2000年2月28日(第2・4月曜日発行)


News Source of Educational Audiology

聴能情報誌 みみだより 第3巻 第384号 通巻469号


編集・発行人:みみだより会、立入 哉 〒790−0833 愛媛県松山市祝谷5丁目2−25 FAX:089-946-5211
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【目次】第384号

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International Forum '2000
教育オーディオロジー
米国における最近の動向と今後の展望
EDUCATIONAL AUDIOLOGY
TODAY AND TOMORROW A UNITED STATES PERSPECTIVE

招聘講師
Barbara R. Murphy, M.A., CCC-A, FAAA
イリノイ州オーディオロジーサービス コーディネータ
アメリカ教育オーディオロジー協会 会長

資料集

聾児および難聴児への教育とコミュニケ−ションに最も
       よく使用されるコミュニケ−ション方法とその考え方

コミュニケーション方法 アメリカ式手話/第二言語として英語(ASL/ESL)二言語/二文化(Bilingual/Bicultural) 聴覚法(Auditory−Verbal)
単感覚法
キュードスピーチ 聴覚口話法(Auditory-Oral) トータルコミュニケーション
定義  手指言語は,話し言葉の英語とは異なったものであり(ASLは,英語の文法や統語に基づいていない),聾の社会の内外で広範に使われている。英語は,第二言語として教わる。  聴能重視のプログラム。
(補聴器装用により)残聴の活用に力点を置いた個別の学習を通して聴く技能を発達させる。したがって子どもには,手指コミュニケーションは使わず,また視覚手がかりにも頼らないようにさせる。
 異なる音声を表す8つの手の形(キュー)による視覚コミュニケーションシステム。
 キューは,発話される話し言葉を視覚的にわかりやすくするために用いる。このシステムは,口形が類似している言語音を子どもが区別するのに役立つ。
 子どもに残聴を補聴(補聴器,人工内耳,FMシステム)によって最大限に生かすことを教えるプログラム。コミュニケーションの補助に読話も行うことを強調する。自然なジェスチャーが伴うことはあっても,手指コミュニケーション(手話)の使用は勧められない。  聾児とコミュニケーションするために,あらゆる方法を使う哲学。子どもは,(英語を基盤とした)形式的な手話システム,指文字(マニュアルアルファベット),自然なジェスチャーにさらされ,読話を
行い,身体言語,話し言葉を用い,補聴する。
主要な目標  話すことを学習する前に,あるいはたとえ明瞭に話せるようにならなくとも,コミュニケーションがとれるようにするために,聾児に最初の言語を授ける。ASLは,“聾者の言語”を一般に意味するので,それによって聾児は聾の社会とやりとができるようになる。  補聴による聴覚活用により,話し言葉を発達させ,健聴者の社会にインテグレートするのに必要なコミュニケーション技能を育てる。  健聴者の社会にインテグレートするのに必要な話し言葉とコミュニケーションの技能を高める。  健聴者の社会へのインテグレートに必要な話し言葉とコミュニケーション技能を発達させる。  家族,教師,学校の友人と,制約の少ないコミュニケーションが容易にとれることを目指す。子どもには,そのときの視覚的と文脈的なキューの使用も含め,話し言葉と手話を同時に使うことが勧められる。
受容言語の発達  言語は ASLの使用により発達する。英語は,ASLの習得後に第二言語として教わる。  子どもは,早期から一貫して個人補聴システム(補聴器,人工内耳,FMシステム)を使いこなすことによって,話すことを学習する。  子どもは,補聴,読話,異なる音声を指し示す“キュー”によって,話すことを学ぶ。  子どもは,早期から一貫して補聴と読話を確実に行うことにより,話すことを学ぶ。
