1999年1月14日発行(第2・4月曜日発行)


News Source of Educational Audiology

聴能情報誌 みみだより 第3巻 第359号 通巻444号


編集・発行人:みみだより会、立入 哉 〒790−0833 愛媛県松山市祝谷5丁目2−25 FAX:089-946-5211
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【目次】第359号

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お知らせ
 来年度字幕番組等予算、4億4千万円に

 平成11年度予算の大蔵省内示がありましたが、郵政省の「字幕番組、解説番組等の制作促進」予算が 平成10年度の1億3千万円の約3.4倍の4億4千万円が認められました。これは、平成11年度の「情報通信・科学技術・環境等21世紀発展基盤整備特別枠」の配分であり、「視聴覚障害者向け放送の充実を図り、情報へのアクセス機会の均等化を実現するため、字幕番組、解説番組等の制作費について助成」するものです。
 郵政省 放送行政局 放送政策課 放送番組流通促進室長 和田浩司室長が「このことは、高齢化社会を迎える中で視聴覚障害者向け放送の果たす役割が重要であるということが政府内でも広く理解されるようになった結果であると」強調されていますように、今後の政府施策の展開にも大きな意味を持つものです。そのことは、厳しい財政状況の中で郵政省の要求が満額認められ、内閣内政審議室から記者発表された資料で「特に重点的・優先的に措置した主な事項」として、この字幕番組等制作が例示されたということにもあらわれております。
 全難聴は、10月に静岡県で開催された全国難聴者福祉大会で字幕放送の一層の拡充をはかることを決議し、その前にも放送・通信に関わる郵政大臣宛の要望書を提出しています。また、11月28日、29日に開催された「聴覚障害者のキャプショニング字幕放送シンポジウム」でも「字幕放送普及の行政指針」の達成を強くその拡充を求めてきました。これに対して、野田聖子郵政大臣から全国難聴者福祉大会や字幕放送シンポジウムに、深い理解のある祝辞をお寄せいただき、また、今回の大幅な予算拡大措置を取っていただいたことは、民放の全都道府県の字幕放送の実施、明年からのNHK教育テレビの字幕放送の開始とともに私たちの運動の大きな成果と存じます。
 今後は、各協会におかれては地元の民放局に対して、年末・年始の字幕番組の放送のお礼とともにいっそうの拡充のお願いをするなど、結びつきを強めていただくようお願いします。
 今後とも、郵政省、関係機関、放送事業者、聴覚障害者団体と連携をとって、字幕放送、手話放送の拡充に頑張りましょう。

(社)全日本難聴者・中途失聴者団体連合会 理事長  高岡 正   

【目次】




番組紹介
 「笑いは届くか! 聴覚障害に挑んだ吉本字幕寄席」

吉本字幕寄席
 吉本興業が、字幕入りの吉本新喜劇や漫才のビデオを制作し、販売していることは既知のことであろう。この企画の一環で、吉本興業では字幕付きの寄席を企画した。この企画については、みみだより357号16ページに転載した朝日新聞の通りである。すでにある寄席のビデオに字幕を付けるのではなく、聴覚障害のお客さんを呼び、寄席に同時進行で字幕を付け、生の舞台の雰囲気を味わってもらおうというイベントだ。しかし、寄席に同時進行で字幕を付けていくというのは並大抵の作業ではない。この作業や、若い漫才グループが手話付き漫才をする過程などをドキュメントにした番組である。テンポのよい、しかも聴覚障害や字幕についても説明するなど、わかりやすいドキュメントになっている。
 大阪毎日放送制作。98年11月29日放映。

【目次】



357号、4ページに記事訂正がございます。

記事訂正
   Starkey  2チャンネル/プログラマブル
 A13 シークエル 耳かけ形補聴器

<誤>  もちろん、プログラマブル補聴器だけにnoahやHiPROなどが必要だが、大きな調整変更幅は、子どもの補聴器の性能として魅力的な事項であり、低音部からのフラットなゲイン、音質の良さなど、食指を動かしたい1台である。168,000円。

<正>  スターキー社のプログラマブル補聴器調整用ソフト(PFS)は、Noah上でも動きますが、スタンドアロン(Noahを通さずに直接起動できる)でも動作します。このため、HiPROは必要ですが、Noahがなくてもプログラムが可能です。



