1999年9月13日(第2・4月曜日発行)

News Source of Educational Audiology

聴能情報誌 みみだより 第3巻 第374号 通巻459号


編集・発行人:みみだより会、立入 哉 〒790−0833 愛媛県松山市祝谷5丁目2−25 FAX:089-946-5211
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【目次】第374号

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第12回 フィッティング・フォーラム
「デジタル補聴器のシステムと聴覚障害児への利用」
日 時:10月22日(金)松山での全日本聾教育研究大会終了後
 近年話題のデジタル補聴器について,そのシステムと原理,実際の操作法などを実器に触れながら学びます。子どもに適用した実例について検討する機会を設けます。

日 程:
22日
9:45〜10:00  オリエンテーション
10:00〜11:00  講義:デジタル補聴器のシステムと原理
11:15〜15:45  中人数講義と実演「デジタル補聴器」(途中昼食休憩)
各メーカーのシステムが一同に揃い,
小グループでフィッティング法を学べます
16:00〜17:00  実例報告「デジタル補聴器の適用例」
18:00〜  懇親会

中人数講義と実演実施会社: シーメンス・ヒヤリング・インスツルメンツ,
スターキー,ダナジャパン,日本補聴器販売,リオン

会 場: 愛媛大学大学会館(〒790-8577 愛媛県松山市文京町3)TEL&FAX:089-927-9513
松山空港よりJR松山駅乗換,松山市内電車環状線「日赤前」電停下車徒歩5分
受講者: どなたでも参加できます。
定 員: 定員を設けません。
受講料: 3,000円(事前の申込をしていただければ光栄ですが,当日受付もいたします)
申込方法: 必要事項を記入した受講申込書をFAXか郵便で下記にご送信願います。受講料前納に関する書類を返信しますので,所定の手続きで受講料の前納をお願いします。前納された受講料はお返しできません(代理参加は認めます)。
 ※申込締切日: 10月15日
 ※申込書送付先: 〒790-8577 (住所不要) 愛媛大学教育学部
立入 哉 TEL:089−927-9513 FAX:089−946−5211


第12回 フィッティング・フォーラム参加申込書

氏名:                 所属機関名:                    
連絡先: ( 郵便番号  □□□−□□□□ )                
                                     
電話               FAX               
 情報補償の要・不要 (要・不要) 「要」の場合は,その内容:            


【目次】



教育オーディオロジー実習講習会
補聴器のフィッティング,聴能評価を中心に

日 時:10月23日(土)〜10月24日(日)松山での全日本聾教育研究大会終了後
 補聴器フィッティング・人工内耳の理論とその応用について実習を通して学び,聴覚障害児(者)に対して適切な補聴機器を適切に選択・調整し,効果的に活用させるための知識と技能を身につけることを目的とします。

23日
9:00〜17:00 終日,実習と少人数講義T〜V,中人数講義と実演
24日
9:00〜12:40 実習と少人数講義W,討議
12:40〜13:00 総括(高橋信雄)

会 場: 愛媛大学教育学部(〒790-8577 愛媛県松山市文京町3)
 TEL&FAX:089-927-9513
松山空港よりJR松山駅乗換,松山市内電車環状線「日赤前」電停下車徒歩5分
受講者: 聾学校・難聴学級・難聴幼児通園施設等職員および補聴器関係者
聴力測定・補聴器の調整の技術を身に付けている者が望ましい
定 員: 50名限定(定員に達した時点で締め切ります)
講 師: ダナジャパン大和研究所 伊丹永一郎,松下通信工業補聴器開発課 近藤 浩
日本聾話学校 加藤大典,愛媛大学教育学部 高橋信雄・立入 哉,他交渉中
受講料: 10,000円(日本聴覚障害・教育工学研究会会員は 7,000円)
申込方法: 必要事項を記入した受講申込書をFAXか郵便で下記にご送信願います。受講可能な方には,受講許可証をFAXで返信しますので,所定の手続きで受講料の前納をお願いします。前納された受講料はお返しできません(代理参加は認めます)。
 ※申込締切日: 10月15日
 ※申込書送付先: 〒790-8577 (住所不要) 愛媛大学教育学部
立入 哉 TEL:089−927-9513 FAX:089−946−5211


教育オーディオロジー実習講習会 参加申込書

氏名:                 所属機関名:                    
連絡先: ( 郵便番号  □□□−□□□□ )                
                                     
電話               FAX               
 情報補償の要・不要 (要・不要) 「要」の場合は,その内容:            

【目次】



記事解説「みみだより372号」より

 以下は「みみだより372号」の記事の一部です。ここで でてきた クローズド/オープン アルゴリズム プラットフォームの用語について,(株)ダナジャパンの伊丹永一郎専務に解説をお願いいたしました。