 言語(話す,手話をする,話し言葉と手話の組み合わせて使うという意味での)は,話し言葉,形式的な手話システム,読話,聴覚活用によって発達する。
表出言語  英語の書き言葉に加え,ASLが子どもの主要な表出言語となる。  英語の話し言葉と書き言葉  英語の話し言葉(キューも使用)と書き言葉  英語の話し言葉と書き言葉<  英語の話し言葉,または手話と指文字と英語の書き言葉
聴覚  ASLの習得にとって,聴覚活用は必要条件でない。  このアプローチでは,早期からの一貫した個人補聴システム(補聴器,人工内耳,FMシステム)が重要である。  保有聴力を最大限に活用するために,補聴が熱心に励行される。  早期からの一貫した補聴(補聴器,人工内耳,FMシステム)が,この方法にとって重要である。  残聴を最大に活用するために,個人補聴システム(補聴器,人工内耳,FMシステム)の使用が大いに勧められる。
家族の責任  ASLを身につけるために,聾児は ASLに堪能な成人聾者または健聴成人と接触する機会を持つ。両親がこの方法を選んだなら,この方法で子どもと十分にコミュニケーションができるように,両親は ASLに堪能になる必要がある。
 子どもの言語発達にとって家族が負う責任は大きい。両親には今,進行中の子どもの日課や遊びへの積極的な参加が期待される。両親は,聴覚を子どもの経験に有意味に統合させ,常時補聴を確実なものにするために,豊かな言語環境を提供しなければならない。  両親が子どものキュードスピーチの最初の教師である。両親には,話すときにはいつもキューを使うことが期待される。子どもが年齢相応の話し言葉と言語を発達させるために,少なくとも親の一方,できれば両親ともが,キューを堪能に使えるようになることが求められる。  子どもの言語発達には家族が基本的に責任を負う。両親には,子どもの日課と遊びの活動に関する訓練と実践のセッションに積極的に協力することが期待される。また,いつも確実に聴覚活用が行われていることへの責任が家族にはある。  できれば家族全員が,でなければ少なくとも一人は,子どもが年齢相応の言語を発達させ,家族と満足にコミュニケーションするために,ここで選択した手話システムを学ぶべきである。親が手話の語彙と表現法を習得するのには,長期間の努力が必要なことを銘記すべきである。子どもの手話の表現が豊かになり複雑さを増してきたら,両親もそれに応じて言語学習の環境を刺激的なものにしていかなければならない。家族は,子どもがいつも聴覚活用ができていることに対して責任を負う。
両親への援助  両親が聾でない場合は,家族がASLに熟達するために,ASLと聾文化に関する十分な教育が望まれる。  両親は,この指導法を学習し,家庭環境でもそれが実践できるように,担任やセラピスト(ST,Auditory−Verbal士など)と一丸となって指導に取り組むことが要求される。  キュードスピーチは,熟達した教師またはセラピストが担当する学級の中で学ぶ。キューに堪能になるためには,その使用と実践にかなりの時間を要する。  両親は,セッションで行った訓練活動を家庭でも実践し,適切な“口話”学習の環境が整うように,担任またはセラピスト(ST,口話リハビリテ−ション士など)と一丸となって指導に取り組むことが必要である。こうした訓練活動は,聴く,読話する,話す技能の発達を促進させることになる。  両親は,子どもと話すときはいつも手話を使う(音声と手話の同時的なコミュニケーションを行う)必要がある。手話学習の機会が,聾者の社会,地方の大学,成人教育などにおいて慣例的に行われる。また,手話に関するの図書やビデオも広く活用できる。手話に堪能になるには,いつも手話を使い,手話を日常のコミュニケーションの一部にすることである。

 以上のプログラムを希望する親にまず勧めることは,それぞれの専門家や他の親たちと話し合い,どの方法が,自分の家族と子どものニーズに適っているかを見極めることである。それは,家族が選択する問題なのである。