同じ357号2ページ掲載の
WIDEX社の補聴器設定用ソフトもスタンドアロンで動きます。
 ワイデックス社の補聴器調整用ソフト(コンパス)も、Noah上でも動きますし、スタンドアロンでも動作します。

【目次】




図書紹介

聴覚障害児の文理解能力の研究 我妻敏博著 風間書房 8000円 4-7599-1113-8
 聴覚障害児の学習不振の大さな原因は教科書の読解に問題があるからであり、文理解能力は読解の基礎となる能力である。本書は前半において聴覚障害児の文理解能力についての日米の最近の研究動向を集約し、後半において聴覚障害児の文理解能力を文法および言語心理学の観点から分析した著者の研究成果を紹介したものである。
 
音響性聴器障害 基礎と臨床
 志多享編集 野村恭也編集 金原出版 23301円 4-307-37036-8
 音響性聴器障害の臨床的知識と基礎的知識を集録した「音響障害難聴」に関する書。
 
視聴覚の認知科学 電子情報通信学会編 コロナ社 2800円 4-88552-151-3
 人間の視覚・聴覚について、心理物理学・情報工学からアプローチをする。
 
難聴を伴う遺伝性疾患AtoZ 東紘一郎著 日本医事新報社 4175円 4-7849-6083-X
 遺伝性難聴や難聴を伴う遺伝性疾患を概説。
 
耳鼻咽喉科ナーシングプラクティス 久保 武 他 編 文光堂 3500円 4-8306-4615-2
 ナースを対象とした耳鼻咽喉科全般についての教科書。
 
風のレッスン 宮本まどか著 静岡新聞社 1600円 4-7838-1267-5
 高度難聴を持つ著者が、ピアノを通して、コトバ・音を語る。
 
記号の歴史 ジョルジュ・ジャン著 田辺希久子訳 創元社 1359円 4-422-21089-0
 インディアンの狼煙、点字や手話などの通信モード・記号史。
 
愛していると言ってくれ 北川悦吏子著 角川書店 1359円 4-04-872890-3
 幼い頃に聴覚障害となった画家、その彼を愛する女優とのTBSドラマの小説。
 
無音の音が聞こえる:映画「四つの終止符」の波紋 木部克己著 あさを社 1651円
 映画「四つの終止符」携わった人々、映画を見た人々のよる声をまとめた記録。
 
水あそび :コミュニケーション 2 高田啓一著 光村印刷 971円 4-89615-175-5
 聾学校生徒との写真クラブ活動を続けてきた著者による写真集。
 
春よこい 鳥取聾学校生徒写真集 鳥取聾学校生徒著 光村印刷 971円 4-89615-216-6
 
詩集 私のイヤリング 伊藤信吉著 青娥書房 1553円 4-7906-0148-X
 自分の補聴器をイヤリングとして綴った詩集。
 
手話で話そうイソップ物語 藤野信行著 福村出版 1600円 4-571-12091-5
 
すぐに使えるわかりやすい手話 谷千春監修 梧桐書院 1200円 4-340-00110-4
 
言語発達遅滞の言語治療 小寺富子著 診断と治療社 2500円4-7878-0738-2
 言語発達遅滞の評価・訓練・経過と予後・臨床研究について記述。
 
言語障害用語辞典 風間書房 1845円 4-7599-0792-0 監修:内須川洸
 聴覚を含む言語障害の基本語彙と解説をアルファベット順に掲載。
 
精神保健福祉士法・言語聴覚士法正文 信山社編 信山社出版 1000円 4-7972-1661-1
 
図書館利用の障害ってなんだろう : ふみだそう、次の一歩を!!
 図書館問題研究会編 図書館問題研究会 1200円 4-925053-17-5
 聴覚障害者へのサービス、弱視者への拡大写本のサービスなどをとりあげている。
 
