2000年2月14日(第2・4月曜日発行)
News Source of Educational Audiology
聴能情報誌 みみだより 第3巻 第383号 通巻468号
編集・発行人:みみだより会、立入 哉 〒790−0833 愛媛県松山市祝谷5丁目2−25 FAX:089-946-5211
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【目次】第383号
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補聴に関する国際フォーラムが終了しました。現EAA会長のバーバラ先生を日本に招聘し,いくつかの聾学校と難聴学級を見ていただきました。アメリカの実態と日本の実態はそう大きくは違わない。しかし,その組織力と専門性を重視する指向性,それゆえ研究が深められること,知識と技能が集められることの効果には学ぶものが大きいと思います。「みみだより」を通して,微力ではありますが,教育オーディオロジーが1つの領域として社会的に認知されるような方向に向かう流れを少しでも支えられることができればと願っています。ご参加下さった先生方,どうもありがとうございました。
International Forum '2000
教育オーディオロジー
米国における最近の動向と今後の展望
EDUCATIONAL AUDIOLOGY
TODAY AND TOMORROW A UNITED STATES PERSPECTIVE
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招聘講師
Barbara R. Murphy, M.A., CCC-A, FAAA
イリノイ州オーディオロジーサービス コーディネータ
アメリカ教育オーディオロジー協会 会長
資料集
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今号も、2月11日・13日に開催された「補聴に関する国際フォーラム」におけるバーバラ先生の講演を紹介します。今号では、当日,配布した資料を紹介します。次号では,OHPの日本語訳を中心に講演の内容を紹介する予定です。
※講演ビデオの配布について
今回のバーバラ先生の京都での講演ビデオ(3時間)を有料配布します。 今回もフォーラムの会計が赤字のため、赤字補填のために、有料(1本 1,500円:送料込み)とさせていただきます。なお,手作業によるダビングのため、発送に時間がかかります。
注文書FAX送信先=FAX:089−946−5211
お名前: ご連絡先FAX:
送付先:(〒 − )
ビデオ 本
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【目次】
IEP CHECKLIST:聴力障害児に推薦される配慮と変更
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補聴システム
__個人補聴器
(補聴器、人工内耳、触覚補聴器)
__個人用FMシステム(補聴器+FM)
__FMシステム(個人補聴器は使わない)
__ポケット形FMシステム
__音場FMシステム
補聴援助装置
__TDD
__テレビの字幕
__その他______________
コミュニケーション環境整備
__座席の位置への配慮
_________________
__話をする前に生徒の注意を喚起する
__聴覚の注意散漫要因(背景の音)の低減
__視覚の注意散漫要因の低減
__読話しやすくする(顔の前に手をかざさない、
髭を剃る、チューインガムを噛まない)
__平易であり、順序だった説明をする
__はっきり発音する
__情報処理のために時間を確保する
__必要時、繰り返したり言ったり、言い換える
__理解しているかの確認をする
__教育的通訳を配置する
(ASL、手話付き英語、キューサイン、口述通訳)
物理的な環境整備
__騒音を少なくする(カーペットなどの吸音設備)
__特別な明かり
__部屋のデザインの修正
__フラッシュライトで知らせる火災報知機
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教育上の設備
__視覚的な補助の使用
(OHP、黒板、図表、語彙表、講義の概略)
__テレビ、ビデオ、映画、教材用のフィルム
の字幕化または手書きすること
__友達によるノートテイクや説明
__情報の理解の確認
__聞くことから開放される時間
__課題をこなすまでの時間にゆとりを持つ
__段階を得た指導
__チューター(教師補助)
__ノートテイカー
教科課程の変更
__読み課題の変更
(短くする長さ、発音課題の修正)
__書くことの割り当ての変更
(短くする長さ、評価基準の調節)
__授業前に語彙を提示する
__概念を補強するための補助教材を与える
__他の練習を与える
__代わりのカリキュラムを用意する
評価の変更
__テストの量を少なくする
__代わりのテストを使う
__テストで読みの補助を与える
__他の時間を許す
__他の変更____________
他に必要なこと/考慮すべき点
__教育上の補助
(話し言葉、言語、実用技術、聴能、読話技術)
__カウンセリング
__手話言語の教育
__職業サービス
__家族の援助
__聾/難聴のロールモデル
__娯楽/社会的機会
__財政上の援助
__過渡期のサービス
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【目次】
聴能発達プロフィール ──── Listening Development Profile ────
名前:_____________ DOB:______ 年齢:___
教育相談開始年齢:______ 補聴開始年齢:______ 補聴器の形:__________
補 聴 状 況
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日付
