1997年5月12日発行(第2・4月曜日発行)
聴能情報誌 みみだより 第3巻 第322号付録 通巻407号
編集・発行人:みみだより会、立入 哉 〒790−0833 愛媛県松山市祝谷5丁目2−25 FAX:089-946-5211
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【目次】第322号付録
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ワークショップ開催のご案内
「子どもの人工内耳(リ)ハビリテーション」
(聴覚活用法の実際を学ぶ)拝啓
新緑の候、益々ご健勝のこととお喜び申し上げます。
近年の優れた性能をもつ補聴器の開発、障害の早期発見、早期教育の普及により、聴覚障害をもつ子どもたちが音声言語を獲得する可能性が拡がりました。しかし補聴器では明らかな装用効果が得られないろう児、高度難聴児にとっては、言語獲得は困難な道であることにはかわりありません。人工内耳はこのようなお子さんに新たな聴覚の提供を可能としましたが、それを十分活用できるかは、聴能言語指導方法、そしてその指導を実践する医療、教育関係者と両親によるチームプレーにかかっています。子どもの発達にそくした楽しい活動の中で聴覚を十分活用しながら言語獲得を援助することが大切です。
さて、実際にどのような聴覚活用が行われるべきなのかにつきまして、この度人工内耳装用者で作る【人工内耳友の会ACITA】を中心として Judy Simser(ジュデイ・シムサ)先生をお招きし、ワークショップ「子どもの人工内耳(リ)ハビリテーション」を企画いたしましたので、ご連絡させていただきます。
カナダご出身のジュデイ・シムサ先生は、補聴器や人工内耳を使用して、聴覚を最大限に活用するAuditory-Verbal法を提唱され、世界中で活躍されておられます。ご自身が高度聴覚障害児の息子さんをお持ちで、親として子供の日常生活の活動への関わりの中で、この(リ)ハビリテーションの方法を実践され、大きな成果をあげておられます。
このワークショップでは、日本の人工内耳装用児の実地指導を通して、聴覚活用の実際を学んでいただきます。さらに台湾でシムサー先生が指導され、現在普通小学校に通われている人工内耳装用児とそのお母様にもお話をしていただく予定です。ワークショップは英語でおこなわれますが、日本語への通訳もあります。この機会に奮ってご参加ください。
敬具
平成9年5月
子どもの人工内耳ワークショップ事務局実行委員長 小木保雄
日時: 1997年6月21日(土)〜6月22日(日)
会場: 東海大学医学部講堂
交通:小田急線伊勢原駅(南口より東海大学病院行きのバスで7分)
プログラム:
21日(土) 9:30-10:00 受付
10:00-11:20 聴覚活用法(Auditory-Verbal)について 11:40-13:00 聴覚活用法の原理・基本技術 13:00-14:00 昼食 14:00-16:00 聴覚活用法(T)デモンストレーション(実地指導) 16:20-18:00 初期聴能指導とマップの調整・質疑応答 18:30-19:45 懇親会 22日(日)
9:00-10:20 聴覚活用法(U) 10:40-12:00 デモンストレーション(実地指導) 12:00-13:00 昼食 13:00-15:00 聴覚活用法(V)デモンストレーション(実地指導) 15:20-16:20 まとめと質疑応答
費 用 : ワークショップ参加費用 8,000円
*人工内耳友の会[ACITA]の正会員は、ワークショップ参加費用が無料になります。
*ご家族で参加される場合は、全員で8,000円の参加費用とさせていただきます。懇親会 : 3,000円(大人一名の料金です)。子供は無料) 昼 食 : 1,000円(弁当代:一個につき1,000円いただきます) 定 員 : 120名(先着順とし、定員に達し次第締め切らせていただきます) 申込方法: まず申込書にご記入の上、下記事務局宛に郵送又はFAXで、6月9日(月)までにお申し込みください。折り返し事務局から参加確認の連絡が入りましたら、参加費用を下記口座にお振り込みください。
申込書送付先: 〒113 東京都文京区本郷3−3−12 K'sビル 8F (株)日本コクレア内
子どもの人工内耳ワークショップ事務局 FAX:03-3817-0245 TEL:03-3817-0241
振込先: 口座名[CIWS事務局]、口座番号[東京三菱銀行本郷支店 普通 0143808]
参加申込書
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お名前 所属機関
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連絡先 (〒 ) TEL: FAX:
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費用 ワークショップ参加費用 8,000円 8,000円 懇親会 3,000円× 人分= 円 昼食 1,000円× 個 = 円 合計 円
平成9年5月
聾学校・難聴学級
難聴通園施設等難聴関連施設長殿愛媛大学公開講座「聴能学基礎セミナー」のご案内
―目で見る電気と音の話― 愛媛大学教育学部
聴覚障害の教育においては、早期からの教育と聴覚の補償が極めて重要であることはいうまでもありません。特に、補聴器による聴覚の補償の第一歩が大切です。また、補聴器を装用した後に聴覚をいかに使い込んでいくかも非常に大きな問題となります。
近年、教育の中での Audiology=「聴能学」の整理が行われつつあります。今回の講座は、聴覚補償を学問として系統化した「聴能学」の基礎内容の学習を目的とした開講を予定しています。また、この夏に開講予定の「補聴学セミナー」、さらに冬に開講予定の「重度聴覚障害児の聴覚補償講座」など、Educational Audiology=「教育聴能学」を学習するための一貫セミナーの入口的講座とも位置付けています。
この春から、新たに聴覚障害の専門職に就いた方、Educational Audiologyを基礎から学び直したい方のご参加をお待ち申し上げます。
内容
開講日時 平成9年6月20日(金)10時〜21日(土)13時 会 場 愛媛大学教育学部聴覚言語障害研究室
〒790−77 松山市文京町3番地(電話 089-927-9514)対 象 聴覚障害の教育およびリハビリテーションにかかわる学校・学級・施設等の教職員、その他関連する領域の専門職員 定 員 10人(ただし、同一機関からの申し込みは1名とします)。 申込方法 平成9年6月10日(火)までに受講申込書に必要事項を記入し、80円切手および受講料5,400円(国庫納付金)を添えて、教育学部学務係(〒790-77 松山市文京町3 電話089-927-3320)へ申し込む。
20日(金)
10:00 ガイダンス 10:10-13:00 目で見る電気と電池の話 高橋信雄(愛媛大学教育学部)
―補聴器の分解―14:00-17:00 目で見る音の話 高橋眞由美(愛媛県身体障害者福祉センター) 21日(土)
9:00-13:00 聴能学の理論と実際 立入 哉(愛媛大学教育学部)
※講師の都合により一部変更になる場合があります。
ご不明な点は、愛媛大学教育学部聴覚言語障害研究室
高橋信雄(TEL:089-927-9514、FAX:089-927-9396)へお尋ね下さい。
平成9年度愛媛大学教育学部公開講座受講申込書
愛媛大学教育学部長殿
平成9年 月 日
平成9年度公開講座「聴能学基礎セミナー」を受講したいので、受講料5,400円を添えて、下記により申し込みます。
申込者氏名 印 性別 年齢 現住所 電話 FAX 勤務先 電話 勤務先所在地 期待する内容、情報補償の要・不要について、お書き願います。
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