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講演会開催
  人 工 内 耳 講 演 会

日 時   3月12日(日)12:00〜16:30
場 所   徳島県青少年センター 3階大会議室
  (徳島市徳島町城内2番地1)TEL:088−625−6166
参加費   無料
主 催   徳島県中途失聴難聴者協会
連絡先   遠藤 孝
  〒774−0042徳島県阿南市横見町上畭66−3
  FAX:0884−22−4337(遠藤孝)
  TEL:0886−94−2213(川田美穂子)
内 容
  12:30〜13:00  受付
  13:00〜13:40  人工内耳装用者体験発表
 広島県中途失聴難聴者協会(前)会長 井上佐智子様他2名
  13:50〜16:00  講演:「難聴、人工内耳と脳の働き」
 京都大学医学研究科聴覚・言語病態学領域講師 内藤泰
  16:10〜16:30  (株)日本コクレア社

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研究会開催
 第12回愛媛ヒアリング研究会

1.日 時  3月25日(土)10:30〜16:30
 10:30〜12:00   「AABR:アルゴによる新生児聴力スクリーニング」
 講師 荒尾はるみDr.(稲沢市民病院耳鼻咽喉科)
 13:00〜14:30  一般募集演題発表
 15:00〜16:30  特別講演「超音波聴覚」
 講師 細井裕司Dr.(奈良県立医科大学耳鼻咽喉科教授)
2.会 場  愛媛県身体障害者福祉センター2階大会議室
 (松山市道後町 TEL:089-924-2101 FAX:089-923-3717)
3.会 費  3,000円
4.照会先  愛媛大学教育学部聴覚言語研究室内 愛媛ヒアリング研究会
 事務局 立入 哉 〒790-8577 松山市文京町3(TEL&FAX:089-927-9513)

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テレビ放送
 字幕付き映画を推し進めた佐原さんが紹介されます

 「PiPi」の字幕付き上映活動を通して,多くの人たちに聴覚障害児者への情報補償問題を訴えた佐原さんが,NHK教育テレビ「聴覚障害者のみなさんへ」で紹介されることになりました。ぜひ,皆さんに観ていただきたく,お知らせとお願いをさせていただきます。

   NHK教育テレビ「聴覚障害者のみなさんへ」
              タイトル「感動を共に分け合いたい」
     2月27日(日)   7:10〜  7:25(再放送)
 19:40〜 19:55(再放送)
     3月 5日(日)   7:10〜  7:25(再放送)

 字幕に多くの人が気づき,また,映像を製作する場所にいる方にたくさんの理解をいただけるように,是非,「NHKの方にご覧になった感想を届ける」という形でこの活動を応援してください。是非,下記のところへ,皆さんの声を届けてください。
 日本放送協会 (NHK)〒150-8001 東京都渋谷区神南2-2-1
(FAX)03−3468−6139または03−5455−2940
 日本文字放送 (テレモ)〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町7-13-5F
(FAX)03−5489−3803

 また,「PiPiピピとべないホタル」に字幕がついたのも,たった一人の母親の声を真摯に受け止めてくださった中田監督のおかげです。「PiPiピピとべないホタル」の配給委員会にも是非声を届けてください。
「PiPiピピとべないホタル」配給委員会
〒160-0023 東京都新宿区西新宿7-7-7-502,FAX:03-3371-0788

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研究集会案内
 第18回全国要約筆記問題研究集会(近畿)

テーマ: 21世紀へ ひろがれ文字で聴く世界 心耳に響く 要約筆記を
日 程: 6月17日(土)〜18日(日)
会 場: 神戸国際会議場(ポ−トピアホ−ル)
分科会: 運動論分科会/緊急時対策分科会〈情報保障論分科会〉
技術論分科会A・B/情報アクセス権分科会〈字幕専門分科会〉
パソコン分科会/基礎講座/指導者養成講座
照会先: 第18回全国要約筆記問題研究集会(近畿)事務局
〒639-0252 奈良県香芝市穴虫2835 吉野歌子方
TEL/FAX:0745−76−1139