 デジタル補聴器の優れた点としてアルゴリズム(基本的処理ソフト)が書き換えられる点もあげられる。クローズド アルゴリズム プラットフォーム(基本ソフト書き換え不可タイプ)とオープン アルゴリズム プラットフォーム(基本ソフト書き換え可能タイプ)がある。前者は販売店や装用者によって、補聴器内部の増幅音声処理ソフトを書き換えることができない。後者は基本ソフトを書き換えることが可能だが、例えばツィンマイクにするとか、レシーバを置き換えるといったハードウエア上の変更を必要とするようなことはできない(80286CPUのパソコンにWindows98が走らないのと同じと思って良い)。

解説:アルゴリズム プラットフォームの 「クローズ」と「オープン」
 デジタル補聴器におけるプラットホームとは、信号処理をするチップそのものを指している場合がほとんどです。そして、チップ自体に信号処理アルゴリズムが埋め込まれている(ROMに書いてある)ものを「close」(プラットホーム),ブートプログラムやOSのようなシステムプログラムと基本的なハードウエア(A/D,D/A変換機能)だけを持っていて、ほとんどの処理は外からインストールされるプログラムで行う方式を「open」(プラットホーム)と呼んでいます。
 例えば、DanalogicではDFS(ハウリング キャンセル プログラム)もプログラムで処理していますので、DFSプログラムモジュールをインストールしないとDFS機能は働きません。
 従来使用していた補聴器用のチップは速度や記憶容量の問題でオープン方式はとれなかったのですが、最近ダナボックスとリサウンドが開発したチップのように、高速で大容量のメモリを持ったチップが現れています。
 オープン方式のメリットは、チップを開発したメーカ以外でも補聴器の設計に参加できるということと、新しい機能の開発時間が短くて済むことです。現にダナボックスはアメリカ、カナダ、ドイツ、オーストラリアの大学にソフトウエアの開発を委託していますし、多くの大学にソフトウエア開発ツールを提供しています。
 全てのデジタル補聴器がこの方式をとるかどうかは分かりませんが、現行技術の応用ということで考えれば「当然の結果」として生まれてきた方式であると思います。


追加記事
「みみだより372号」の表2のうち,リサウンドとスターキーが日本発売を開始した。

表2:98年末までに販売されるデジタル補聴器のユニークな特徴
表に含まれるのは性能の一部であるので、より詳しい説明はメーカーに照会されたい
 メーカー/器種名  ユニークな特徴
 バーナホン/Dualine  回転式のボリュームが補聴器本体に付いている
 ダナボックス/DanaLogic  オープン プラットフォーム、4つの初期処理ソフト、14バンド
 デジタルハウリング抑制(DFS)、デジタル指向性マイク、3メモリ
 騒音抑制回路
 Micro-Tech/Meridien  オープン プラットフォーム、リモコン、4メモリ
 Miracle-Ear/Messenger  ボリューム付き、2メモリ
 オーティコン/DegiFocus  7バンド分割(圧縮は2バンド)、
 低・高周波数帯で異なったリリースタイム
 フラット/高音急墜といった聴力型による処理ソフトの差別化
 フィリップス/D72  オープン プラットフォーム、リモコン、4メモリ
 リサウンド/Digital5000  オープン プラットフォーム、14バンド圧縮、複数マイク、
 デジタルハウリング抑制
 シーメンス/Prisma  耳かけ形&耳あな形で2マイク、4バンド、
 会話騒音検出回路、2メモリ、20secにもなるリリースタイム
 ハンドへルドプログラマでもnoahでもプログラム可能
 Sonic Innovations/Natura  9バンド、ハンドへルドパソコンでプログラム可能
 スターキー/Cetera  両耳イコライゼーション、リモコン選択可能
 ワイデックス/Senso  3バンド、騒音抑制回路
 耳かけ形で指向性マイク
 実際の耳でのプログラミングが可能、
 20secにもなるリリースタイム、
 ハンドへルドプログラマでもnoahでもプログラム可能
 20dBから圧縮が可能、耳かけ形に高出力版がある
 ※メーカー名がカタカナの器種は日本でも発売されている。英語のものは、日本では市販されていない。なお、Sonic Innovations/Naturaと同じDSPチップを使った器種は日本で別のメーカー名、別の器種名で市販されている。

【目次】



関連新刊図書

★アイ・ラヴ・ユー
 岡崎由紀子著 ひくまの出版 1300円 4-89317-237-9
 ろう者の妻と聴者の夫と小学生の娘の家族を中心に、「本当に生きること」を探る。
 映画「アイ・ラヴ・ユー」原作。
 
★ファイト! 武田麻弓著 幻冬舎 1400円 4-87728-319-6
 少女期から風俗嬢時代、さらに結婚・破局を乗り越えて長女の出産まで、一人の聾唖女性のタフな生き方を綴る。
 