世界の社会福祉3<アジア> 旬報社 8200円 4-8451-0543-8
 
障害者白書 平成10年版
 総理府内閣総理大臣官房内政審議室編 大蔵省印刷局 1800円 4-17-217710-7
 
障害児をたたくな : 施設・学校での体罰と障害児の人権
 障害問題人権弁護団編 明石書店 1800円 4-7503-1112-X
 
色覚異常に配慮した色づかいの手引き : 色彩バリアフリーマニュアル
 高柳泰世著 ぱすてる書房 3333円 4-938732-45-9
 
知っていますか?障害者問題一問一答
 全国障害者解放運動連絡会議関西ブロック編 解放出版社 1000円 4-7592-8222-X
 
君よ!その拳をふるうなかれ : 障害児者福祉の実践的援助者論
 中村敏秀著 エンパワメント研究所 筒井書房 1600円 4-88720-213-X
 
シリーズ福祉に生きる 一番ケ瀬康子・津曲裕次編 大空社 シリーズ各冊とも 2000円
1 山高しげり 4-7568-0842-5/  2 草間八十雄 4-7568-0843-3/
3 岡上菊栄 4-7568-0844-1/   4 田川大吉郎 4-7568-0845-X/
5 糸賀一雄 4-7568-0846-8/   6 矢吹慶輝 4-7568-0847-6/
7 渡辺千恵子 4-7568-0848-4/  8 高木憲次 4-7568-0849-2
9 アーノルド・トインビー 4-7568-0850-6/ 10 田村一二 4-7568-0851-4
11 渋沢栄一 4-7568-0852-2/  12 塚本哲 4-7568-0853-0
13 ジョン・バチラー 4-7568-0854-9/ 14 岩永マキ 4-7568-0855-7
15 ゼノ神父 4-7568-0856-5/ 16 ジェーン・アダムズ 4-7568-0857-3
17 渡辺海旭 4-7568-0858-1/ 18 ピアソン宣教師夫妻/佐野文子 4-7568-0859-X
19 佐藤在寛 4-7568-0860-3/ 20 シャルトル聖パウロ修道女会 4-7568-0861-1
 
子どものためのAAC入門 : 文字盤からコンピュータへ
 安藤忠編集 大貝茂共著 協同医書出版社 4700円 4-7639-3014-1
 
実務注釈児童福祉法
 桑原洋子・田村和之編 信山社出版 6800円 4-7972-1574-7

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新製品紹介
  SONY ノイズ キャンセリング・ヘッドホン

 ノイズキャンセリングという技術自体は新しいものではない。以前から飛行機のパイロットやF1ドライバーなど騒音の激しい場所で働く人たちのヘッドホンに利用されてきた技術である。補聴器の世界では、ダナボックスの145DFSが、この技術を応用している。
ノイズ キャンセリング
 ノイズキャンセリングとは、ノイズ信号に対して、その信号の逆位相の信号を足すことで、プラマイ・ゼロにする手法だ。飛行機のパイロットの場合、飛行機のエンジンの音に、その音の逆位相を加えることで、エンジン音を聴感上、下げることができ、会話が可能となる。145DFSは、ハウリング音と逆の位相をもつ音を内部で作ることで、ハウリング音を抑えることを可能にしている。
 このノイズキャンセリングを応用した製品としては、フォスター社の「ノイズ・バスター」が有名である(みみだより222号で紹介済み)。 この製品を耳に装着すると、自動車のエンジン音などが低減される。すべての音が低減される訳ではなく、主に低周波数帯の持続音の低減効果が大きい。例えば、難聴者と自動車に乗る。通常であれば、自動車のエンジン音が大きく入り、車内での会話が困難となるが、「ノイズバスター」を装着すると、エンジン音を抑えることができ、会話が可能になることがある。
 さて、今回、ソニーが開発した「ノイズ キャンセリング・ヘッドホン」は、ノイズキャンセリング機能を搭載したヘッドホンである。自動車や飛行機に乗っているとき、周囲の雑音を低減させる効果があり、このため、手持ちのCDやウォークマンなどの音をより鮮明に聞くことができる。聴覚障害者への応用は難しいかもしれないが、比較的軽い難聴で、静かな環境であればヘッドホンで音楽を楽しめるという程度であれば、このヘッドホンによる効果を体感できると思う。
 今回は、ヘッドホンにノイズキャンセリング効果が加わった訳で、聴覚障害者へもっと利便が期待できるノイズキャンセリング技術の応用を期待したい。
 
インナーイヤータイプ  MDR−NC10  \12,000
オーバーヘッドタイプ  MDR−NC20  \12,000
オープンエアタイプ   MDR−NC5    \8,800
どのタイプも単4電池1本を使用する。
製品の紹介はソニーお客様センターへ TEL:03-5448-3311 TEL:06-6539-5111