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お知らせ
 パイオニア 身体で聴こう音楽会

 パイオニアでは,社会貢献文化活動の一環として,聴覚に障害をお持ちの方の「音楽体験の場」として「ボディソニック」を使ったコンサートを定期的に行なっている。「ボディソニック」とは音楽の一部を振動に変え,体全体で音楽を受け止められるように考えられたもの。ボディソニックを使った音楽会の参加者からは「縁がないと思っていた音楽をまた楽しめ,すごくうれしい」「ボディソニックだと小さい音もよく聞きとれました」「体の振動で音楽全体が体験でき,感動します」といった感想が寄せられているという。
 ボディソニック席は椅子の耳元の部分から音が出ますので,補聴器をMモードで聴くこともできます。また,補聴器を「Tモード」にして,磁気ループで聴くこともできます。会場には各種磁気ループが用意されているので,初めての方はどちらが良いかを,当日会場で試されることをお勧めします。
 詳しくは,http://www.pioneer.co.jp/corp/event/bss/index-j.html

3月25日(土)定期コンサート/春休みスペシャル(お子様向け)
 第一部  テレビ・アニメマンガ主題歌大集合
 ハンター・ハンター,ビックリマンなど,新しいアニメ番組の主題歌が中心
 第二部  リクエスト・タイム
 第三部  手話で歌おう「おばけなんてないさ」
 皆さんと一緒に,練習してから歌いましょう。

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既刊書紹介

★累代の人々:盲聾教育の祖古河太四郎亮泰の系譜
 古川統一著 鳥影社 2700円 4-88629-104-X
 盲聾教育の創始者古河太四郎に関する小説。古河氏については,岡本稲丸先生の「近代盲聾教育の成立と発展:古河太四郎の生涯から」の本に詳しいが,あまりに厚く読み応えがある。本書は,岡本氏の書に比べれば,より一般に読まれることを考えた内容。 「近代盲聾教育の成立と発展」岡本稲丸著(NHK出版刊 22,000円)については,下記を参照のこと。
 http://www4.justnet.ne.jp/~h-tachi/mimi337.html#KINDAI

本気で生きよう! なにかが変わる
★本気で生きよう! なにかが変わる
 丸山浩路著 大和書房 1500円 4-479-39072-3
 プロ手話通訳者,丸山浩路氏の著書。現在は,講演やNHK教育テレビ「手話ニュース845」のキャスターとしても活躍中。氏がこれまでに出会った忘れられない出会いについて語る。

 関連情報=ビデオ紹介:「出会い ふれ愛 感動」
 「みみだより381号」

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お知らせ
 手話で工場見学:アサヒ,全国9工場で

 アサヒビ−ル(株)が2月14〜29日まで,聴覚障害者を対象に,見学案内係が手話でビ−ル製造工程を案内する「手話案内による工場見学」を全9工場で実施する。この企画は昨年の2月から年間を通して随時実施されているが,この期間中は手話案内による工場見学の他にも,ビ−ル飲料水の試飲や参加型ゲ−ムが行われる。このような手話案内が整備された施設が非常にまれであることや,案内係の手話による説明が分かりやすいことなどから,各工場の手話案内による見学の評価は高いとのこと。なお,工場見学は予約制となっており,詳細は各工場案内係まで。

照会先:各工場の案内係(TEL)まで
  北海道工場=011-863-3515
  東京工場=03-3762-9384
  西宮工場=0798-36-9595
 福島工場=0243-34-1170
 名古屋工場=052-792-8966
 四国工場=0897-53-7770
 茨城工場=0297-45-7335
 吹田工場=06-6388-1943
 博多工場=092-431-2701

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ニュース
 聴性脳幹インプラント
      (ABI:Auditory Brainstem Implant)