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裸耳AI(右/左)
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補聴時AI
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補聴器使用時間
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使用した補聴援助
機器/使用頻度
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※AI=
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Articulation Index
明瞭度指数
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評価:
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1=導入期
2=学習期
3=習熟期
4=確立期
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条件:
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AVQ=聴覚+視覚/ノイズなし
AQ =聴覚のみ /ノイズなし
AVN=聴覚+視覚/ノイズあり
AV =聴覚のみ /ノイズあり
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第1段階
子どもの成果
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指 標 と な る 行 動
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各評価の達成条件と日付
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1 | 2 |
3 | 4 |
音の検出
音の気付き
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音の有無を識別できる
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ドアベルや電話などの家の中の音に反応できる
(反応は自発的か/無意識的か)
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人の声に気付ける
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音を聞こえたら何かをするという課題の時間が長くなる
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音に注意できる
(音源定位)
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音に反応して頭の方向を変えられる
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音源の方向を向ける
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言葉による
やりとりが増える
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親が適切なコミュニケ−ション方法をとれる
(やりとり・アイコンタクト・子どもが初期言語を話す)
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子どもが年齢にあった会話行動を示し始める
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音への関心が
増加する
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子どもが補聴器をつけたいと指で示したり、
聞こうという姿勢を見せたりする
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第2段階
補聴器がおかしいこと
に気付く
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子どもが自分の補聴器がおかしいことを、
はっきりとではないが、訴えられる
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聞こえていることの効
果が表れてくる
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音を聞こえたら何かをするという課題を楽しんだり、
聞きたいという気持ちが表れてくる
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音の大小に
反応できる
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大きな音に驚愕反応が出る
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小さな音の時、「えッ」と言ったり、頭を傾ける
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大きな音・小さな音を使い分けられる
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音の速緩に
反応できる
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音のリズムにあわせて動くことができる
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速いリズムの声・ゆっくりとしたリズムの声が出せる