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図書紹介
  特 別 の 教 育 / 音 音 音

★特別の教育
 福岡県立福岡聾学校などにお勤めだった山口皓先生の著書。「特別の教育」は「特殊教育の教育課程・外感覚・音声言語」との副題がついており、聴覚障害のみではなく、広く他障害について、障害の程度と教育に関する解説の他、特に教育課程について詳細な記述が試みられている。感覚障害に関する教育的配慮や、言語の観方など聴覚障害に関する補足も十分である。これからの聾学校は、聴覚障害単一児ではなく、様々な障害を重複して持つ子どもや、聞こえているが聴覚言語障害を持つ子どもへの対応など多様な応対が要求されると思われる。そうした意味で、広い障害について知識を有することと、さらに、その広さのうち、聴覚言語障害に関係する感覚障害に対する専門性を磨くことが望まれる。別冊として、通達や報告も収録された関係法令集が付いている。
 
★音音音
 同じく、山口先生の著書。「音音音」は「音や聞こえや声の7つの七不思議」との副題がついており、聴覚障害に関する話題が収録されている。音の七不思議・聞こえの七不思議・声の七不思議・目と耳の七不思議・聞こえの不自由の七不思議・補聴器の七不思議・聴覚障害教育の七不思議などの章に分かれており、それぞれ、講話になるような話題がちりばめられている。
 
 2冊とも、残部僅少とのことだが、残部限りでお分けいただける。また、双方の冊子とも増刷の予定もあると伺っている。入手希望の方は、下記に郵便でご注文いただきたい。冊子の印刷協力費は、「特別の教育」が2、500円。
「音音音」が500円。これに送料が加わる。
 入手依頼先:〒810-0045 福岡市中央区草香江2-6-11 山口 皓 先生

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学会誌目次

★Audiology Japan 41(6),1998
「耳音響放射における年齢の影響」
 三島丈和,芳川 洋,西嶋 隆,太田智幸,安藤一郎 707-716
「FMワイヤレス補聴システムの有効性評価」
 新居康彦,疋田和彦,米本 清,田内 光 717-724
「補聴器の装用閾値と人工内耳の語音聴取能の比較」
 加藤朗夫,河野 淳,博久詠司,鈴木 衞 725-730
「反応時間を学習測度とした周波数弁別閾測定の訓練について」
 井上仁郎,津村尚志 746-754
「人工内耳装用者による音楽の知覚(第一報)」
 城間将江,菊地義信,河野 淳,鈴木 衞,加我君孝 755-764
「聾型突発性難聴の聴力予後の検討」
 保谷則之,小川 郁,井上泰宏,斎藤秀行,原田竜彦,佐藤美奈子,神崎 仁 765-769

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新刊図書紹介
   五 体 不 満 足

五体不満足
 「五体満足でさえいてくれれば、どんな子でもいい」というセリフ、私も聞くことがあった。著者、乙武洋匡氏は、先天的に四肢がない状態で生まれてきた。現在、早稲田大学に在学中の彼は、自分の障害を「身体的特長」と考えている。

(本文から)
 「特徴」は、「他と比べて、特に目立つ点」という意味を持つのに対して、「特長」は、「そのものを特徴づける長所」という意味を持っていた。つまり、「特徴」は単なる違いだけを表すが、「特長」は他とは違う、「優れた部分」を表すのだ。その日以来、ボクは自己紹介などで「特徴・手足がないこと」と書いていたのを、「特長」と書くようになったのを覚えている。

 最近、私も「聞こえないなりに生きていくこと」の重要性を知るようになった。そういう障害認識・受容が、豊かに生きることにとって必要なことなのだと説くようになった。本書は、私自身の障害の考え方を後押ししてくれるものであったが、彼のような強い生き方をどう普遍化させていったらよいのだろうかとの責任も感じた。多くのページが彼が受けてきた教育にも割かれている。障害児と非障害児がともに学ぶことの良さが全面に出ている。その中で、氏自身の強さ、家族のさりげない支えも要因であることも感じることができる。では、聴覚障害児ではどうだろうか? 聞こえないなりに生きていくこと/統合教育/家族・・・、様々な考えが彷彿してくる書である。
 講談社刊、1,600円、ISBN:4-06-209154-2。