 新聞等でご存じの方も多いと思われるが,両耳の聴神経にできた腫瘍のため聴力が失われた患者に,「聴性脳幹インプラント(ABI)」と呼ばれる聴神経を直接に電気刺激する装置を埋め込んで聴力を回復させる手術に,東京の虎の門病院が国内で初めて成功した。手術を受けたのは神経線維腫症第2型と呼ばれる両側聴神経腫瘍の患者で,この患者は術後のリハビリによって,簡単な日常会話レベルであれば,読話を併用して会話可能なまでに聞こえが回復したという。
 装置のおおまかなシステムとしては人工内耳とほぼ同じで,人工内耳が内耳(蝸牛)の中に埋め込まれるのに対し,ABIはさらに中枢にある脳幹の表面に置かれる。脳幹の深いところに聴神経の神経細胞の集合である蝸牛神経核があり,通常,聴神経が障害されていても神経核は生きており,この蝸牛神経核の上に板状電極が手術によって置かれることになる。音声情報の伝達方法も人工内耳とほぼ同じで,耳かけ形のマイクで拾った音声を,携帯型の処理装置(スピーチプロセッサ)で電気信号に変換し,脳幹の聴神経を刺激して音声を伝える仕組みになっている。違う点は電気刺激を行う場所ということだろうか。
 ここで,アメリカでのABIの手術適応基準を紹介すると,
  1.神経線維腫症第2型(両側聴神経腫瘍)であること
  2.12歳以上であること
  3.インプラントは左右いずれかの腫瘍切除時に実施すること
  4.他に重篤な合併症がなく心理学的にも適合していること
  5.ガンマ・ナイフ治療(放射線治療)を受けていないこと
 となっている。
 気になる副作用や他の機器との相互作用に関しては,インプラント後の初回刺激時に,めまいや皮膚知覚の異常感覚を生じることがあるが,通常,使用電極の選択と組み合わせ(マッピング)により解決するとのこと。また,インプラントに起因する感染や脳幹損傷の報告は現在のところないとのことである。他の機器との相互作用に関しては,電磁波,磁気などの影響を受けることがあり,特に,モノポラール電気メス,MRIの医用機器などは原則として使用できない。
 手術にかかる費用は,装置が保険適用外となるため,300万円全額が自己負担となるほか,手術や入院費などが20〜30万円必要となる。
 その他,ABIの詳細に関しては,下記のホームページを参照のこと。
 http://member.nifty.ne.jp/abimplantまで。

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衛星劇場
 日本語字幕入り映画放送

4月  お受験 ・・・・・・・・・・・・・・・・   9日(日)AM7時から
 28日(金)PM1時から
 男はつらいよ ぼくの伯父さん ・・・・・  16日(日)AM7時から
 ブラック・ジャック ・・・・・・・・・・  23日(日)AM7時から
 釣りバカ日誌10 ・・・・・・・・・・・  30日(日)AM7時から

字幕入り放送へのご意見/リクエスト等は 衛星劇場編成部まで FAX:03-5250-2324
受信に関する照会は、パーフェクTV FAX:03-5802-8438か、上記衛星劇場まで。
詳しくは、〒104-0045 中央区築地4-1-1 東劇ビル5F 衛星劇場まで。

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字幕入り映画
 「釣りバカ日誌 11 」字幕上映日程

 地区 上演館  期間 電話番号  FAX番号
 関東  宇都宮松竹  3月 2〜 3日  028-627-8300  027-627-8370
 中部  岐阜衆楽  3月 1〜 2日  058-263-0096  058-263-5522
 関西  向日市民会館  4月16日 京都映画センター TEL:075-256-1707
 中国  岡山松竹  3月 4〜 5日  086-223-3143  086-232-4404
 広島松竹東洋座  3月 8〜 9日  082-246-0500  086-246-0505
 九州  長崎松竹  3月 5〜 6日  095-822-3146  095-824-5755
 鹿児島松竹高島  3月 9〜10日  099-222-7483  099-222-3061
★各上映館の字幕上映時間は映画館で確認して下さい。