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音の高低に
反応できる
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声のピッチをあわせられる
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高いピッチの声・低いピッチの声が出せる
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歌のリズムがわかる
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歌のリズムパターンについていける
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歌詞がわかる
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動作ができる:すなわち、語を理解して反応できる
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言葉による
やりとりが増える
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より複雑な文型や語彙を使用できる
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似ている語音(バット/パット)を識別できる
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様々な目的に応じたことばを使うことができる
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適切なイントネーションパターンで話すことができる
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第3段階
子どもの成果
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指 標 と な る 行 動
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各評価の達成条件と日付
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1 | 2 |
3 | 4 |
グループに加わる/
グループの中で聞く
適切な言葉、会話の
規則を使う
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うなづきなど、相づちをうてる
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誤って伝わらないための方法を適切に用いられる
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意見を一致させるために討論ができる
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内容に関して適切に文を使える
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単語の発音、文、音
と記号のつながりへの
自覚
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自分の聴覚イメージを作るために、自分で語を声を
出して反復できる
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様々な文脈における
単語/概念の使用が
増える
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自分の言ったことが、正しいか正しくないかを自分で
気付き、自分で直せる
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口頭の伝言を理解し
なくてはならない場面
を増やす
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いくつかの指示を同時に言っても行動できる
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先生や仲間とより頻繁に会話することができる
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会話を訂正する頻度を減らせる
(「えっ」「何?」「わかりませんでした」)
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補聴器の故障を見つ
け、改善できる
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電池切れ、無音、音が断続する、ハウリング、
イヤモールドが詰まったことなどを報告できる
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サービスを主張できる
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「良く聞こえない」と送信機を持つ教師に確認を頼む
ことができる
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第4段階
オージオグラムから
わかることを話せる
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オージオグラムから、聴力障害の程度と
オージオグラムのパターン(形状)を説明できる
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様々なタイプの補聴