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今年度主要行事日程表

 6月25・26日 日本聴能言語学会学術講演会 北とぴあ(東京都北区)
 7月28〜30日 全国公立学校難聴・言語障害教育研究協議会全国大会(東京大会)
10月14〜15日 日本聴覚医学会学術講演会(福岡市)
10月19〜21日 全日本聾教育研究大会(愛媛大会:主管校=松山聾学校)
10月22日(金) フィッティング・フォーラム(会場:愛媛大学)[予定]
11月11・12日 日本音声言語医学会総会・学術講演会

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新刊図書紹介
   鉄腕アトムと晋平君

鉄腕アトムと晋平君
 副題は「ロボット研究の進化と自閉症児の発達」と付いている。この副題の他に表紙に「自閉症児に訓練は必要ですか?」との文が踊っている。
 本書は、その中で、「特定の訓練技法を批判する目的を持っていない」と注釈を加えながらも、行動をプログラム化し、そのプログラムに基づいて単純から複雑へと至る訓練の有効性に疑問を投げかけている。
 この主張は、「聴能訓練から聴覚学習へ」と衣替えした聴覚障害児の聴覚活用に対する考え方に合致する。生活の一部を切り取り、その一部を訓練して生活に生かすことより、生活そのものを学習の場としようという発想の転換である。
 本書はこのことをロボット研究にからめて平易に説明している。さらに、障害児教育は何をどのように考えていけばよいかを、晋平君やそのお母さんとの対話から学ばせてくれる。
 渡部信一著、ミネルヴァ書房、1,900円。ISBN:4-623-02977-8。

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WIDEX センソ P37/P38 追加情報

LP2
 読者の方より、「LP2でP38の調整ができない」とのご質問をお受けしました。357号の紹介記事に簡単に書いてありますが、P37/P38の調整にはLP2のROMのバージョンアップが必要です。具体的には、右図のようにLP2の裏面右下のROMを「VERS.5.1」と書かれているものに変更する必要があります。変更は、出入りのWIDEX代理店に申し出て下さい。


 LP2裏面右下に透明な窓がありそこをのぞくと上記の表示が見える。この図は「VER 4」。 これではP37/P38は調整できない。

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新製品紹介
   Ecot for Mobile Gear

 果たして、このタイトルの意味がおわかりいただけただろうか? Ecot(イーコット)は、携帯型筆記文字通信装置の商品名である(関連記事=みみだより277号p.3・281号p.2)携帯型筆記文字通信装置とは、1つの画面で話し手と受け手の双方の人が、自分で書いた手書き文字を相互に共有しながら会話をする装置である。つまり、FAXは一方通行で会話が成り立たない。そこで、ある装置の1画面にお互いが書き合うことで、手書き文字でのコミュニケ−ションを成立させようという装置だ。国内では、Ecotと、ライトークの2商品が販売されている(今春、携帯電話会社のDDIが同じような機能をもった端末の販売を開始する予定である:CMには日テレの「電波少年」で有名になったチューヤンが起用される)。
 さて、Ecotもライトークも専用の端末機が必要であった。つまり、それぞれの専用の機械を持ち歩かななくてはならない。いつ通信が必要になるかわからない状況で専用機を持ち歩くことは現実的ではない。そこで、NECが販売している携帯形パソコン Mobile Gear にソフトとして組み込めば、専用機を持ち歩かなくとも、いわば電子手帳を持ち歩けば、それで筆記文字通信ができるという算段が本製品である。


・NEC社製 Mobile Gear(モバイルギア)Uは、カラーモデル(MC-R500) 120,000円と、
              モノクロモデル(MC-R300) 94,000円の2機種がある。
 これに Ecot for Mobile Gearのソフトを組み込むことで、筆記文字通信ができる。
 
 ソフトは、パッケージ品が 10,000円、シェアウェア 5,000円。シェアウェアは、インターネット(URLは下記)からダウンロードする方法。ソフトは、Mobile Gear MC-CS12・MC-CS13にも対応している。また、WindowsCE 1.0、2.0、2.1に対応しているため、今後、対応機種を広げる予定で、そうなると日立・カシオなどの WindowsCE機でも動くことになる。

照会先:(株)テレボイス
     TEL:03-3476-2160
     FAX:03-3476-2425
http://www.televoice.co.jp
ECOT1
ECOT2