【目次】



ミニ・ニュース
 教科書に手話イラスト

 小学校音楽用文部省検定済み教科書「新訂・新しい音楽=小学6年=(東京書籍株式会社発行)」の中に「切手のないおくりもの(財津和夫=作詞・作曲)」が手話イラスト付きで掲載されている。 「切手のないおくりもの」は,財津和夫さんのヒット曲で「手話にしやすく,音楽仲間の輪を聴覚障害者にまで広げるきっかけにできる曲」という理由で選ばれたとのこと。この教科書には歌詞の3番までが掲載されており,手話表現のイラストは1番のみとなっている。
 同時に発行される「指導書・研究編」には手話についての解説文も掲載されていて,聴覚障害や手話に対する理解を深められる内容となっており,これらは,全日本ろうあ連盟の協力の形で作られている。この教科書は今年の4月から使用される予定。

【目次】



案内
 大阪難聴児親の会主催 第12回談話室
     『FM補聴器の上手な使い方』

 大阪難聴児親の会が標記のような催しを開催します。
 本来は保護者対象ですが,教師の参加も可能と伺っています。来年度聴覚障害児が入学される予定の学校の先生や現在FM補聴器を試用している学校の先生方も役に立つ内容と思います。関心のある方はぜひご参加ください。

 難聴学級や地域の学校に通学されている子どもさんの中で,最近はFM補聴器を使っておられる方が多くなってきました。しかし,FM補聴器は使い方が難しくうまく使いこなせていないという話をよく耳にします。学校の先生にいろいろお願いするにも,親がFM補聴器について詳しく勉強しておかなければポイントのずれたお願いになる可能性があります。
 そこで,今回は大阪市立聾学校の聴能担当でFM補聴器の取扱について大変詳しい中瀬浩一先生をお招きしてお話をお聞きする機会をもうけました。幼稚部や教育相談に通っておられる方もこの機会にぜひお話を聞いておかれるようお勧めします。

日 時   3月12日(日)午後1時30分〜3時30分
場 所   ドーンセンター(大阪府立女性総合センター)4F 第2 中会議室
  地下鉄谷町線・京阪「天満橋駅」下車 東へ徒歩5分
  大阪市中央区大手前1−3−49 tel:06-6910-8500
内 容   『FM補聴器の上手な使い方』
講 師   大阪市立聾学校 聴能担当 中瀬浩一先生
 ★保育はありませんがお子さん同伴でお越しください。
 ★中学3年生以下の親を中心に考えていますが他の学年の方もどうぞ。