器と補助装置(補聴
器・補聴援助機器・
TDD・文字放送アダ
プタ・電話)の知識
を持っている
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様々な補聴器や人工内耳・補聴援助システムの特徴を
話すことができる
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補聴援助システム・TDD・文字放送アダプタ・
電話の適切な使用法を見せることができる
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補聴機器を適切に
使用できる
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機器の故障を報告し、基本的な改善措置を講じられる
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コミュニケーションや
聞く環境に対し適切さ
への関心が増す
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適切な環境を要求できる(座席、音響機器など)
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適切な援助サービスを要求できる
(通訳、字幕、視覚的資料、ノートテイク)
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専門家や機関を適切
に活用できる
(オーディオロジス
ト、耳鼻科医、SLP、
通訳者、電話リレー
サービス、職業リハビ
リテーションなど)
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専門家や地域の機関の役割を確認する
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専門家や地域のサービスを適切に使う
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聴力障害とその関わり
合いについて他の人
に教えることができる
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聴覚やコミュニケーションの説明ができる聞き手を選べる
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仲間や他の学校に対して説明できる
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職場で聞こえに関するニーズを説明できる
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Source : |
From "The Development Of Listening Function" by Z.R.Razack,1994, Toward Excellence in Listening, pp.26-30.
Copyright May 1994, by The Waterloo County Board of Education,Kitchener,Ontario,Canada. Adapted by
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【目次】
教育オージオロジストと人工内耳
Educational Audiologists and Cochlear Implants
(1998年12月、教育オージオロジー協会(以下EAA)理事会より許可される)
|
EAAは教育オージオロジストが人工内耳手術を必要とする学童期の子どもの評価段階,プログラミング段階および管理段階において人工内耳チームのうちで積極的なメンバーとして働ける特別な資質を備えていなければならないと信じている。人工内耳をもつ子どもは,例えば正規の学校教育のような組織的な教育環境のなかで多くの時間をすごす。したがって,子どもの学校システムにおけるふさわしい職員が,人工内耳を利用することが生徒たちのうちの一人にとって,ひとつの選択肢であることを申し出る話し合いの初期の段階から関わることが必須である。教育オージオロジストは子どもの音の増幅,教室の音響および聴覚学習について専門的な知識を持っている。さらに,教育オージオロジストは,教育現場と人工内耳センターとの情報交換を促すという特別な役割をになう。十分に知識を得た上での決定し,聴覚的スキルを伸ばすことに重点を置いた個別の教育プログラムを開発し,その結果,あらゆる学習環境において人工内耳の最適な利用を保証できるようにするためには,このような協力体制が必要である。EAAは以下のことが人工内耳チームのメンバーあるいは潜在的なメンバーとしての教育オージオロジストの責務であると信じている。
- 子どもへの適用が認可されている現時点での候補者基準と装置についての正確な情報を維持すること
- 地域の人工内耳センターの職員,そして評価,装置のプログラミングおよびその後必要となる設備についてのセンターでの決まりについての見識
- 偏りのない情報を提供し,装置,リハビリのためのストラテジー,代替増幅装置およびコミュニケーションのための更なる装置を用いたときに必要となるであろう支出についてのを正確な知識が得ることのできる方法を提供することで,人工内耳を検討している家族を支援すること
- 自分の子どもに人工内耳を考えている家族の選択の過程を支援すること