★ボディートーク:世界の身ぶり辞典
 デズモンド・モリス著 東山安子訳 三省堂 2200円 4-385-10766-1
 
★書字言語:その歴史と理論および病態
 アンドレ・ロック・ルクール編 森山成二・山鳥重訳 「新樹会」創造出版 5500円 4-88158-254-2
 
★発達相談室の窓から:障害児医療と発達相談
 井上美子・滝口直子・白石正久編著 かもがわ出版 2000円 4-87699-472-2
 
★社会性とコミュニケーションを育てる自閉症療育
 Kathleen Ann Quill編 安達潤ほか訳 松柏社 4000円 4-88198-915-4
 
★ボランティア学を学ぶ人のために
 内海成治・入江幸男・水野義之編 世界思想社 2200円 4-7907-0772-5
 
★知的障害者福祉論(「精神薄弱者福祉論」(1994年刊)の改題改訂)
 柳崎達一著 中央法規出版 2000円 4-8058-1840-9
 
★高機能広汎性発達障害:アスペルガー症候群と高機能自閉症
 杉山登志郎・辻井正次編著 ブレーン出版 2800円 4-89242-635-0
 
★福祉の本出版目録'99 全国社会福祉協議会出版部 500円 4-7935-0488-4
 
★親、教師、施設職員のための自閉症者の就労支援
 梅永雄二著 筒井書房 1200円 4-88720-244-X
 
★北欧の知的障害者:思想・政策と日常生活
 ヤン・テッセブロー他編 二文字理明監訳 青木書店 2800円 4-250-99016-8
 
★ヨーロッパの福祉ミックスと非営利・協同組織
 川口清史著 大月書店 1800円 4-272-36025-6
 
★厚生白書 平成11年版:社会保障と国民生活
 厚生省監修 ぎょうせい 2381円 4-324-05892-X
 
★障害者プラン中間年と市町村障害者計画
 構造改革の時代、当事者・自治体はいま何をなすべきか
 佐藤久夫編著 群青社 星雲社発売 1800円 4-7952-8063-0

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福岡市立心身障害福祉センター(あいあいセンター)設立20周年記念協賛事業
たんぽぽの会主催講演会

講演会開催
「年齢別に見た難聴児療育」

 私たち「たんぽぽの会」は本来「難聴児が劇を楽しむ会」として活動を続けておりますが、この度、福岡市立心身障害福祉センターの設立20周年記念協賛事業として講演会を企画いたしました。出生後から就学までの年齢別にみた難聴児の特徴と療育、また最先端の技術について3人の先生方に御講演いただきます。

  日時: 11月13日(土)午前10時〜12時30分
  場所: クローバープラザ(福岡県総合福祉センター)5階508研修室
〒816-0804 春日市原町3-1-7 TEL:092-584-1223

講師および演題
 1.演題: 年齢別に見た発達課題と福祉センターにおける指導方法について
講師:福岡市立心身障害福祉センター  高田範子先生
 2.演題: 年齢別に見た健聴児と難聴児の聴覚発達について
講師:福岡市立心身障害福祉センター  山下道子先生
 3.演題: 年齢別に見た補聴効果と最先端の補聴器について
講師:筑波技術短期大学教授  大沼直紀先生

参加費:1000円

お問い合わせ先:
福岡市立心身障害福祉センター(あいあいセンター)療育2係(古藤:ことう)
〒810-0072 福岡市中央区長浜1-2-8  Tel.092-721-1611 Fax.092-712-3573
参加希望者はお名前、ご住所、電話、ファックス番号を明記の上ファックスにてお申し込みください。参加費1000円は当日会場受付で徴収致します。

 吉川歯科医院 副院長 吉川昌男 〒810-0073 福岡市中央区舞鶴1-6-25
Tel:092-741-5994 Fax:092-733-0451

【目次】



ビデオを探しています

 9月6日TBS系列『ニュース23』で放映された 人工内耳に関する 特集番組のビデオを探しています。録画された方!,編集部までご連絡をお願いします。

【目次】



交流先を求む!
  ザンビア ムナリ聾学校と交流しませんか!

以下のお手紙を頂戴いたしました。

 私の仕事はザンビアの首都ルサカの比較的低所得者の住む地域で、予防を中心とした保健状態の改善をしていますが、いくつかある低所得者住区のうちでも住民が自主的に運営している地域のろうあ学級があります。
 低所得者住宅街であるチャワマには、日本でいえば町内会のような組織があり、ここで10人ほどの小学校に該当する年令のこどもを集めて勉強を(手話で)教えています。教室が狭く暗いため新築を計画中でした。家内が親しくしていただいている大使御夫人の御紹介で、在ザンビア外交官夫人の会から教室の新築に援助をしていただけることになり、日本の青年海外協力隊員の建築専門の方にも協力していただき、現在屋根までできあがりました。
 最近になって、ここの先生の紹介で首都ルサカで一番という公立の聾学校ムナリ(中学・高校)を訪問する機会を得ました。生徒数100人程の全寮制の学校(男女)です。ここでは予想に反してイギリス式手話ではなく、アメリカの手話を使用しているとのことです。この学校では日本の聾学校との交流を望んでおりますので、もし文通ができるような機会がありましたら双方にとって有益ではないかと思います。

  及川 雅典(JICA ルサカ市PHCプロジェクト 調整員)

ザンビア ムナリ聾学校

ご希望の学校の先生がおられましたら,取り次ぎますので,編集部までご連絡をお願い申し上げます。

【目次】



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