル2000
今村陽子著 新興医学出版社 6000円 4-88002-275-6


【目次】



お知らせ
  平成11年度 難聴児を持つ親の会代表者研修会
  大会テ−マ『うまんちゅで築こう!! ユイマ−ルの心』

日 時   3月18日(土)〜19日(日)
会 場   『いこいの村おきなわ』沖縄県名護市字仲尾次1577-2 TEL:0980-58-2142
主 催   全国難聴児を持つ親の会 沖縄県難聴児(者)を持つ親の会
日 程   18日 開会式〜地域報告〜講演会〜アトラクション
  19日 総会〜分科会〜閉会式・報告会
講 演   演題 『子ども達の将来を見据えた、親と子の関わり方』(仮題)
  講師 山下尚子氏(言語聴覚士)
参加費   1人 3,000円より
照会先   各都道府県の難聴児親の会、または全国難聴児親の会まで

【目次】



ミニニュ−ス
  身障者用の特別割引ラガ−ルカ−ド発売

 関西の私鉄、阪急電鉄を利用する人にみみよりなニュ−ス。現在、阪急電鉄において身障者用の特別割引ラガ−ルカ−ドが発売されている。このカ−ドを利用すると、従来の同伴者がいる場合にのみ切符が半額だったのが、単独でも自動的に半額になるとのこと。地下鉄経由も可能なので、今までのようにその都度手帳とお金を出す煩わしさもなく、スム−ズに改札機を通れるようになった。
 購入方法は、最寄りの阪急駅(駅長室)に行き、手帳を提示すればOK。
 価格は3,000円(2枚1組)。

【目次】



ビデオ紹介
  手話学習ビデオ
   「みんなともだち 手話 イチ・ニ・サン」

 初めて手話に接する人を対象に製作された手話学習ビデオ。手の動きや表現を分かりやすく解説している手話学習関連が5巻、手話による歌関連が5巻の計10巻で構成されている。
 手話学習に関しては、映画「アイ・ラヴ・ユ−」に出演している砂田アトム氏と手話通訳士の妹尾映美子氏の対話がそのまま手話の基礎表現の解説と練習になっており、分かりやすい内容となっている。手話歌に関しては、童謡から最近の曲までを収めている。
 1巻あたりの収録時間は約40分。価格:各巻3,800円(税抜)。
 照会先: ビクタ−エンタテイメント(株) 第二事業部 特販企画営業部 2グル−プ
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前21-7 ネオ・カミニ−ト神宮前ビル
TEL 03-5410-7114 FAX 03-5410-7147

【目次】



■ペーパーメディアによる「みみだより」購読のお誘い■

 「みみだより」は月に2回の定期出版物です。印刷体の「みみだより」を購読希望の方は、上記のfaxかe-mailでお名前、ご住所をお教え下さい。折り返し、見本誌と購読料振込用紙をお送りいたします。購読料は、月300円です。 年度締めで、各年度とも、3月までの残月数×300円を前納していただきます 。なお、著作権の関係で、ホームページで閲覧できる記事は、印刷体の「みみだより」のうち、インターネットでの公開許諾を得られた記事内容に限ります。


【目次】 | NEXT | BACK |「みみだより」ホームページ