EAAは,サービス提供の協力的なアプローチは生徒たちやその家族の最良の利益をもたらすと考え,教育オージオロジストを含む地域の人工内耳チームが,教育現場やサービスを受ける生徒たちに適した柔軟性のある規定を作ることを薦めている。教育オージオロジストが供給する人工内耳に関する専門的なサービスは,この見解声明書の補遺に述べられている。これらの多くのサービスは人工内耳センターに所属するオージオロジストが伝統的に供給してきた。しかし,それぞれのサービスは教育現場のオージオロジストたちによっても供給されてきたのである。サービスは生徒や家族のニーズはさまざまである。そしてまた,地域の施設と設備の有用性,人工内耳チームのメンバーと学校職員の経験と専門知識,サービス供給者のスケジュールの柔軟性によっても影響されうる。人工内耳技術が将来進歩し変化するにつれて,更なるサービスが明らかになるかもしれない。
最後に,EAAは,コミュニケーションと学習のための聴覚的入力の活用能力は子ども一人一人によって異なっており,聴覚的環境を評価するのにどのような技術が考えられているかは別として,個人を基準として評価すべきであると考えている。さらに,人工内耳は聴覚的入力へのアクセスを供給するために開発された電気的伝達装置であり,人工内耳そのものが,教育環境においてコミュニケーションの選択肢を制限するものであってはならないというのがEAAの見解である。
要するに,EAAは,人工内耳センターと教育オージオロジストたちの現在進行中の協力が人工内耳を検討中,あるいは現在使用中である生徒たちの最良の利益をもたらすと信じている。さらに,教育オージオロジストと人工内耳センタとのこのような協力関係を作り,維持していくことが相互の責務である。教育オージオロジストはサービス(現在就学中,あるいは就学を将来に控えている子どもへの)を評価,あるいは供給するすべての人工内耳チームの積極的なメンバーとして組み入れられるべきであるというのが,EAAの見解である。
補遺:人工内耳を使用中,あるいは検討中の生徒への教育オージオロジーのサービス
**サービスは生徒それぞれの年齢と言語レベルによって異なる
1.人工内耳を検討中で候補段階である期間
・ |
家族と生徒への人工内耳についての書面および口頭による情報提供 |
・ |
人工内耳を検討したことがある他の家族に生徒と家族を紹介する |
・ |
人工内耳センターに生徒と家族を紹介する |
・ |
人工内耳センターに行くのに生徒と家族に同伴する |
・ |
人工内耳センターとこれまでの聴覚に関する情報を交換する |
・ |
人工内耳チーム会議への出席 |
・ |
人工内耳センターとの教育情報交換を促進 |
・ |
有効な装置,候補基準と支出データに関する学校職員のための情報の提供 |
2.手術と音入れを待っている期間
・ |
生徒と家族の援助と情報の供給 |
・ |
手術と音入れを控えている生徒と家族の支援 |
・ |
プログラミングに必要とされる概念を生徒に教える |
・ |
装置適合とプログラミングの期間の支援 |
・ |
予測と可能性のある教室内での調整を含む学校職員と生徒たちへの情報の提供 |
3.人工内耳使用期間
・ |
聴覚的ゴール,教材,カリキュラムに関する学校職員との話し合いと協力 |
・ |
聴覚的訓練の提供 |
・ |
聴覚活用能力,教室内音響の影響,追加の支援装置の必要性に関して人工内耳センターとの連携 |
・ |
伝統的なオージオロジー的再評価の実現 |
・ |
教室環境における聴覚機能の評価の実現 |
・ |
教室音響の評価,調整,管理の提供 |
・ |
教育チームの会議への出席 |
・ |
装置のトラブルシューティングとメンテナンスによる支援 |
・ |
統合教育の評価による支援とその実現 |
・ |
人工内耳使用に関する項目についての学校職員への情報提供 |
・ |
人工内耳チームの会議への出席 |
・ |
マッピングとプログラミングへの参加 |
・ |
マッピングとプログラミングの調整(設備があれば) |
【目次】
Appedix 4-H
〜通常学級の担任教師への紹介状〜
General Teacher Letter
ご紹介状
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くん
さんご担任の先生へ
先生のクラスにおられます さんは聴覚障害をお持ちです。
先生にはその生徒さんに次のような援助ができると考えています。
- その生徒の受け入れを促進してください
- 必要なら補聴器や,その他の援助システムを用いてください
- より良い席を提供してください
- 視覚的な情報を増やして下さい
- 教室内のノイズを減らして下さい
- はっきりをお話し下さり,他の生徒さんにも同じように働きかけをして下さい
- 教示や質問の方法を考えることもお願いします
- 現実的な期待を持ってください
こうしたことがらを成し遂げるための具体的な示唆が,以下の資料でとりあげられています。これらのガイドラインは一般的なものであり,必要に応じて適用されるべきでしょう。アスタリスク(*)を付けた項目は,あなたの生徒にとって特に重要です。もし,おわかりにならない点がありましたら,どうぞ私にご連絡ください。
敬具
資料
1.その生徒の受け入れを促進してください
聴覚障害児を教室に受け入れる気持ちや自然な調整力があれば,聴覚障害児は過度に注意をしなくても,クラスから恩恵をうけられるようになるでしょう。
- クラスで聴覚障害の生徒を歓迎してください。あなたのポジティブな態度は他の生徒が聴覚障害児を受け入れることを助けるでしょう。
- 教室の生徒とともに聴覚障害について話し合ってください;聴覚障害児に対し,あなたが援助する心づもりであることを知らせましょう。
- ふさわしくは,聴覚障害児自身,またはオージオロジスト,その他の人々がその生徒の聴覚障害をクラスの生徒全体に説明してください。
- その生徒が孤立しないようできるだけ自然な調節を援助してください。
- 教師自身,あなたも個人として,聴覚障害の生徒を受け入れてください;精一杯,聴覚障害を持っている子どもの長所に気付くような心がけを持ってください。
- 聴覚障害の生徒の特別な能力を伸ばすことや,興味を奮い立たせるような援助をしてください。
2.必要なら補聴器や,その他の援助システムを用いてください
これは聴覚障害をもつ生徒がきこえを最大限に使用できるようにすることです。
- 補聴器が十分に,かつ明瞭に音を増幅できるようにしてください。