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関連新刊図書紹介

★障害を理解しよう2:耳の不自由な人たち
 ウーリー著 小峰書店 2500円 4-338-16502-2

★ボランティアの研究授業をつくる
 小林幸雄編著 明治図書出版 2160円 4-18-111204-7

★ボランティア教育のすすめ 実践のためのQ&A
 角田礼三編著 明治図書出版 2060円 4-18-033416-X

★乳幼児の発達と指導
 ゲゼル他著 家政教育社 3500円 4-7606-0328-X

★福祉小六法2000
 大阪ボランティア協会編集 中央法規出版 1000円 4-8058-4243-1

★障害者のための福祉2000
 障害者福祉研究会編集 中央法規出版 2800円 4-8058-4246-6

★障害を理解しよう1:目の不自由な人たち
 小峰書店 2500円 4-338-16501-4

★障害を理解しよう3:学習の障害がある人たち
 小峰書店 2500円 4-338-16503-0

★障害を理解しよう4:車いすの人たち
 小峰書店 2500円 4-338-16504-9

【目次】



法改正
  薬事法施行規則一部改正

薬事法施行規則一部改正に伴う医療用具製造(輸入)承認及び許可等の取り扱いについて

 平成11年4月30日厚生省令第59号をもって,薬事法施行規則の一部改正が行われ,同日付けの医薬発第609号医薬安全局長通知「薬事法施行規則の一部を改正する省令の施行について」により,その改正趣旨等についての説明がなされた。
 概要としては,@薬事法第14条第1項の規定に基づき,薬事法施行規則別表第1に掲げられている「製造又は輸入の承認を要しない医療用具(承認不要医療用具)」について,また,A薬事法第39条第1項の規定に基づき,「販売業の届出を要する医療用具」について,今回の法改正によりその範囲が拡大された。
 具体的には,@に関しては「不具合が生じた場合であっても人体に対し重大な危険を与える蓋然性が相対的に小さいと考えられる承認不要医療用具」として補聴器(空気伝導式のものに限る)が追加され,Aに関しては「販売業届出が不要になった品目」として補聴器(空気伝導式のものに限る)が追加された。
 つまり,通常の補聴器であれば,製造や輸入にあたって承認を求める必要がなく,特に新しい補聴器などが今までのように「承認待ち」のような理由で,日本国内販売が世界の他国より遅れるようなことはなくなり,輸入の自由度が広がった。販売に関しても自由度が広がることになったが,サポートなき通信販売が広がるという懸念の声も聞く。
 これらの薬事法改正の背景には,医療用具販売の国際的動向や医療用具に係る規制についての国際的な整合化の推進がある。こうした製造・輸入に関しての規制緩和による自由さの増加によって,子どもに合った補聴器の選択の幅が広がることや,価格が下がることが望まれるところである。

【目次】



紹介
 衛星よる福祉専門放送 JBS 日本福祉放送

 「JBS日本福祉放送」は日本で唯一の福祉全般を取り扱う放送局である。もともとは視覚障害者向けのラジオ放送から始まり,1997年からは衛星放送でテレビ放送を開始,現在は障害者の情報支援と障害者や高齢者をより知ってもらうための社会啓発情報の発信を行っている。

【ラジオ番組内容】
 ○日刊全国紙の朝・夕刊の音訳  ○生活情報  ○社会参加促進番組
 ○点字・パソコン等の技術講座  ○音楽など娯楽番組  ○福祉関連ニュ−ス
【テレビ番組】
 ○障害者向け情報    ○児童・青少年向け情報  ○医療と高齢者向け情報
 ○身障者スポ−ツ情報  ○ボランティア活動情報  ○福祉に関する専門講座等
 ○他のメディア,団体等の情報  ○障害者,高齢者福祉に関する報道番組(ニュ-ス)
 ○障害者防災ネットワ−クによる情報の提供と災害時の支援対策
 ○バリアフリ−とフィランソロピィに関する情報と市民向け啓発情報

 そして,これらの番組には字幕,手話,音声解説,点字解説など視・聴覚障害者(および盲ろう者)も利用できるようキャプションが付いている。

受信方法: スカイ・パ−フェクTVを利用 テレビ 764Ch ラジオ 498Ch
申込方法: 衛生デジタル放送(スカイ・パ−フェクTV)の場合
@申込み(電話かFAXか葉書にて)
A受信機の設置(アンテナ,受信チュ−ナ−の設置)
B仮登録(カスタマ−センタ−へ取り付け終了の連絡)
C2週間の無料視聴期間(チャンネルの選択)
D加入申込みの郵送
E本登録の完了
利 用 料: @申込時の初期費用
 ・CS専用アンテナ・チュ−ナ−および取付工事費…35,000円〜
 ・衛生放送加入料(スカイ・パ−フェクTV)…2,800円
A月々の利用料
 ・衛星放送基本料スカイ・パ−フェクTV…290円
 ・JBS利用料テレビ…1,000円 ラジオ…1,200円

照会先:JBS日本福祉放送  東京事業所  〒167-0043 東京都杉並区上荻2-37-13
 TEL:03-3397-8004 FAX:03-3397-0461
 大阪事業所  〒550-0002 大阪市西区江戸堀1-13-2
 TEL:06-6441-0033 FAX:06-6445-8871

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