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製品紹介
   HEARIT ヒアリット 拡聴器

ヒアリット拡張器
 いわゆる拡声器とか助聴器といった分類になる製品。分類は薬事法等の関連でそうなっているだけで、機能的には補聴器である。特に老人性難聴者に配慮して作られている。「介護用補聴器」の検討が始まっているが、まさにこの高齢者介護用に使用できる。まず、電源を入れるとパイロットランプがつくこと。これにより、電源が入っていること、電池の残量があることが目で確認できる。低消費電力で電池が長持ちすること。オープンヘッドホンを用いるので、音質が良いこと。さらに持ちやすい形状で、十分に大きいこと。AGC回路内蔵。

特性図
 最大音響利得 47dB
 最大出力音圧 121dB以下

 定価:45、000円
 照会先:メディテック
 〒102-0074
 千代田区九段南2-3-14
 TEL:03-5275-7257
 FAX:03-5275-7263

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普通学級での障害児教育

図書紹介
   普通学級での障害児教育

 大阪市・枚方市の「共に学ぶ教育」の現状・課題などを報告している。私自身も「共に学ぶ」ことの良さを認めることもある。しかし、聴覚障害の場合、聴覚障害児の集団の中で、十分なケァが受けられる環境が必要な場合もあると考えている。対象としては知的障害児に関する記述が多いが、そういた聴覚障害児の問題と、やはり何かが違うという感触はぬぐえなかった。
 藤田修編著、明石書店、2,000円、4-7503-1052-2。

【目次】




「利用禁止ですか?(原題:Access Prohibited?)」刊行のお知らせとお願い
 翻訳者代表 太田 茂   


利用禁止ですか?
 福祉システム研究会では,このたび,全英盲人研究所のGill博士が著した“Access Prohibited? Information for Designers of Public Access Terminals”という小冊子を翻訳しました。この本は銀行端末などの公衆が利用する端末装置のあるべき姿,つまり,手や目が不自由な人でも使えるようにする方法について詳しく解説しています。副題が示すように,この本の主たるターゲットは公衆端末を製造している企業の技術者です。しかし,Gill博士の本は,情報機器の使い易さ向上させるために我々が永年取り組んできた通商産業省の「情報機器アクセシビリティ指針」同様,企業に有用な情報を提供するだけでなく,高齢者や障害者本人を啓発し勇気づけるための資料という性格も持っています。そこで,なるべく大勢の人に読んでもらうため日本語版の刊行を決意し同博士の承認を得ました。翻訳結果は「利用禁止ですか? 誰でも利用できる公衆用端末機の設計情報」という邦題で,福祉システム研究会のホームページに掲載中ですが,文章だけでは分かりにくいと感じた方は是非,日本語版をご注文ください。
 
 http://www.ricoh.co.jp/net-messena/ACADEMIA/WELFARE/JWELFARE.html
 ・送金額:1冊1200円, 2〜4冊1100円×冊数, 5冊以上1000円×冊数(全て送料込み)
 ・送金先:郵便振替の場合 00120−5−101152 福祉システム研究会
                      (振替手数料は各自ご負担願います)
 ・連絡先:E-mail:ohta@mw.kawasaki-m.ac.jp / Fax:086-463-0207
 〒701-0193 岡山県倉敷市松島288 川崎医療福祉大学
 医療技術学部医療情報学科・大学院医療技術学研究科 太田 茂

【目次】



 今年、「みみだより」は、12年目を迎えます。
 2月には第3種郵便の認可を継続するための監査を受ける予定です。監査のための資料作成の都合、読者数を正確に数えることになりました。1月時点で 1,638人の方にお送りしていることがわかりました。この重みを感じながら、この12年目もがんばっていきたいと思っております。

【目次】



■ペーパーメディアによる「みみだより」購読のお誘い■

 「みみだより」は月に2回の定期出版物です。印刷体の「みみだより」を購読希望の方は、上記のfaxかe-mailでお名前、ご住所をお教え下さい。折り返し、見本誌と購読料振込用紙をお送りいたします。購読料は、月300円です。 年度締めで、各年度とも、3月までの残月数×300円を前納していただきます 。なお、著作権の関係で、ホームページで閲覧できる記事は、印刷体の「みみだより」のうち、インターネットでの公開許諾を得られた記事内容に限ります。


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