- 補聴器は通常の人のきこえを実現するものではありません。
- 生徒さんの補聴器,その他の装置は聴覚障害児が活動しやすいよう日々チェックすべきです。
- 生徒には,補聴器の調子が良くないときなどは,言ってくるように伝え,ケアするようにしてください。
- 聴覚障害児には常に学校に予備の電池を持ってくるよう指導すべきです。
- 補聴器やその他の援助システムが正常に作動しない場合,誰に連絡するか知っておいてください。
3.より良い席を提供してください
適切な座席の位置を設定することで,クラスで言われたことを聞きとる能力が高められるでしょう。
- あなたが教えているところの近くに座らせてください。聴覚障害児が教室の一方側に座っている場合,聴覚障害児はちょっと振り向くことで,他の生徒の顔(口の動き)が見やすくなり,クラスの話し合いに参加しやすくなるでしょう。
- 聴覚障害の生徒は,あなたの顔(口の動き)が見やすい位置にすわらせてください。普通,第二か第三番目の列が良いと思われます。
- 廊下,空調,鉛筆削り器などの騒音源から離れた場所に座らせてください。
- 生徒の目から見て,あなたの顔がライトから照らされる位置に座らせてください。
- もし一側性難聴とか,どちらかといえば良く聞こえる耳があれば,そちらの耳の側が教室中央部になるようにすわらさせて下さい。
- デモンストレーション,クラスでの話し合い,その他の活動で必要に応じ,他の席へ移動することを認めてください。
4.視覚的な情報を増やして下さい
あなたの生徒は聞くことを補うべく読話や他の視覚的情報を用いるでしょう。
- 読話のためにあなたの顔を見る必要があることを覚えておいて下さい!。
-- |
生徒が「動く標的」を見る必要がないよう,教室で話す間は,一定の場所にとどまること。 |
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黒板に書く間は話をしないこと。 |
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話す間,顔の前にあなたの手,紙,本をおき,唇の動きを隠さないようにすること。 |
-- |
本などを読むときは,あなたの顔を下に向けて話すことは避けること。 |
-- |
照明はあなたの後ろでなく,顔に当てておくこと。まぶしい光で生徒があなたの顔を見ることが困難にならぬよう窓の前に立つことは避ける。 |
- 可能な時は,絵や図のような視覚的補助教材を利用してください。
- 可能な時は,あなたが生徒に理解してほしいことをデモンストレーションしてください。あなたが言うことを明晰にするのを助けるため,議論になっていることがらを示 すような自然なジェスチャーを用いること。
- 黒板を使用し,そこに課題,新しい語句,キーワードなどを書くこと。
5.教室内のノイズを減らして下さい
ごくわずかの騒音でさえ,あなたの生徒さんが言われたことを聞いて理解していくことを非常に困難にするでしょう。
- 教室のうるさい場所から生徒を離して座らせてください。
- 彼等に話しかける前,教室が静かになるまで待ってください。
6.はっきりとお話し下さり,他の生徒さんにも同じように働きかけをして下さい
明瞭ではっきりとした話し方は,聴覚障害児にとって,話をよく理解するうえで助けとなるでしょう。
- 良質で明瞭な声で自然に話してください。
必ずしも声を張り上げたり,唇の動きを誇張する必要はありません。
- 適度な速さで話してください。
- 聴覚的な処理のための時間を与えるよう,フレーズの間にちょっとした間をとってください。
7.教示や質問の方法を考えることもお願いします
教育方法を検討することで,聴覚障害児は先生の教示がよりわかりやすくなるでしょうし,また,くり返す必要が少なくなるでしょう。
- あなたが聴覚障害児に話しかけている時,生徒によく見ることや傾聴を促してください。
- 聴覚障害児に教師が言ったことをくり返して言わせたり,質問に答えさせることで,言ったことを理解するようにしてください。
- 生徒が質問や教示を理解できないようなら,くり返すよりもむしろ言い換えを試みてください。
- キーワード,新しい語,新しいトピックスなどは黒板に書いてください。
- 教室での話し合いの間,他の生徒から言われたことをくり返したり,言い換えたりしてください。
- 新しい用語が出てくる場合は,あらかじめ聴覚障害児に説明してください。言語療法士や両親はこうしたことをお手伝いできるでしょう。
- 話し始める前に聴覚障害児の聴く注意を喚起するために「さぁ」とか「次は」などの声かけを行い,話している間,注意が向き,理解が促進するようにしてください。
8.現実的な期待を持ってください
これは聴覚障害の生徒がクラスでうまくやっていくことの助けとなるでしょう。
- 聴覚障害児がどんなに努力しても,常時全てのことを理解することはできないということを心に留めておいて下さい。くり返したずねて聴覚障害児を勇気づけてください。
- 聴覚障害児がくり返したずねる時があっても寛容であってください。
- 必要に応じて聴くことから解放してください。聴覚障害児は聴いたり理解することに縛られているので,疲れやすいのです。
- 聴覚障害児がクラスの日課に従うことを期待してください。障害児だからと言って甘やかす必要はありません。
- クラスの他の生徒に対して思慮深い行動や宿題や依頼を要求するのと同時に,聴覚障害児は思慮深い行動や宿題や依頼を,同じくらいの責任をもって受け入れることが期待されます。
- もしあなたが聴覚障害児が言っていることが理解できないなら,まずはくり返したずねてください。聴覚障害児は話声を明瞭に聞くことができないので,話し声も歪むことがあります。聴覚障害児を援助するために言語療法士と一緒に仕事をすることは聴覚障害児の話し声を大いに改善します。
- 中耳炎などの併発によるきこえの変動に注意してください。
- 生徒のことや何が彼等にとって最善なのかわからないときは,オージオロジスト,言語療法士,その他の方々からサポートを求めて下さい。
【目次】
Appedix 11-B
〜聴覚活用に関する年間目標と短期目標の示唆〜
Suggested Annual Goals and Short Term Objectives Relating to Audiology Needs
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聴覚に障害を持つ生徒に対してIEPの目標を策定するために,以下の年間目標と短期目標がある。年間目標は,生徒が残存聴力を最大限に活用するための基本的なスキルを発達させることにある。年間目標と短期目標は基本的なガイドラインであり,同時にどの生徒にも当てはまるものである。聴覚障害を持つ生徒は,自己の能力の可能性の開花に向けて,IEPに応じた聴覚活用に関する目標を持つ。
年間目標
補聴器の自己管理
聴能の発達と向上
聴覚障害があるがために必要となる適切な補償手段の獲得
聴力の損失と,その意味に関する知識
聴こえを補う援助の要求
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年間目標と短期目標
年間目標1:
聴覚活用(補聴器,人工内耳,FM装置,あるいは他のシステム)が自主的に行えるようになる。
短期目標:
1 |
.日々の点検 回のうち 回は,補聴器を適切に装用して登校できるようになる。
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2 |
.観察回数 回のうち 回は,補聴器を正しくかけたり外したりできるようになる。
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3 |
.観察やチェックリストによる点検で 回のうち 回は,自分の補聴器の機能(電池,ボリュームの設定,イヤモールドの洗浄)を調べることができるようになる。
|
4 |
.観察回数 回のうち 回は,補聴器が正しく働いていないときに,担当職員にそのことを知らせることができるようになる。
|
5 |
.確認や観察を行った回数 回のうち 回は,教育環境で使っている補聴装置の基礎知識を持ち,それを管理できるようになる。
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6 |
.観察回数 回のうち 回は,適切な教育環境で自分のFMシステムの活用に責任が持てるようになる。
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年間目標2:
聴能の発達と向上がみられるようになる。
短期目標:
1 |
.聴能カリキュラム*1の中の様々な状況(静かな状態,騒音の中,近く,遠く,視覚的な手がかりがある場合とない場合,よく知っている事象,あまり知らない事象)で評価した回数 回のうち 回は,音の知覚スキルの発達と向上がみられるようになる。
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2 |
.聴能カリキュラムの中の様々な状況で評価した回数 回のうち 回は,話しことばの超分節的な面の聞こえのスキル(音の高さ,長さ,強さ,早さなど)の発達と向上がみられるようになる。
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3 |
.聴能カリキュラムの中の様々な状況で評価した回数 回のうち 回は,母音を弁別したり特定したりするスキルの発達と向上がみられるようになる。
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4 |
.観察や教員の自作テストによる様々な状況で評価した回数 回のうち 回は,自分の名前を聴覚で弁別できるようになる。
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5 |
.聴能カリキュラムの中の様々な状況で評価した回数 回のうち 回は,子音を弁別したり特定したりするスキルの発達と向上がみられるようになる。
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6 |
.聴能カリキュラムの中の様々な状況で評価した回数 回のうち 回は,聴覚による理解のスキルの発達と向上がみられるようになる。
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7 |
.聴能カリキュラムの中の様々な状況で評価した回数 回のうち 回は,一般的な語句の弁別ができるようになる。
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8 |
.様々な状況で評価した回数 回のうち 回は,だれもが知っている話し方が確実にできるようになる。
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9 |
.観察や教員の自作テストによる様々な状況で評価した回数 回のうち 回は,聴覚提示の質問に答える能力の向上がみられるようになる。
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年間目標3:
適切な補償手段(設備と,その修正)が獲得できるようになる。
短期目標:
1 |
.略式評価で行う評価回数 回のうち 回は,自分が優先席が必要であることを説明することができるようになる。
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2 |
.観察と教員への訴えの回数 回のうち 回は,適切な席を自分で選んだり座らせてもらえるよう要求できるようになる。
|
3 |
.観察と教員への訴えの回数 回のうち 回は,相手に復唱や説明をしてもらうよう要求できるようになる。
|
4 |
.観察と教員への訴えの回数 回のうち 回は,自分にとって理解の手助けとなる有効な手がかり(視覚的なもの,話の流れの前後関係,読話など)を活用することができるようになる。
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年間目標4:
聴力の損失と,その意味に関する知識の獲得がみられる。
短期目標:
1 |
.略式評価で行う評価回数 回のうち 回は,自分の聴力の損失の型と程度,原因について述べることができるようになる。
|
2 |
.略式評価で行う評価回数 回のうち 回は,自分の聴力の損失に応じた補聴器の利得や限界について知るようになる。
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年間目標5:
自分に合った援助を適切に求めることができるようになる。
短期目標:
1 |
.教員への訴えと観察回数 回のうち 回は,聴力の損失と,それに伴う援助を教員に知らせることができるようになる。
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2 |
.教員への訴えと観察回数 回のうち 回は,適切な視覚的または補助的資料(原稿のコピー,映画の台本,字幕,講義のアウトライン…)の要望が出せるようになる。
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3 |
.教員への訴えや観察,略式評価の回数 回のうち 回は,自分に合ったテクノロジー(TTY,字幕挿入アダプタ,コロラド電話リレーサービスなど)を試したり利用したりすることができるようになる。
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出典:「聴能サービスのための効果的指針」付録F,コロラド教育省,特殊教育部,1993年1月より。許可を得て再版。
【目次】
機器紹介
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アシストホ−ン テレビくんV
赤外線TV補聴援助装置
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「TVの音が聞きにくい」という訴えは意外と多い。最近のドラマや番組はしゃべり手が若く(=声が高く),また話す速さも速い。これでは「補聴器まではいらないが・・・」という軽い難聴者にとって聞きにくいのは当たり前。しかし,なかなか良い対応策はない。本器も聞き手が着ける必要があり,その面倒さはあるが,音をきれいに増幅することができるという点で評価できる。音の送信は赤外線を利用。送信機と受信機のセットになっている。軽量のインナ−型ヘッドフォンを使っているので,長時間の装用でも不快感が少ない。赤外線受信機部分とアンプが分離するようになっており,ポータブル補聴援助装置としても使用ができる。
機器仕様
最大音圧レベル |
:120dBSPL |
最大音響利得 |
:30dB |
電 源 |
:単四乾電池2本 |
音量調整 |
:スライドボリュームで可変 |
音質調整 |
:高域強調が可能 |
周波数特性 |
:200Hz-10KHz |
赤外線到達距離 |
:7m |
価 格 |
:45,000円+消費税+送料 |
購入方法 |
:FAXにて下記のアシストホーン(株)へ直接申し込んで下さい |
照会先 |
:アシストホ−ン(株)
〒224−0032 横浜市都筑区茅ヶ崎中央24−4 第6セキビル702
TEL:045−949−1750 FAX:045−949−1751
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【目次】
新機種紹介
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PHS利用文字電話サ−ビス用端末
CASIO メーテル
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DDIポケット電話グル−プでは,メ−ルやPメ−ルが利用できたり,携帯型文字通信装置として,手書き文字での相互通信が可能な「文字電話」サ−ビスを行っています。(
みみだより362号既報)
http://www.ddipocket.co.jp/service/i_mojidenwa.html"文字電話"は,PHSの特徴であるデ−タ通信機能と文字通信機能を活かし,専用端末によるテキストメ−ルや手書き文字・図形などの相互直接通信と,センタ−(Pメ−ルDXセンタ−)を経由したインタ−ネットメ−ルなどの送受信,またテキストコンテンツ(情報サ−ビス)の受信などに限定したサ−ビスです。そのため,音声会話(時報・天気予報や情報サ−ビスは除く)を対象としておりません(このため,110番,119番による緊急通報はできません)。
文字電話端末:カシオ「Me・tel PM-C101」(色:ホワイト,ブル−)
※通信網・通信料金・契約についての照会先
DDIポケット電話グル−プ TEL:0077-23-892050 FAX:0077-23-110874
【目次】
★自立をめざす障害児者教育
梅永雄二著 福村出版 1900円 4-571-12093-1
★心理学を開く:障害との出会いと係わりあい
深谷澄男著 北樹出版 2600円 4-89384-744-9
★ノーマライゼーションの原理:普遍化と社会変革を求めて
ベンクト・ニィリエ著 現代書館 1800円 4-7684-3417-7
★社会福祉六法:平成12年版
社会福祉法規研究会監修 新日本法規出版 5000円 4-7882-0160-7
★耳鼻咽喉科・頭頸部外科領域の超音波診断
古川政樹・古川まどか著 医歯薬出版 4200円 4-263-22235-0
★21世紀耳鼻咽喉科領域の臨床CLIENT 21:10 感覚器
野村恭也・小松崎篤・本庄巌総編集 中山書店 29000円 4-521-59031-4
★パラリンピック・アスリート:輝く挑戦者たちのフォト・ストーリー
清水一二著 中央法規出版 1800円 4-8058-1860-3
【目次】
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